東洋医学からみる自律神経

「あなたらしい生き生きした毎日を共に目指す治療院」ひかり堂です。

 

今日は東洋医学から見る自律神経の考え方についてお伝えします。

東洋医学の基本的な考え方のひとつに「陰陽論」があります。

これは一言でいうと世の中のすべてのものや事象を“陰”と“陽”の2つに分け、人間の身体や自然、宇宙などについて考えていくという理論です。

例えば

陰 → 女 夜 裏 月  冷 暗 地 雨 ・・・

陽 → 男 昼 表 太陽 熱 明 天 晴 ・・・

こんなイメージです。

 

これを自律神経に置換えると

陰 ― 副交感神経

陽 ― 交感神経        

となります。

そしてこれらの陰陽の関係は善悪とか重要や不要といった考え方はしません。どちらも欠かすことができません。

天気予報で雨の場合に「天気が崩れる」という表現をしますが、「天気が悪くなる」という表現はしませんよね。雨は悪いものではないですから。

この陰と陽のどちらかが極端に強くなりすぎたり弱くなりすぎたりせず、バランスをとりあっている状態を維持することが重要なのです。

 

本来雨は悪いものではないはずなのですが、近年は局地的な豪雨などによって各地で被害が発生しています。

これは“雨と晴”という陰陽のバランスが崩れたことにより自然界のバランスが崩れたということになります。

”過ぎたるは及ばざるがごとし”

何度もいいますが、すべてはバランスが取れていることが重要なのです。

 

そして人間には「ホメオスタシス」(恒常性)という“陰陽のバランスを取る力”が備わっています。

真夏の40℃近い酷暑の日でも真冬の氷点下の日でも体温は36.5℃前後で一定に保たれています。

ものすごく簡単にいうとこれがホメオスタシスです。

 

今 自律神経失調症という名の心身の不調でお悩みの方は、東洋医学的にはこの“陰陽のバランスを取る力”が少し弱くなっているだけなのです。

 

鍼灸はこの“陰陽のバランスを取る力”、つまり自律神経を整える力を目覚めさせていくことに優れた治療法だと思っています。

もうどこに行ってらいいのかわからなくて困っているなら、是非鍼灸治療を受けてみて下さいね。