更年期の”冷えのぼせ”

松阪市の「自律神経」と「女性ホルモン」のバランスを整える鍼灸院・整体院

“心とからだのトータルケア” ひかり堂院長の齋藤です。

 

今日も松阪は寒いです・・・

これから寒くなっていきますが、女性のお悩みでも“冷え”は特につらい症状ですよね。

そして更年期世代の女性に多いのが「冷えのぼせ」。

今日は「冷えのぼせ」についてお伝えします。

「冷えのぼせ」とは顔や頭など上半身は熱いのに、足先など下半身は冷えるという症状。

しかしこの「冷えのぼせ」は実は更年期障害の代表的な症状というよりは、20代や30代の女性にも多くある女性特有の症状といえます。

更年期世代の女性になると、「ホットフラッシュ」という症状が出る方が多いためこの「冷えのぼせ」の症状をより強く感じてしまうのかもしれません。

 

では、なぜ冷えとのぼせが同時におこるのでしょうか?

基本的に冷え症がより悪化したもので、身体の血流悪化と女性ホルモンバランスやストレスなどによる自律神経の乱れが大きな要因となります。

「冷えのぼせ」は東洋医学では「上熱下寒」と呼んでいます。

身体を栄養する「気・血」が上半身で滞り、熱を持つことで下半身まで循環しない状態です。

例えばお風呂を追いだきした時に上の方は熱くて、下は温まっていないということがありますが、まさに身体がそんな状態になっているということです。

お風呂の場合だと、そんな時はかき混ぜますよね。

鍼灸治療でも同様に冷えの改善とともに、滞った気血の流れを良くし下半身まで循環させることを主眼においた治療を行っていきます。

そして東洋医学的な更年期障害は基本的に「腎虚(腎の機能が低下している状態)」と考えていますので、「腎」の機能を高めることを積極的に行います。

(「腎」とは腎臓とは少し意味合いが違い、妊娠・月経など生殖機能、身体を温める機能や冷やす機能、、水分代謝の機能を司っています。)

 

また、「冷えのぼせ」はご自宅での日々のセルフケアも重要です。(冷えのぼせに限らずセルフケアは重要ですが・・・)

1.ストレスを発散できる趣味などを持つ

ストレスを溜めると「肝気」という気の流れが滞り全身の気血の流れを悪化させます。なかなか難しいことですがうまくストレスを発散できるようになれるといいですね。

2.できるだけ歩く(ふくらはぎを動かす)

ふくらはぎを動かすことで心臓に戻る血流をよくします。

3.“3つの首”(手首・足首・首)を温める

手首・足首・首を温めることは冷え症に有効です。特に首を温めることで全身の血流改善とともに、副交感神経の働きを高める効果もあります。

4.お灸

下半身のツボへのお灸。日2~3壮、市販のもので十分です)

以前にもご紹介しましたが、特にゆらぎ女子におすすめのツボは以下の2つ。

 

お灸三陰交 ☆三陰交

 内くるぶしのてっぺんから指4本分上。

 “血の巡り”を改善し、生理痛や生理不順など婦人科疾患に  有効です。

 

 

 ☆太谿

 内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。

 足先の冷えやむくみなどに有効です。腎経のツボですので  ゆらぎ期の女性の“のぼせ冷え”に効果的です。

 

 

体質を改善していくことはなかなか時間のかかることですが、地道に継続していくことで大きな成果となってあらわれますので、楽しみながら続けてみてくださいね。