ゆらぎ期の女性の心とからだの不調を癒す専門院 ひかり堂院長の齋藤です。
今日は骨密度の低下を防ぐ食事についてお伝えします。
恥ずかしながら私は鍼灸の専門学校に入るまで骨といえばカルシウムでできていると思っていました。
しかし、骨はカルシウムだけでできているわけではないということを知りました。
<骨の成分>
・水 ⇒ 10~20%
・タンパク質(コラーゲンなど)⇒ 20~25%
・ミネラル(カルシウム・リン・マグネシウムなど) ⇒ 60~65%
簡単にいうと、水を除くと骨はカルシウムなどのミネラルとコラーゲン線維でできているということになります。
<必要な栄養素>
1.カルシウム (乳製品・大豆製品・小魚など)
2.マグネシウム (アーモンド・ひじき・サツマイモなど)
3.ビタミンD (鮭・サンマ・しめじ・干ししいたけなど)
4.ビタミンK (ホウレンソウ・ブロッコリーなど)
5.タンパク質・コラーゲン (肉類・魚など)
コラーゲン??
コラーゲンというと美肌など美容に重要な成分というイメージがありますが、骨密度・骨量においても非常に重要な成分です。
コラーゲンは骨の強度を支え、骨の細胞の活性化に重要な役割を持っています。
フカヒレやスッポンなどの高級食材というイメージがありますが、とんこつラーメンのスープや手羽先、鶏皮、ゼリーなどでも摂取できます。
また、マグネシウムやビタミンD、ビタミンKはカルシウムの吸収やカルシウムを骨に定着させるために重要な働きをします。
そしてカルシウムはリンと結合しリン酸カルシウムとして歯や骨をつくります。カルシウムとリンは一緒に摂取することでお互いの吸収を高めます。
カルシウムとリンを1:1の割合で摂取するとカルシウムの吸収がよくなります。
しかし、リンを多く取り過ぎてしまうとカルシウムは吸収されにくくなるだけでなく、骨からも放出されるようになり、骨密度を低下させてしまいます。
問題はリンはインスタント食品やスナック菓子など加工食品に多く含まれているため、過剰摂取になりやすいということです。
現代の食生活ではカルシウム不足とリンの取り過ぎになりやすい傾向にあります。
結局のところ、偏食をせず、好き嫌いなく色々な食材を食べるということが大切だということですね。
この時期からは肉や魚、野菜と色々な食材を一緒に食べれるお鍋料理がいいですね。
家族や友人とワイワイ・ガヤガヤ、笑顔いっぱいでお鍋を囲むとさらに効果が上がるかもしれませんよ。
それでも気になる方にはサプリメントで補うという方法もいいと思います。
ただ、それも過剰摂取にならないように注意してくださいね。
次回は骨密度を高める運動についてお伝えします。
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