「不安」よりも「恐怖」のほうが治療しやすい理由

「あなたらしい生き生きした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

 

今日は「不安」よりも対象のある「恐怖」のほうが治療しやすい理由についてお伝えします。

パニック障害や不安神経症など多くの精神的な疾患に対する治療は大きくは3つあります。

1.薬物療法 (抗不安薬や抗うつ剤、漢方薬等)

2.認知行動療法 (不安や恐怖を感じる自分の考え方・見方の修正を図っていく治療)

3.曝露(ばくろ)療法

「薬物療法」、「認知行動療法」はどちらも不安や恐怖に対して使われています。

そして、恐れの感情が「対象のある恐怖」である場合には更に「曝露療法」という治療も行うことができます。

これは、恐怖を感じる対象に少しづつ自分自身を危険なく直面させ、徐々に慣らしていくという治療法です。

 

例えばスーパーに買物に行くのが怖い場合、

1.まずは、家族や友人と一緒にスーパーの駐車場まで行く
2.成功したら次は、家族や友人と一緒に店内を回って帰ってくる
3.成功したら次は、家族や友人と一緒に駐車場まで行って、1人で店内を回って帰ってくる

4.成功したら次は、家族や友人と一緒に買物をする・・・

というように徐々に負荷を上げ、成功体験を積んでいくことで自信を付けていくという方法です。

暴露療法は、恐れを感じる対象に自分自身を直面させるため、対象のない不安には使うことができません。しかし、明確な対象のある恐怖に対しては有効な治療法です。

 このように不安と恐怖の治療・対策を見ると、「対象のある恐怖」の方が

・対策が取れる
・治療法も多い

というメリットがあるのです。

当院でも患者さんとの会話の中で「不安」や「恐怖」を具体的にお話し頂けるように質問をすることが多いですが、具体的になるとこの「曝露療法」を実践することをお勧めしています。

そして、鍼灸治療と合わせて「曝露療法」を併用し成功体験を積んでいくことで自信がつき、今まで怖くて行けないと感じていた場所に行けるようになっていく方が非常に多いと感じています。

・電車に乗る

・スーパーに買物に行く

・美容院に行く

・映画館に行く

・女子会ランチに行く・・・etc

ある意味当たり前のことができないつらさは当人にしかわからない苦しさだと思います。

でも安心してください。

もし、あなたが「対象のある恐怖」を感じているのなら、必ず良くなっていきますから。