東洋医学からみた「パニック障害」

「あなたらしい生き生きした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

 

今日は東洋医学から見た「パニック障害」についてお伝えします。

前回のブログで東洋医学の「五行論」についてふれましたが、その中で感情と臓器の関係を以下のようにご説明しました。

☆「怒り」・「イライラ」の感情  → 「肝」がダメージを受ける

☆「恐怖・不安」・「驚き」の感情 → 「腎」がダメージを受ける

 

<パニック障害の代表的な症状>

1.パニック発作(過呼吸発作・激しい動悸・息苦しさ)

2.予期不安(また発作がおこるのではないかという不安)

3.広場恐怖(予期不安から電車に乗れない、スーパーに買物にいけない・・・)

これらは、東洋医学的にみると「腎虚(じんきょ)」、つまり「腎」がダメージを受けて働きが弱くなっている状態にあると考えます。

「腎」の働きが弱くなっていることで、他の臓器にも波及し様々な症状がおこってきているのです。

 

パニック障害の西洋医学的な薬物療法は不安感を抑える「抗不安薬」や抑うつ感を抑える「抗うつ薬」などが処方されます。

これは興奮や不安感、恐怖感などを軽減し精神的に安定させる働きのある脳内神経伝達物質の「GABA」や「セロトニン」を薬で補うということです。

 

一方、鍼灸治療では、「腎虚」に対する治療をベースにし、その患者さんの状態をみて“ツボの選択”など全体の治療を組み立てていきます。

 

そして、治療は対症療法ではなく、身体全体の「気・血・水」の流れを改善することを目的とした根本治療となります。

身体全体に「気・血・水」が滞りなく、十分に巡れば人間が本来持っている“自然治癒力”が目覚め、「GABA」や「セロトニン」を再び自分自身の力でしっかりと分泌できるようになり、結果的に不安感や恐怖感、動悸などの症状が軽減していくという考え方です。

当院では、パニック障害の患者さんに対しては鍼灸治療と整体を組み合わせた治療を行っていきますが、おおよそ5~6回程度の治療後から

・呼吸が深くゆったりできるようになってきた

・身体の緊張が和らぎ、首や肩・背中のこりが楽になってきた

・不安感が少し楽になり、「薬を減らしてみよう」と思えるようになってきた

という感想を頂くことが多いと感じています。

 

発病の初期は抗不安薬などの薬物療法は非常に有効だと思いますが、なるべく早く減薬、断薬するために、是非鍼灸治療の受診を考えてみてください。