機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア(FD)は、機能性胃腸障害とも呼ばれ、胃もたれ・胃痛などの症状があるのに、内視鏡・CT・血液検査などの検査では炎症や潰瘍、ガンなどの「器質的な異常」がないことが多いのが大きな特徴です。
最近では、症状があってもそれを説明できる異常が見つからない場合、胃に炎症があるなしに関わらず「機能性ディスペプシア」と定義されるようになってきました。

<主な症状>

・食後の胃もたれ
・少し食べたらすぐにお腹一杯になる
・みぞおちの痛みや焼ける感じ
・吐き気や嘔吐
・げっぷが出る
・食欲不振、食べれない

<原因>

☆胃の蠕動運動障害
消化管の蠕動運動によって、口から入った食物は先に進んでいきます。消化管の一部である胃の蠕動運動が弱くなると食物の流れが停滞して症状を起こします。胃上部の動きが弱くなると早期膨満感や吐き気などの症状を起こし、胃下部の動きが弱くなると食後の胃もたれといった症状を起こします。

☆胃の知覚過敏
胃が過敏になって痛みなどを感じやすい状態です。少量の食物で大量に食べ過ぎた時のような苦しさや痛みを感じるなどの症状を起こします。


☆生活習慣
脂っこい食事、嗜好品(コーヒー、アルコール、タバコ)、不規則な生活などがベースにあると、症状が悪化しやすいことが知られています。


☆ストレス
消化管の機能は自律神経がコントロールしています。自律神経はストレスの影響を受けて乱れやすいため、ストレスが胃の痛みなどの症状を起こすことがあります。

☆胃酸
胃酸の量・出方・濃度などの胃酸分泌能に異常があると、胃痛・胃もたれなどの症状をきたしやすく、この場合は胃酸を押さえる薬がよく効きます。


☆ヘリコバクター・ピロリ感染症
ピロリ菌に感染していると慢性胃炎が続き、胃ガンの原因にもなります。機能性ディスペプシアとピロリ菌感染との関連性ははっきりしていませんが、ピロリ菌除菌治療に成功すると胃もたれなど機能性ディスペプシアの症状が改善するケースも多くあります。

<機能性デジスペプシアの治療>

機能性ディスペプシアは原因も症状も多彩であり、治療法も症例・症状によって全く異なります。
生活習慣の改善だけで軽快する方もいれば、一般的な胃薬で治る方や抗うつ薬や漢方薬が有効な方など様々です。
したがって治療は生活習慣の改善と薬物治療の併用が基本となります。


☆生活習慣の見直し
・脂っこい食事、消化の悪いもの、刺激の強いものを極力減らす
・アルコール、タバコ、過食を控える
・適度な運動を心掛ける

☆薬物療法
・胃酸分泌抑制薬(H2ブロッカー、プロトンポンプ阻害薬等)
・漢方薬
・消化管運動改善薬
・抗うつ薬、抗不安薬
・ピロリ菌除菌薬

<当院の治療>

当院では鍼灸施術を中心に治療を行っていきます。

① 自律神経の調整

胃腸の働きは自律神経の副交感神経優位の状態の時に活発に活動します。
副交感神経を刺激し身体をリラックスした状態にすることが重要と考えています。
自律神経のバランスを整えると胃の調子だけでなく、身体全体の調子も整ってきます。

② 腹部の緊張緩和

特に腹部の緊張緩和を目的としたツボに刺激を入れていきます。

③ ストレスの緩和

機能性ディスペプシアは精神的なストレスや予期不安が大きな要因のひとつとなっています。ストレスを緩和し、精神的にもリラックスしやすい状態になるようアプローチします。

お薬だけではなかなか良くならず不調が続いているのなら鍼灸治療を受けて頂くことを
お勧めします。

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