「不安」と「恐怖」の違いは何?

「あなたらしい生き生きした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

 

今日は「不安」と「恐怖」の違いについてお伝えします。

私たちが日常で何気なく使っている「不安」とか「恐怖」という言葉。

言葉の意味を理解して意識的に使い分けをされていますか?

 

当院でも患者さんとのやり取りの中で「○○が不安です」とか「○○に行くのが怖いです」といった会話が頻繁にあります。

この言葉の違いはすごくあいまいで、あまり明確な違いはありません。

恐怖の方が不安よりも程度が強いというイメージくらいでしょうか。

しかし医学的には「不安」と「恐怖」は意味が異なるものとして明確に区別されています。

 

不安と恐怖の違いはとても簡単です。

不安は対象がない。
恐怖には対象がある。

ざっくりと言えばこれだけの違いです。 

不安は、漠然とした特定の対象がない恐れの感情です。
恐怖というのは、はっきりとした外的対象のある恐れの感情です。

例えば、パニック障害の症状のひとつに「広場恐怖」という用語があります。これは、「逃げられない空間・状況」といった、特定の状況に対して恐れを感じるというものです。

これが「広場不安」ではなく、「広場恐怖」なのは、恐怖の対象が「広場」(電車内、スーパーの店内、エレベーターの中など)というはっきりとした特定の状況だからです。

そして、一般的には「対象のある恐怖のほうが治療しやすい」といわれています。(当然治る過程には個人差があります)

それは恐怖に対しては、“敵”が何なのか明確なため対策も取りやすいからだと考えられています。

あなたの不安は具体的な「対象のある恐怖」でしょうか?

 

次回は「対象のある恐怖」のほうが治療しやすい理由についてお伝えします。