”冷え症”にはお灸 とっておきの5つツボ!

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

今日も”冷え”についてです。

鍼灸では”冷え”に対してはお灸をよく用います。

今日は自分でできるお灸のお勧めの5つのツボをご紹介致します。

<① 関元>

おへそから指4本分下ったところ。

いわゆる「丹田(たんでん)」という“気”のあつまる場所。下腹部を温め女性特有の症状に効果があります。

<② 足三里>

ひざのお皿の下から指4本分下った小指のあたるところ。気の流れを強め、主に胃腸の働きをよくします。

<③ 三陰交>

内くるぶしのてっぺんから指4本分上。

“血の巡り”を改善し、生理痛や生理不順など婦人科疾患に非常に有効です。

<④ 太谿>

内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。

足先の冷えやむくみなどに有効です。特に更年期世代の女性の“冷えのぼせ”に効果的です。

<⑤ 湧泉>

足の指を曲げてグーをした時にへこんでいるところ。

字のごとく「元気が泉のように湧きでる」ツボです。身体全体を元気にする万能ツボといわれています。

灸はただ単に温めるだけではありません。

ツボに温熱刺激が入ることで自律神経に働きかけ、血流やリンパの流れが良くなり内臓の働きを強め免疫力を高める効果があります。

継続してやっていくことで根本的な体質改善が期待できます。

「せんねん灸」など市販の商品でお手軽にできますので、是非試してみてくださいね。

“鍼灸はどんな効果があるのですか?”

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

11月も下旬になり朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。

日中との寒暖差が大きいので自律神経が乱れやすく、何かと心身の不調で来院される患者さんが多いです。

当院に初めて来院される患者さんの実に90%近くは「今まで一度も鍼灸治療を受けたことがありません。」とおっしゃいます。

日本の鍼灸の受療率(鍼灸治療を受けたことがある率)は7%~10%と言われています。

つまり、日本人の100人に7~10人くらいしか鍼灸治療を受けたことがないということになります。

鍼灸師にとって本当に寂しいことです・・・

なので、「鍼灸治療はどんな効果があるのですか?」と聞かれることが多々あります。

ナチュマリーバランス®

このブログでも何回かお伝えしていますが、鍼灸治療で科学的・医学的に証明されていることがあります。

1.「エンドルフィン」というモルヒネのような脳内鎮痛物質が分泌される。

→ 痛みを緩和する効果!

2.こり固まった筋肉に鍼を刺すことで周辺の筋肉内に血液が集まる。

→ こりを和らげ、血流を改善する効果!

3.鍼や灸をすることで患部周辺の白血球が増加する

→ 免疫力を高める効果!

4.オキシトシン、セロトニンの分泌が高まる

→ 自律神経(交感神経と副交感神経)を整える効果!

 不安感や抑うつ気分を和らげ、精神的な安定を図る効果!

これらは科学的・医学的に証明されています。

そして世界保健機構(WHO)は多くの疾患について鍼灸治療の適応症として認めています。

主な適応疾患は以下のとおりです。

Ⅰ.運動器疾患

関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・腰痛・外傷の後遺症(骨折・打撲・むちうち・捻挫)・腱しょう炎等

Ⅱ.呼吸器疾患

急性気管支炎・気管支喘息・風邪等

Ⅲ.眼科疾患

急性結膜炎・中心性網膜炎・近視・白内障

Ⅳ.神経系疾患

神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・パニック障害・頭痛・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

Ⅴ.消化器系疾患

胃炎・下痢・便秘・胆のう炎・肝機能障害・十二指腸潰瘍等

Ⅵ.循環器系疾患

心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ等

Ⅶ.代謝内分泌系疾患

バセドウ病・糖尿病・痛風・貧血・膀胱炎・尿道炎・ED等

Ⅷ.婦人科疾患

更年期障害・生理痛・月経不順・冷え性・白帯下・不妊等

Ⅸ.耳鼻咽喉科疾患

中耳炎・耳鳴り・難聴・メニエール病・鼻炎・蓄膿症・扁桃炎等

Ⅹ.小児科疾患

夜泣き・かんむし・夜尿・小児喘息・アレルギー性湿疹等

日本では鍼灸治療はお年寄りの肩こりや腰痛の緩和というイメージが強いかもしれませんが、世界的には幅広い疾患に広く取り入れられている治療となっています。

病院などの薬を続けても症状が変わらないような慢性的な症状は体質を改善していくことで良くなっていくことが多くあります。

鍼灸治療はあなた自身の”治る力”(自然治癒力)を目覚めさせることで、根本的に健康な身体に回復していくことを目的とした安心・安全な治療法なのです。

鍼灸が日本人にとってもっともっと身近な存在になれるよう、鍼灸師のひとりとしてこれからも頑張っていきたいと思います。

心に効くツボ

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

昨日 NHKで「東洋医学 ホントのチカラ」という番組が放送されました。

鍼灸や漢方、太極拳など東洋医学に関する特集でした。

その中でパニック症(障害)や不安症など精神疾患の不安感や動悸・過呼吸に対して有効なツボを「心に効くツボ」として紹介されていました。

今日はそれを含めて当院でよく使うツボを紹介します。

それぞれのツボを少し痛気持ちいいと感じる強さで5秒くらい押してみてください。(1セット5回~10回)

① 内関(内関)

手首のしわから指3本分下で腱と腱の間。

息苦しさや不安感を感じた時に押してください。

この内関はお天気痛(雨天時の不調)や吐き気にも効果があります。

② 神門(しんもん)

小指側の手首のすぐ下の骨の内側の際のへこんだところ。

動悸や息苦しさ、不安感を和らげる効果があります。

③ 太衝(たいしょう)

足の親指と人差し指の間を甲側に撫でていき指が止まるところ。

ストレス解消のツボとして有名です。

④ 足三里(あしさんり)

膝の外側で指4本分下。

足三里は”気”の巡りを良くするツボとして有名ですが、胃の働きを強くする働きにも優れています。

そして、近年はハッピーホルモンの「オキシトシン」の分泌を高める効果が高いことが知られてきました。

番組内で、欧米ではパニック障害や不安症、うつ病など精神疾患の患者さんに薬物療法と鍼灸治療を併用していくことで改善率が高まるということが紹介されていました。

いずれのツボもセルフケアとしてご自身で簡単にできますので心の不調でお困りなら是非試してみてくださいね。

めまいに鍼灸治療が有効な理由

こんにちは、ひかり堂です。

9月以降めまい・吐き気を訴える患者さんが一気に増えました。

例年以上に多いと感じています。

あまり知られていないのが残念ですが、実はめまいに対して鍼灸治療はとても有効です

それはめまいの原因に対し的確にアプローチできるからなのです。

当院の鍼灸治療では主に以下の3点を行っていきます。

①内耳の血流を改善する

②首・肩の筋緊張を緩める

③自律神経のバランスを整える

ナチュマリーバランス®

耳の周辺にはいくつかのツボがあります。

そのツボに直接鍼をしていくことで内耳自体の血流を改善していきます。

また、首や肩へ鍼をしていくことで筋肉の緊張を緩め、脳へ繋がる動脈の流れを改善していきます。

これらはマッサージなどでも対応できるかもしれませんが、鍼は深層筋(深いところにある筋肉)に直接アプローチすることができるのです。

そして、めまい治療の重要なポイントである「自律神経の調整」は鍼灸が最も得意としています。

この時期に多い寒暖差や台風等による気圧の変動や過度なストレスによる自律神経の乱れがめまいの大きな要因になっています。

自律神経の調整には患者さんのからだの状態によりツボを選んでいきますが、主に背中やお腹、手足にあるツボに鍼や灸をしていきます。

手足などのツボに鍼や灸の刺激を入れることで“経絡”という通路を通り問題のある臓腑の働きを改善し、「気・血・水」を頭から末端まで全身に巡らせることであなたが本来持っている”治る力”(自然治癒力)が高まり、あなた自身の力で回復していきます。

つまり、鍼灸治療はめまいの原因である局所(内耳)と首・肩のこり、そして自律神経にアプローチができることで、高い改善効果をだせるということです。

めまいでお悩みの方は是非一度鍼灸治療を受けてみてください。

あなたの悩みを解決してくれるのは、意外にも近くの○○鍼灸院かもしれませんよ。

鍼灸は減薬・断薬に有効なんです

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

先日健康診断で受診した内科の先生との会話の中で、

「クスリはリスクでもある」

という内容のお話を聞きました。

特に鎮痛剤(痛み止め)や抗不安薬(不安やイライラを鎮める薬)は非常に即効性があり、効果が高いものが多い。

しかし、その反面 服用が長期間になってくると

①依存性が強まる

・薬を飲むと症状が和らぐので、どんどん薬の量が増えていく

・薬を飲まないと不安で仕方ないという状態になってくる

・症状が出そうになると予防的に飲んでしまう

②長期間服用することで薬の効きが低下していく

③副作用がでる・他の病気・症状を引き起こしやすい

④なかなか薬の量が減らせない、やめれない

⑤薬をやめると離脱症状がでる

「薬は効果がある半面リスクも多い」ということなのです。

当院には長年ロキ○ニンなどの頭痛薬やデ○スに代表される抗不安薬、睡眠導入剤、抗うつ薬を服用されている患者さんが多数いらっしゃいます。

短い方は数ヶ月程度ですが、長い方になると10年以上服用を続けています。

それでも鍼灸治療を継続することで症状が軽減し薬の量や服薬回数が減っていき、

大半の方は減薬・断薬に成功しています!!

<なぜ鍼灸を続けると薬をやめられるのか?>

鍼灸治療には様々な効果がありますが、私は以下の3つが非常に大きいと考えています。

1.鎮痛効果

脳内で作られるβエンドルフィンという鎮痛作用のある物質の分泌量が高まる

2.精神面の安定を図る効果

幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」や「セロトニン」の分泌が高まり、不安感やイライラ感を軽減し、精神的な安定を図る

3.自律神経のバランスを整える効果

交感神経の過剰な興奮を抑え、副交感神経の働きを強めることで自律神経のバランスを整える

これらの働きは本来人間に元々備わっている能力であり、健康な状態であればこの能力は十分に発揮されます。

この力を自然治癒力と呼んだりします。

何か心身に不調がある場合はこの自然治癒力が十分に発揮できない状態にあるということですから、症状を軽減するためにはまずは薬の力に頼ることは非常に大切だと思います。

そして、症状が軽減してきた後、低下している自然治癒力を早く元の状態に戻していくことで自然に薬も必要なくなるという流れが望ましいと思っています。

鍼灸はこの自然治癒力を自分自身の力で高めていくこと目的とした安心・安全な治療なので、着実に減薬・断薬につながっていくのだろうと実感しています。

長年頭痛薬や抗不安薬を服用し続けている方で、「もう薬を減らしたい・やめたい」と本気でお考えなら、鍼灸をお勧めします。

お灸で”免疫力”をたかめよう!!

 

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

新型コロナウィルスの感染が世界的に広まりパンデミック宣言まで出てしまいました。

手洗い・消毒・マスクなど予防はとても大切ですが、

普段から免疫力を高め感染しない身体でいることも重要ですよね。

今日は鍼灸師という立場から免疫力を高めるお灸についてお伝えします。

 

お灸については江戸時代には松尾芭蕉が「足三里」というツボに毎日お灸をすえながら旅をしていたという話は有名です。

最近では「モクサアフリカ」という団体がアフリカ地域での結核の予防・治療にお灸を普及し成果をあげていることが知られています。

(モクサアフリカホームページ)

https://www.moxafrica-japan.com/

 

お灸には免疫力を高める効果があるといわれています。

皮膚上にお灸をすることで温熱刺激や小火傷による炎症を起こすことで白血球等が増加し免疫力が高まるというものです。

今日はおすすめのツボをご紹介しますので、是非日常の生活の中でお灸を取り入れてみてくださいね。

 

<足三里>

膝のお皿の下の部分から指4本下で足の少し外側。

「気」の巡りを良くする働きに優れ、胃腸の働きを高めます。

また、“幸せホルモン”と呼ばれる「オキシトシン」の分泌を高め、精神的な安定をもたらします。

 

 

<湧泉>

足の裏で、指を曲げた時にできるくぼみ当り。

生殖器、泌尿器系の症状改善に優れ, 文字どおり、泉が湧き出るツボで身体の活力 (生命力)を高め、“冷え”にも効果的です。

また、不眠に対してもよく使われるツボです。

 

お灸はドラッグストアで買えます。また当院でも販売していますので(100個入り・2000円)お問い合わせください。

東洋医学からみた「パニック障害」

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

今日は東洋医学から見た「パニック障害」についてお伝えします。

<パニック障害の代表的な症状>

1.パニック発作(過呼吸発作・激しい動悸・息苦しさ)

2.予期不安(また発作がおこるのではないかという不安)

3.広場恐怖(予期不安から電車に乗れない、スーパーに買物にいけない・・・)

東洋医学的にみると

・動悸や過呼吸、息苦しさ

⇒ 「心」・「肺」・「肝」の働きが弱っている

・不安や恐怖

⇒ 「腎」がダメージを受けている

と考えます。

特に「腎」の働きが弱くなっている(腎虚といいます)ことで、「予期不安」や「広場恐怖」がさらに強くなっていきます。

パニック障害の西洋医学的な薬物療法は不安感を抑える「抗不安薬」や「抗うつ薬」などが処方されます。

これは興奮や不安感、恐怖感などを軽減し精神的に安定させる働きのある脳内神経伝達物質の「GABA」や「セロトニン」を薬で補うということです。

一方、鍼灸治療では、「心」や「肺」、「肝」、「腎」に対する治療をベースにし、その患者さんの状態をみて“ツボを選択”し全体の治療を組み立てていきます。

鍼灸治療は対症療法ではなく、身体全体の「気・血・水」の流れを改善することを目的とした根本治療となります。

身体全体に「気・血・水」が滞りなく、十分に巡れば人間が本来持っている“自然治癒力”が目覚め、「GABA」や「セロトニン」を再び自分自身の力でしっかりと分泌できるようになり、結果的に動悸や息苦しさ、不安感や恐怖感などの症状が軽減していくという考え方です。

当院では、パニック障害の患者さんに対しては鍼灸治療と整体を組み合わせた治療を行っていきますが、おおよそ5~6回程度の治療後から

・呼吸が深くゆったりできるようになってきた

・身体の緊張が和らぎ、首や肩・背中のこりが楽になってきた

・不安感が少し楽になり、「大丈夫かもしれない」と思えるようになってきた

という感想を頂くことが多いと感じています。

③ 不安やストレスを軽減し精神的な安定を図る

発病の初期は抗不安薬などの薬物療法は非常に有効だと思いますが、なるべく早く減薬・断薬するために是非鍼灸治療の受診も検討してみてください。

きっとあなたのお役に立てると思います。

東洋医学からみた”冷え性”

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

今日は東洋医学から見た”冷え性”についてお伝えします。

東洋医学からみる“冷え性” は今おこっている様々な症状の大きな要因のひとつとして重要視しています。

肩こり・首こり・頭痛

・生理痛・生理不順・不妊体質

・むくみ・不眠・便秘・下痢・・・etc

まさに「冷えは万病のもと」という考え方です。

そして東洋医学の目的は

身体の“気”・“血”・“水”の巡りを整えていくこと

で体質を改善していくことですから、“冷え性”の原因である

・身体の熱を作り出す力を高めていくこと

・血流を良くして手足の末端まで行き渡らせること

は東洋医学の最も得意とする分野なのです。

東洋医学では“冷え”の要因を「気・血・水」の不足や滞りと捉え、大きく5つのタイプにわけています。

①気虚(陽虚)

気(エネルギー)の不足により「陽」(温める力)が弱く熱を作り出せない

②気滞(きたい)

気が滞り流れが悪くなっている 

冷えのぼせなど(上半身は熱く、下半身が冷えるタイプ)に多い

③血虚(けっきょ)

血の不足により熱を作り出せない・末端まで血流がいかない

④瘀血(おけつ)

血がドロドロとして滞り、流れが悪く血を運べない

⑤寒湿(かんしつ)

水分(リンパ液など血液以外の水分)の量が多く流れが悪いため、水分が溜まっているところが冷える

鍼灸治療は字のごとく“鍼”と“灸”を使って“ツボ”を刺激していくことでこれらの要因を解消していきます。

特にお灸はツボに温熱刺激を加えて身体に熱をいれることができますので、”冷え体質”の方には当院でも積極的に行っています。

しかし、残念ながら1~2回鍼灸治療を受けて頂いても劇的に体質が改善することはありません。

あなた自身の力でゆっくりと少しずつ体質を変えていくのです。

鍼灸治療は一時しのぎの対症療法ではなく、根治療法であるということをどうぞご理解ください。

それでも「冷え性に鍼灸は効果がありますか?」と聞かれれば「すごく効果があります!!」と即答します。

特に女性特有の生理に関係する症状にはとても有効で、副作用のない安心・安全な治療法だと実感しています。

冷え性のあなた、東洋医学の力で体質を変えて「冷え性」を改善していきませんか?

鍼灸治療で太るの?痩せるの?

関東から東北は台風ですね、どうか大きな被害がでませんように・・・

しかし東海~西日本は今日も酷暑です。

本当に毎日暑いですね、というか異常な暑さが続いていますね。

こんな暑さが続くと食欲をなくしている方も多いのではないでしょうか?

しかし、

「鍼灸治療を受けるようになってすごく食欲がでて、よく食べるようになりました。今までならちょっと食べ過ぎるとお腹をこわしていましたが、最近はお腹をこわすことがなくなりました」

「先生 3ヶ月で5kg太りました」

「6ヶ月で8kg体重が増えました」

こんな患者さんが多くいらっしゃいます。

(大半の方はやせ型で標準体重よりも軽く、胃腸の調子が悪い)

逆に

「1ヶ月で3kg痩せました」

「何もダイエットとかしていないのに、3ヶ月で7kg痩せていました」

こんな声もたくさん頂きます。

 

 

 

鍼灸治療を続けていくと太るのでしょうか?痩せるのでしょうか?

 

答えは・・・・ 両方です。

鍼灸治療は自律神経を整える効果に優れています。

そして内臓の働きは自律神経に大きな影響を受けます。

 

従って食欲がなくて、食べすぎるとすぐにお腹をこわしてしまう方が鍼灸治療を続けていくと胃や腸の働きがよくなり、食欲が増し、栄養をしっかりと吸収できる状態になっていくのです。

ほとんどの方は食べる量が増え、体重が増えたことを喜んでいらっしゃいます。

 

痩せていく方も同様に胃腸の働きがよくなり、血流やリンパの流れも改善していくことで便秘やむくみが解消し、排泄が活発になっていきます。

そして結果として、体重が落ちていくということになります。

 

鍼灸はその方の身体の状態に応じて、自分自身の力で最適な状態にしていくのです。

 

実は今日8月9日は「はりきゅうの日」なんです。

ちなみに4月9日は「しんきゅうの日」。

日本の鍼灸治療の受療率(鍼灸を受けたことのある割合)はなんと8%前後らしいです。(100人に8人程度しか鍼灸治療を受けたことがない)

 

この酷暑の夏にあらためて鍼灸治療の魅力を感じながら、ひとりでも多くの方々が鍼灸治療を当たり前に受けて頂けると嬉しいです。

頭痛にはなんといっても鍼が効く!

「あなたらしい生き生きとした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

今日は「なぜ頭痛に鍼は圧倒的に効果がでるのか?」について。

慢性的な頭痛でお悩みの方は本当に多くて全国で3000万人~4000万人もいるといわれています。(もちろん症状の程度の差はありますが・・・)

当院にも頭痛でお悩みの患者さんが多く来院されます。

私自身が以前かなりの頭痛持ちであったため、頭痛患者さんのつらいお気持ちは本当によくわかります。

当院では慢性頭痛を5つに分類しています。

1.筋緊張型頭痛
2.片頭痛
3.低気圧性頭痛
4.生理時頭痛
5.薬剤性頭痛

いずれの頭痛に対しても鍼治療はとても有効です。
それはそれぞれの頭痛の原因に対して的確にアプローチできるからです。

その中でも「筋緊張型頭痛」に対してはこちらが驚くくらい効果がでます。

当院の場合では、1週間に3~4回は頭痛薬を飲んでいる方でも大体5回くらいの受診で劇的に服薬回数は減って、1ヶ月に1回~2回くらいになっていく方がほとんどです。

3月下旬には頭痛患者さんが続けて来院され、ちょうど1ヶ月ほど経過しましたが、 どの患者さんもこちらのご提案どおり通院して頂いたので本当に頭痛がおこらなくなったと喜んで頂いています。

<なぜこれほど効果がでるのか?>

個人的な見解ですが、頭痛の原因となる「後頭下筋群」に直接アプローチできるからだと思います。

後頭下筋群は後頭部から頚椎2番にかけてつないでいる4つの筋肉群(小後頭直筋、大後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)で、僧帽筋などの下にある深層筋といわれる筋肉です。

長時間のPC作業やスマホ使用によって、肩や首が凝り、(表層にある僧帽筋や肩甲挙筋といった筋肉が凝り)、深層の「後頭下筋群」まで凝ってしまうと、神経や血管が圧迫され頭痛がおこってくるのです。

そして、鍼はマッサージなどでは届かないこの「後頭下筋群」に直接鍼を刺すことでこれらの筋肉を緩めることができるのです。

ナチュマリーバランス®

肩や首が凝りすぎて毎日のように頭痛がおこり頭痛薬が手放せないあなた!

もう頭痛薬ばかり飲まずに1日でも早く鍼治療を受けてみて下さいね。

「好転反応」と「揉み返し」の違い

「あなたらしい生き生きした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

 

今日は「好転反応」と「揉み返し」との違いについてお伝えします。

あなたも好転反応という言葉を聞いたことがあるかと思います。

鍼灸院や整体院で施術を受けた後、半日~1日程度症状がさらに重くなったり、だるさや眠気、痛みや発熱が起きることがあります。

これは体に溜まっていた老廃物などが血液を通して排出されることから起きる症状で、身体の不調の原因となっている疲労物質発痛物質(痛みを起こさせる物質)を体外に排出し、身体が正常な状態に戻ろうとする力が働いている状態と考えられています。

つまり、身体が悪い状態から良い状態に好転しようとしていることから「好転反応」と言われ、東洋医学ではこれを瞑眩反応(めんげんはんのう)と呼び、いわゆる自然治癒力が働き始めたことによる良い反応と捉えています。

 

鍼灸治療の場合、だるさや倦怠感、眠気などの”好転反応”がでた後にからだがすっきりとした感覚や症状の軽減を実感して頂くケースが多いと感じています。

 

当院では、施術後にこの好転反応について必ず説明をさせて頂いており、次の来院時に前回の施術後からの身体の状態についてお聞きし、治療の組み立てを考えていきます。

 

 

一方「揉みかえし」とは、強い刺激で筋肉が傷ついた時にでる痛みです。
筋肉は、筋線維という筋の束を筋膜という膜が包んでいます。

コリのある筋肉を強く揉むと、筋膜がやぶれ筋線維が傷つきます。
この時、コリがほぐれたような気持ち良さを感じるのですが、残念ながらそれは一時的なもので施術後は筋膜と筋線維が損傷しているため痛みが出てきます。

そして、損傷した筋肉が修復されていく過程で、以前より硬くなってしまうのです。

まさにハードな筋トレをして筋肉が太く強くなっていく時のような状態で、このことを“揉み返し”と呼んでいます。

そして、強い刺激に慣れていくと身体の感覚は鈍くなり、さらに強い刺激が快感となり、筋肉はますますカチカチに硬くなっていく・・・これが揉み返しによる悪循環です。

 

好転反応による不快な症状と揉み返しはメカニズムが違うのです。

鍼灸治療では好転反応はおこりますが、揉み返しはおこりませんのでどうぞ安心して受けてくださいね。

肝心要(かんじんかなめ)

「あなたらしい生き生きした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

突然ですが、あなたも「肝心要(かなめ)」という言葉を聞いたり、使ったりしますよね?

この言葉は「非常に大切なこと」という意味で使われており、本来は「肝腎要(かなめ)」と書くそうです。

要(かなめ)とは扇を綴じるために、骨の末端に近い部分にある小さい穴に入れる釘のことだそうです。扇は綴じてある「要」がダメになると壊れてしまうので「最も重要な部分」のことを指します。

そして、「肝」「心」・「腎」・・・? そうです、人間の臓器です。

東洋医学では様々な事物を5種類に分けて考える「五行論」という考え方があります。

臓器の「五臓」は「肝・心・脾・肺・腎」と呼ばれていますが、中でも「肝」と「腎」は特に重要な臓器と考えられていたのでしょう。(すべて重要ですが・・・)

この「五臓」は現在の西洋医学的な臓器とは若干異なる働きや役割があるとされています。

<東洋医学的な臓器の働きのひとつ>

肝⇒ 疏泄を主る(気の巡りを調節する) 蔵血を主る(血液を貯蔵し血量を調節する) 

心⇒ 神志を主る(精神・意識を安定させる) 血脈を主る(身体に血液を送る)

腎⇒ 水を主る(体液の循環や汗、尿など調節する)納気を主る(呼吸の吸気を強める)

そして、五行論における「感情の5種類」は、「五志(ごし)」と呼ばれ、それぞれ五臓に対応しています。

○肝 - 怒

○心 - 喜

○脾 - 思

○肺 - 憂・悲

○腎 - 恐・驚                                                                                                       

「怒り」の感情は特に「肝」に大きな影響を与え、「恐怖」の感情は「腎」の働きに影響を与えます。

「喜び」の感情も過度になると「心」に悪影響がでてしまうのです。

例えば マンガなどで、イライラしたり、腹の立つことが続くと顔を真っ赤にして頭から湯気や煙がでている場面がありますよね。

「怒り」や「イライラ」で「肝」がダメージを受けると「気」の巡りが滞り上半身に集まってしまい、全身に巡らない状態になります。

また過度な「恐怖」や「驚き」を感じるとおしっこを漏らすことがあります。

これも尿などの排泄をつかさどる「腎」がダメージを受けるので、失禁してしまうということです。

そして、これらの感情の波が大きくなりすぎてしまうと「五臓」それぞれがダメージを受け、「気・血・水」の流れが滞ったり、弱くなったりして心身に様々な不調が起こってきます。

東洋医学では「心身一如」という言葉があります。

心と身体はひとつであるという考え方。

心(感情)と身体は密接に関っているのですね。

東洋医学からみた更年期障害

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

今日は東洋医学から見た更年期障害についてお伝えします。

テレビのCM等でご存知の方も多いと思いますが、東洋医学では女性の身体の変化の節目を7の倍数で考えていきます。(男性は8の倍数)

中国最古の医学書と呼ばれている「黄帝内経」という書物には女性の身体の変化についてこんな意味のことが書かれています。

7歳 :歯が生え変わり、髪が長くなる

14歳:月経がはじまり、子供を産めるようになる

21歳:体が成熟し、背丈も伸びきる

28歳:髪の長さが極まり、筋骨がしっかりし身体が盛んになる

35歳:顔の色艶にかげりが出て、髪も抜け始まる

42歳:肌のつやが悪くなり、髪に白いものが混じり始める

49歳:身体が衰え、閉経を迎え子供はできなくなる(任脉虚、太衝脉衰少、天癸竭、地道不通。故形壊而無子也。)

49歳のところに「天癸」という言葉がでてきます。

天癸とは、成長や発育、月経、生殖機能を維持・促進させていくエネルギーであり“腎気”(腎精)によって作られます。

女性は49歳頃にその天癸が尽きることで閉経を迎えるという意味です。

つい100年前でも平均寿命は50歳にも達していませんでしたので、60歳、70歳まで生きる女性の絶対数は少なかったと思います。

そんな時代には更年期や更年期障害という概念すらありませんでしたが、その年齢の時期のおこった様々な心身の不調に対して漢方薬や鍼灸が使われてきました。

更年期障害は、西洋医学的にはエストロゲンの分泌低下が主な原因ですが、東洋医学的には「腎」機能の低下(腎気の衰え)が要因であると考えていきます。

東洋医学では、更年期障害はこの「腎の機能低下」をいかに穏やかにしていくかということが根底にあります。

従って、当院でも更年期障害といわれる様々な症状の治療においては個別の症状は追わず、「腎」へのアプローチをメインにした治療を組み立てていきます。

そして、鍼灸治療には漢方と同様に多くのメリットがあります。

1.誰にでも使える(禁忌)がない

2.使用時期(年齢・月経の有無)に制限がない

3.HRT(ホルモン補充療法)や漢方、サプリメントと併用できる

4.漢方との併用で相乗効果が期待できる

5.原因がはっきりしない様々な症状(不定愁訴)に強い

6.副作用がない

鍼灸治療で、更年期を迎えた女性のエストロゲンの分泌が増えることありません。

そして、副作用はありませんがHRTほどの即効性もないと思います。

しかし、卵巣機能の急激な衰えによる心身の不調に対して、心とからだを穏やかに対応させていく効果は非常に優れていると思います。

1年後・3年後・5年後のあなたの健康のために、どうぞ安心して鍼灸治療を受けてみてくださいね。

自律神経失調症はうつ病のはじまり?

松阪市の「自律神経」と「女性ホルモン」のバランスを整える鍼灸院・整体院

“心とからだのトータルケア”ひかり堂院長の齋藤です。

今日は松阪は朝から大雨です。

夕方からは台風が上陸する予報となっていますので、万全の準備をして備えます。

皆さんもくれぐれも注意してくださいね。

さて、今日は自律神経失調症とうつ病の関係についてお伝えします。

よく「自律神経失調症はうつ病の始まり」と言われたりすることがありますが、実際にはどんな関係があるのでしょうか?

「自律神経失調症」は頭痛、動悸、めまい、耳鳴り、不眠など主に身体的な症状が目立ち、「うつ病」は「抑うつ」や「意欲の低下」といった精神的な症状が特徴的です。

発症の要因は

○自律神経失調症→過度なストレスによる交感神経と副交感神経のバランスの乱れ

○うつ病→BDNF(脳由来神経栄養因子)が減少し、脳内の神経細胞の新生が抑制されることで、神経細胞から作られるセロトニンやドーパミンなどの「モノアミン」という神経伝達物質の合成・分泌が抑えられてしまうこと

と考えられています。

特徴的な症状や発症の要因は違いますが共通する症状も非常に多くあり、全く別物かというとそうではありません。

自律神経の乱れから身体に様々な不調が起こり、自律神経のバランスがますます乱れていくとBDNF(脳由来神経栄養因子)が減少し脳内の神経伝達物質の分泌が不足する可能性は非常に高くなります。

ということは自律神経失調症をきちんと治療せず悪化させてしまうと、うつ病に発展していく可能性も高まるということになります。

個人的には、“自律神経失調症はうつ病の始まりというか入口”と考えています。

例えば“風邪”を引いてもすぐに適切な治療や養生をすれば必ず回復しますが、放置してこじらせてしまうと“肺炎”など重い病気になってしまいます。

同様に自律神経失調症もきちんと治療ししっかりと養生すれば必ず回復しますが、放置して悪化させてしまうと“うつ病”になる可能性が高くなるということです。

もし2週間以上「このところ何か体調がすぐれないなぁ」と感じているなら、決して放置せずにきちんと対処することを是非心掛けてくださいね。

そんな時に鍼灸はいいですよ。

うつ病に”鍼灸”という選択

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

今日はうつ病と鍼灸治療についてお伝えします。

現在のうつ病治療は当然ながら薬物治療が中心となっています。

そしてその薬はこのブログでもお伝えしてきたとおり「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の脳内の濃度を高める作用の強い薬を処方することが一般的となっています。

「SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)」

「SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)」

しかし、ほとんどの精神科のドクターは薬物だけの治療では限界があると考えておられ、薬物治療に他の治療をプラスした統合医療の重要性を訴えられています。

例えばカウンセリングなどの心理療法や認知行動療法、運動療法、音楽療法やヨガ、瞑想など様々な角度からアプローチすることで、うつ病からの早期回復と社会復帰、そして再発率の低下を実現しています。

そんな中鍼灸治療も大きな役割を果たしつつあり、海外では一定の評価と認知をされてきています。

(鍼灸ニュースより引用)

http://healing-studio.com/utusinnkyuuamerika.html

鍼灸治療によるうつ病の改善事例はたくさんあり、個人的には減薬や断薬をしていく過程においては鍼灸は非常に有効な治療のひとつであると確信しています。

うつ病を発症すると精神的にも肉体的にもつらく、何よりも日常生活に大きな支障がでてしまいます。

うつ病に対して、「薬物療法と鍼灸治療の組み合わせ」が広く浸透し、ごく一般的に選択されるようになってほしいと願っています。

薬物に依存することなく、自分自身の力で不調から回復していくことこそが本来の姿であり、鍼灸はその一翼を担うことができると考えています。

そのために鍼灸師のひとりとしてこれからも勉強と努力を怠らないよう頑張っていきたいと思っています。

腸内環境と鍼灸治療

こんにちは、松阪市の「自律神経と女性ホルモンのバランスを整える鍼灸院」

“心とからだのトータルケア” ひかり堂院長の齋藤です。

ブログの読者さんから「鍼灸治療は腸内環境を整える効果があるのでしょうか?」という質問を頂きました。

鍼灸治療によって腸内環境が整うという科学的な証明(腸内細菌の善玉菌と悪玉菌の割合が治療前と治療後で変化する等の証明)は私の知る限りありません。

しかし、過敏性腸症候群(検査で異常がないにも関らず、ストレスによって下痢や便秘の症状が続く病気で心身症のひとつに分類される)に対して鍼灸治療が有効であるという報告は多くあります。

(鍼灸ニュースより引用)

過敏性腸症候群に鍼灸が効果というデータ

当院でも便秘や下痢に対しての改善例は多くありますので、鍼灸治療は腸内環境を整えていく効果はあると考えています。

当院では、便秘や下痢に対しては腸の動きを適正化していくこととストレスを軽減し自律神経のバランスを整えていくことに重点を置いています。

過敏性腸症候群ではありませんが、当院での最近の患者さんの改善事例をご紹介します。

<Aさん(42歳 女性)>

症状(2年前から)

・車の運転時(特に信号待ち)の強い不安感・動悸・手汗

・ふわふわとしためまい

・首のこり、頭重感、

・緊張時の下痢、脚のむくみ、

・雨の前の様々な心身の不調等

Aさんは自律神経症状のひとつとして下痢があったと思いますが、腸に対するアプローチと自律神経の調整を目的とした鍼灸治療を行っていきました。

2ヶ月、8回受診して頂いた後の問診時で、

・手汗をかかなくなった

・ふわふわとしためまいを感じなくなった

・車の運転時の不安感がとても軽くなり、動悸がしなくなった

・ほとんど下痢をすることがなくなった

・雨の前~雨でも憂鬱感や不安感が楽になり、首こりや頭重感をほとんど感じなくなった

という状態になってきました。

不安感や抑うつ感が凄く軽くなったこと、手汗や下痢が解消されたことは

・緊張などの”ストレス”に対して強くなってきた

・腸の状態が改善されてきた

からではないかと考えています。

このブログでお伝えしたとおり、

・脳のストレスが緩和すると、腸の調子がよくなる

・腸の状態がよくなると、精神的に安定する

という”脳腸相関”が鍼灸治療によっていい方向に働いたと考えています。

まだまだ科学的に証明されていないことが多い鍼灸ですが、「病院で検査を受けてどこも異常がないのに、つらい症状はずっと続いている」という場合は思い切って鍼灸治療を受けてみてくださいね。

心にもからだにもアプローチできる治療ですから・・・

素朴な疑問 ”鍼は使い回しするのですか?”

 

こんにちは、“心とからだのトータルケア” ひかり堂院長の齋藤です。

今日は晴れましたね。

やっぱり晴れは気持ちがいいですね。

 

さて、今日は鍼灸の素朴な疑問シリーズの2回目です。

先日電話で「鍼は使い回しをするのですか?」という質問を受けました。

ちょっとこちらがびっくりしましたが、やはり鍼治療を受けたことのない方にはすごく心配なことですよね。

 

当院で使用する鍼についてご説明します。

 

☆鍼は使い捨てです!

使用した鍼はそのまま廃棄しますので使い回すことはありません。

☆鍼は滅菌処理されています!

1本ずつ個包装になっており、すべて滅菌処理済みです。

従って細菌などの感染の心配も100%ありません。

※滅菌処理とは?

増殖性を持つあらゆる微生物(主に細菌類)を完全に死滅させた状態。

細菌類は100%存在していません。

☆鍼を刺す前と後は必ずアルコール消毒をします!

施術者は刺鍼前に必ず手指をアルコール消毒します。

そして患者さんに対しても綿花などにアルコール消毒液を浸し、鍼を刺す場所に刺す前と鍼を抜いた後に必ず消毒をします。

☆指サックを使用します!

施術者の手指に傷があったり、患者さんの肌に傷等がある場合には、“指サック”を使用し直接体液がお互いの肌に付着しないように配慮しています。

 

以上のように感染のリスクをきちんと回避できるよう病医院並みの衛生管理をしておりますので、感染等のリスクはほほ100%ありません。

 

どうぞ安心して受診してくださいませ。

素朴な疑問 ”鍼は痛いですか?”

こんにちは、“心とからだのトータルケア” ひかり堂院長の齋藤です。

 

今日から6月ですね。

もうすぐ梅雨の時期に入りますが、梅雨時は体調を崩しやすい時期でもあります。

いつも以上に体調管理に気をつけてくださいね。

 

さて、今日は患者さんからよく聞かれる鍼灸の素朴な疑問についてお伝えします。

 今日のテーマは「鍼は痛いですか?」について。

 当院に初めてご来院頂く患者さんには必ず「今までに鍼治療を受けたことはありますか?」とお聞きしています。

すると実に8割の方は「一度も鍼治療を受けたことがありません。」とお答えになります。

一度も受けたことのない鍼治療をわざわざ受けに来て頂いた勇気と覚悟にいつも敬意と感謝の念を抱いております。

 そしてほとんどの方に「鍼は痛いですか?」と聞かれます。

それは不安ですよね、鍼ですからね。

どう考えても痛いイメージが湧いてきますよね。

 でも「鍼は痛いですか?」と聞かれれば「痛くありませんよ」とお答えしています。

 はい、痛くありません。

痛くない理由があるんです。

 

 <鍼が痛くない理由>

1.鍼は細いのです

多くの鍼灸院で使用する鍼は0.12mm~0.20mmという髪の毛程度の太さです。

ピンとこないかもしれませんが、例えば注射針はおよそ0.6mm~1.2mmの太さがあるそうです。

注射と比べるのはどうかとも思いますが、注射針よりもはるかに細いので、その分刺激は少なくなります。

 2.鍼の先が丸くなっています

鍼の先は基本的に少し丸く加工されており、皮膚を切って中に入って行く時にスムーズに入り、鋭い痛みを感じにくいような構造になっています。

 3.鍼先が瞬間的に皮膚を通過するため細胞の破壊がほとんどありません。

ほとんどの鍼灸師は“鍼管”という筒状の管を使って鍼を打ちます。

鍼管に入っている鍼の頭の部分を指で“トントン”と叩いて鍼を打つことで鍼先が一瞬で皮膚を通過します。専門用語で“切皮”(せっぴ)といいますが、これが瞬間的に行われると細胞がほとんど壊れないので痛みを感じないのです。

あくまでイメージですが、注射針は皮膚を切って中に入っていくのに対し、鍼は皮膚をかき分けて入っていくような感じなのです。

 

ただ、ひとつだけ痛い場合があります。

人間には“痛点”という感覚器があり、そこに痛みを感じる痛覚受容器があります。一説には全身に200万~400万個あるといわれています。

その痛点に一定以上の刺激が加わると痛覚受容器が反応して情報を脳に送り、痛みとして感じます。

鍼は痛点に当たる確率が低く、そして当ったとしても刺激が非常に少ないため痛みとして

感じないことがほとんどなのですが、まれにまともに痛点に当たる場合があります。

その時だけは鋭い痛みを感じます。

そして、その時だけは“ごめんなさい”といってすぐに抜きます。

 

以上にようにまれに鋭い痛みを感じることはありますが、基本的に“鍼は痛くありません”ので、どうぞ安心して受診してくださいませ。

不眠症に鍼は効くの?

こんにちは、“心とからだのトータルケア” ひかり堂院長の齋藤です。

今日は不眠に対する鍼灸治療の効果についてお伝えします。

当院には頭痛やめまい、動悸や不安感など様々な症状が重なっておこっている患者さんが多くいらっしゃいます。

そしてそのつらい症状の中のひとつに「なかなか寝付けない」とか「何回も目が覚める」などといった不眠症の症状が入っています。

病院で検査をしても特に異常はなく、「自律神経失調症」「不安神経症」という診断をされ、診療内科を勧められるケースが多くあります。

病院では不眠に対しては睡眠導入剤や精神安定剤を処方されることが圧倒的に多く、それに対してすごく抵抗がある患者さんも多いのもまた事実です。

当院では不眠に対しても鍼灸治療を中心に行っていきます。

鍼を打って10分~15分ほどそのままの状態でいてもらうのですが、その時に眠ってしまう方もいらっしゃるほどリラックス効果は高いと感じます。

また、治療を受けて頂いた日は「朝までぐっすり眠れた」とおっしゃって頂く患者さんもひとりやふたりではないので、やはり“眠る”ことに対しては効果的なのではないかと考えています。

鍼灸治療の効果として

1.痛みの緩和

2.血流改善

3.免疫力の向上

4.自律神経の調整

が代表的な効果として知られています。

そして最近では様々な研究機関によって、鍼灸治療により”セロトニン”の分泌が増えることが証明されてきています。

睡眠とセロトニンの関係については何回もお伝えしてきたとおり密接に関っています。

鍼灸治療によってセロトニンの分泌が増えるということは、不眠症に対して有効であるという裏付けになるのではないかと思います。

ただ深刻な不眠症に対しては1~2回鍼灸治療を受けただけで簡単に改善することは難しいと考えています。

最初は薬物治療と鍼灸治療を併用し、その間に生活習慣を見直し、根本的に体質を変えていくという気持ちが何よりも大切だと思います。

人間の3大欲求は「食欲」・「性欲」・「睡眠欲」といわれるほど「睡眠」は生理的な欲求なのです。

ですから“眠れない”ということは本来はあり得ないはずなのです。

不眠症は必ず改善されていく症状です。

だから大丈夫ですよ、焦らずゆっくりと・・・(^v^)

鍼灸が頭痛に効く3つの理由

こんにちは ひかり堂院長の齋藤です。

突然ですが、鍼は頭痛の改善にすごく効果があります。

もう一度言います、鍼は頭痛の改善にものすごく効果が高い治療なんです。
まだまだ知られていないのが非常に残念ですが・・・

今日は鍼灸治療が頭痛に効果がある3つの理由についてお伝えします。

理由① それぞれの原因に的確にアプローチできること。
前回お伝えしたように頭痛には大きく5つの種類があり、それぞれ原因があります。

☆緊張型頭痛に対しては肩や首のこりを緩め、血流をよくする

☆片頭痛に対しては血管の拡張をおさえ、血流を穏やかにする

☆生理時頭痛に対しては
・片頭痛と同様血管の拡張をおさえ、血流を穏やかにする
・ホルモンバランスを整え、痛みの原因物質のプロスタグランジンの分泌を適正化する

☆低気圧頭痛に対しては低気圧による内耳のリンパ液の揺れを抑え、自律神経の乱れを抑える

☆薬剤性頭痛に対しては頭痛の痛みに対する閾値を上げ、痛みに過敏になっている感覚を正常に戻す

理由② 対症療法ではなく根本治療であること。

症状がおこっている時には対症療法的な働きをしますが、原因に対しすべて根本的に体質を改善し、そもそも不調がおこりにくい身体にしていくことが大きな特徴です。

理由③ 混在型の頭痛に対応できること。

最近は頭痛は複雑な要因が重なり、治療が複雑になってきています。
緊張型頭痛と片頭痛の両方あるとか、緊張型頭痛と低気圧頭痛の両方あるなど、治療も 難しくなってきています。

緊張型頭痛と片頭痛の両方の頭痛を持ち合わせている場合、血管を緩めながら、血管の拡がりを抑える・・・というある意味真逆のことをしていく必要があります。

鍼灸治療は根本治療で、体質自体を改善していく治療なので、混在型の頭痛に対しても効果が出せるのです。

 あなたの頭痛はどんなタイプですか?

もしあなたが最近頭痛薬の量が増えてきているのであれば是非鍼灸治療を受けてみてください。

しつこいようですが、鍼は頭痛にすごく効果がありますから(^◇^)