更年期はなぜ太りやすいの? 2つの理由

松阪市の「自律神経」と「女性ホルモン」のバランスを整える鍼灸院・整体院

“心とからだのトータルケア” ひかり堂院長の齋藤です。

 

今日は「更年期はなぜ太りやすいのか?」について。

更年期世代の女性で「この1年ですごく太った」、「ダイエットをしても痩せない」というお悩みがすごく多いと感じています。

時々患者さんから「更年期の時期は太りやすいのですか?」と聞かれることがありますが、答えは「はい、太りやすく痩せにくいです」とお答えしています。

芸能界でも若い頃はスリムだった女優さんや歌手が40代中頃くらいから急に太ってしまった方がいますよね。

 

なぜ太りやすいのでしょうか?

<更年期に太りやすい2つの理由>

 

1.エストロゲンの減少

女性ホルモンのエストロゲンには様々な働きがありますが、その働きのひとつに「コレステロールを低く保ち、内臓脂肪をつけにくくする」という働きがあります。

しかし、更年期に差し掛かりエストロゲンの分泌量が減少していくと、今まで皮下脂肪として蓄えられていた脂肪が内臓脂肪として蓄えられるようになってくるのです。

つまりエストロゲンの減少によりコレステロール値が高くなり、内臓脂肪がつきやすくなるというまさに“メタボ体質”になっていくのです。

2.筋肉量の減少・基礎代謝の低下

普段から運動の習慣があまりない方は、年齢を重ねていくと筋肉量が落ちていきます。そして筋肉量の減少と同様に基礎代謝も落ちていきます。(基礎代謝とは呼吸や体温調節などに消費するエネルギーのこと)

つまり消費するエネルギーが少なくなるため、今まで同じような食生活だと必然的にエネルギーの取り過ぎとなってしまうのです。

 

上記のとおり更年期に差し掛かってくると女性のカラダは太りやすい体質になってしまうのです。

これは“不摂生をしているから”とか“あまり体型のことを気にしなくなったから”とかいうことではなく、女性としての自然な変化なのです。

 

鍼灸がコレステロール値や内臓脂肪、基礎代謝に影響を与えるかどうかについては私は知識はありませんが、当院を受診された方で以下のケースがありました。

・コレステロール値が下がった(51歳女性)

・体重が5Kg減った(56歳女性)

おふたりとも特に運動を始めたとか、食生活を見直したなどといった特別なことはしていませんが、共通点は東洋医学で「水毒」や「痰湿」と呼ばれている「身体の水分の流れが悪い状態」にありました。

鍼灸治療によって水分の滞りを解消し“気・血・水”がスムースに流れる状態になっていったことから、体液循環が改善し、老廃物など不要な物質なども体外に排出できるようになり体質自体が良くなったと考えています。

 

鍼灸は思わぬ効果があったりしますので不思議です。