松阪市の「自律神経」と「女性ホルモン」のバランスを整える鍼灸院・整体院
“心とカラダのトータルケア” ひかり堂院長の齋藤です。
今日は更年期の生理についてお伝えします。
更年期の女性の身体で最も大きな変化が“生理”の変化です。
閉経に向け、生理不順など今までとは違う生理がおこり心にもカラダにも色々な影響がでてきます。
閉経とは卵巣機能が低下して生理が完全に止まった状態のことをいいますが閉経の年齢は個人差が大きく早い人は40代前半、遅い方は50代後半で閉経を迎えます。
そして閉経を迎える数年間は生理に関する様々な変化があらわれてきます。
1.生理周期の変化
通常25日~38日の周期であれば正常と考えられていますが、今までほぼ一定の周期で来ていた生理が早くなったり(頻発月経)、遅くなったり(稀発月経)を繰り返すことが多くなってきます。
そして数ヶ月に1度という周期になり、やがて閉経を迎えるという方が多いようです。
2.経血量・色の変化
経血の量が多くなったり(過多月経)、少なかったり(過小月経)します。また経血の色も濃い色や薄い色、血塊(レバー状のかたまり)など今までのものとは違うようになることが多くなってきます。
3.1回の生理の期間の変化
1回の生理の期間も出血量が少なく3~4日で早く終わったり、10日以上ダラダラと長く続いたりすることがあったりします。
4.生理痛・PMS(月経前症候群)の増悪
今まであまり気にならなかった生理痛やPMS(月経前症候群)を強く感じるようになってくる方がいます。
更年期の生理の変化は閉経以降の新しいステージに向かうための移行期ですのであせらず、極端に不安にならずに過ごして頂きたいと思っています。
ただ、多量の経血や不正出血(生理以外におこる出血)、あまりにつらい生理痛などは子宮筋腫や子宮内膜症、ガン、甲状腺など他の病気の可能性も考えられますので、少しでも気になることがあれば早めに婦人科を受診してください。
検査で異常がなければ、それだけで安心できますよね。
更年期の生理の変化に対しても鍼灸治療は非常に効果が高いと感じています。
当院に通院されているIさん(51歳)は昨年から生理がかなり不順になっており、今年は2月、4月に生理があって以降は生理はありませんでした。
当院に初めて来院されたのが6月下旬で、現在まで月に2回のペースで受診されていますが、8月、9月、10月と3ヶ月連続でほぼ30日周期で生理がきています。また、生理時の血塊もびっくりするくらい減ったそうです。
これは鍼灸治療によって体質自体が改善してきた証しだと思います。
鍼灸治療によって分泌量が減っているエストロゲンが増えることはありません。
しかし、卵巣機能の低下による脳(視床下部)からの指令系統の混乱を最小限に抑える効果は高いと考えています。
その効果が自律神経の乱れも整えていくのです。
婦人科でHRT(ホルモン補充療法)を受けながら当院に通院されている方もいらっしゃいますが、HRTはできれば止めたいといわれる方が多いです。
薬物などに頼らず、できれば自分自身の力で更年期を過ごしていきたいという想いが強いと感じます。
鍼灸治療は副作用のない安心・安全、そしてご自身の力でカラダを内側から整えていく優しい治療ですので、穏やかに閉経に向かっていきたいとお考えの方は是非鍼灸治療も受けてくださいね。