ゆらぎ期の女性の心とからだの不調を癒す専門院 ひかり堂院長の齋藤です。
今日は更年期障害と漢方の治療についてお伝えします。
当院にご来院頂いている患者さんは30代後半~50代前半のいわゆる“ゆらぎ期の女性”が多いのですが、その中のおよそ40%くらいの方が漢方を服用されています。
そして、その割合は自分のイメージよりもはるかに多いと感じています。
お聞きすると
・最初はHRT(ホルモン補充療法)をやっていたが、吐き気や食欲不振などの副作用がきつかったのでやめて漢方にかえてもらった
・婦人科医から漢方をすすめられた
・HRTは直接ホルモンを補充するので身体にとって不自然なイメージがあり漢方を選んだ
などのお答えを頂きました。
漢方はからだにやさしく、おだやかに効いていくようなイメージがあると思いますが実際のところはどうでしょうか?
<漢方のメリット>
1.誰にでも使える(使ってはいけない人(禁忌))がない
2.使用時期(年齢・月経の有無)に制限がない
3.HRTと併用できる
4.原因がはっきりしない様々な症状(不定愁訴)に強い
5.HRTに比べると副作用が少ない(ゼロではありません)
<漢方のデメリット>
1.エストロゲンの不足が直接関係している症状(膣の乾燥感・性交痛など)にはあまり効果がない
2.ホットフラッシュの効果はHRTに劣る
3..効果の発現がHRTに比べると穏やかである
漢方はHRTに比べ「使いやすい」ことが最も大きな特徴です。
体質に合わせて漢方の種類を選びますので、乳がんや肝機能障害の既往歴があってもよほどのことがないかぎりどんな方でも使えます。
また、HRTとの併用もできることも大きなメリットといえます。
HRTで短期的に症状を軽減し、その後は漢方で体質を改善させていくといった治療も行うことができます。
婦人科のドクターは漢方も積極的にお使いになる先生が多く、保険適用の場合が多いですので、色々なお悩みをしっかりと相談しながらあなたにあった最善の治療法を選択していってくださいね。
コメントを投稿するにはログインしてください。