”冷え症”にはお灸 とっておきの5つツボ!

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

今日も”冷え”についてです。

鍼灸では”冷え”に対してはお灸をよく用います。

今日は自分でできるお灸のお勧めの5つのツボをご紹介致します。

<① 関元>

おへそから指4本分下ったところ。

いわゆる「丹田(たんでん)」という“気”のあつまる場所。下腹部を温め女性特有の症状に効果があります。

<② 足三里>

ひざのお皿の下から指4本分下った小指のあたるところ。気の流れを強め、主に胃腸の働きをよくします。

<③ 三陰交>

内くるぶしのてっぺんから指4本分上。

“血の巡り”を改善し、生理痛や生理不順など婦人科疾患に非常に有効です。

<④ 太谿>

内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。

足先の冷えやむくみなどに有効です。特に更年期世代の女性の“冷えのぼせ”に効果的です。

<⑤ 湧泉>

足の指を曲げてグーをした時にへこんでいるところ。

字のごとく「元気が泉のように湧きでる」ツボです。身体全体を元気にする万能ツボといわれています。

灸はただ単に温めるだけではありません。

ツボに温熱刺激が入ることで自律神経に働きかけ、血流やリンパの流れが良くなり内臓の働きを強め免疫力を高める効果があります。

継続してやっていくことで根本的な体質改善が期待できます。

「せんねん灸」など市販の商品でお手軽にできますので、是非試してみてくださいね。

“鍼灸はどんな効果があるのですか?”

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

11月も下旬になり朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。

日中との寒暖差が大きいので自律神経が乱れやすく、何かと心身の不調で来院される患者さんが多いです。

当院に初めて来院される患者さんの実に90%近くは「今まで一度も鍼灸治療を受けたことがありません。」とおっしゃいます。

日本の鍼灸の受療率(鍼灸治療を受けたことがある率)は7%~10%と言われています。

つまり、日本人の100人に7~10人くらいしか鍼灸治療を受けたことがないということになります。

鍼灸師にとって本当に寂しいことです・・・

なので、「鍼灸治療はどんな効果があるのですか?」と聞かれることが多々あります。

ナチュマリーバランス®

このブログでも何回かお伝えしていますが、鍼灸治療で科学的・医学的に証明されていることがあります。

1.「エンドルフィン」というモルヒネのような脳内鎮痛物質が分泌される。

→ 痛みを緩和する効果!

2.こり固まった筋肉に鍼を刺すことで周辺の筋肉内に血液が集まる。

→ こりを和らげ、血流を改善する効果!

3.鍼や灸をすることで患部周辺の白血球が増加する

→ 免疫力を高める効果!

4.オキシトシン、セロトニンの分泌が高まる

→ 自律神経(交感神経と副交感神経)を整える効果!

 不安感や抑うつ気分を和らげ、精神的な安定を図る効果!

これらは科学的・医学的に証明されています。

そして世界保健機構(WHO)は多くの疾患について鍼灸治療の適応症として認めています。

主な適応疾患は以下のとおりです。

Ⅰ.運動器疾患

関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・腰痛・外傷の後遺症(骨折・打撲・むちうち・捻挫)・腱しょう炎等

Ⅱ.呼吸器疾患

急性気管支炎・気管支喘息・風邪等

Ⅲ.眼科疾患

急性結膜炎・中心性網膜炎・近視・白内障

Ⅳ.神経系疾患

神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・パニック障害・頭痛・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

Ⅴ.消化器系疾患

胃炎・下痢・便秘・胆のう炎・肝機能障害・十二指腸潰瘍等

Ⅵ.循環器系疾患

心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ等

Ⅶ.代謝内分泌系疾患

バセドウ病・糖尿病・痛風・貧血・膀胱炎・尿道炎・ED等

Ⅷ.婦人科疾患

更年期障害・生理痛・月経不順・冷え性・白帯下・不妊等

Ⅸ.耳鼻咽喉科疾患

中耳炎・耳鳴り・難聴・メニエール病・鼻炎・蓄膿症・扁桃炎等

Ⅹ.小児科疾患

夜泣き・かんむし・夜尿・小児喘息・アレルギー性湿疹等

日本では鍼灸治療はお年寄りの肩こりや腰痛の緩和というイメージが強いかもしれませんが、世界的には幅広い疾患に広く取り入れられている治療となっています。

病院などの薬を続けても症状が変わらないような慢性的な症状は体質を改善していくことで良くなっていくことが多くあります。

鍼灸治療はあなた自身の”治る力”(自然治癒力)を目覚めさせることで、根本的に健康な身体に回復していくことを目的とした安心・安全な治療法なのです。

鍼灸が日本人にとってもっともっと身近な存在になれるよう、鍼灸師のひとりとしてこれからも頑張っていきたいと思います。

心に効くツボ

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

昨日 NHKで「東洋医学 ホントのチカラ」という番組が放送されました。

鍼灸や漢方、太極拳など東洋医学に関する特集でした。

その中でパニック症(障害)や不安症など精神疾患の不安感や動悸・過呼吸に対して有効なツボを「心に効くツボ」として紹介されていました。

今日はそれを含めて当院でよく使うツボを紹介します。

それぞれのツボを少し痛気持ちいいと感じる強さで5秒くらい押してみてください。(1セット5回~10回)

① 内関(内関)

手首のしわから指3本分下で腱と腱の間。

息苦しさや不安感を感じた時に押してください。

この内関はお天気痛(雨天時の不調)や吐き気にも効果があります。

② 神門(しんもん)

小指側の手首のすぐ下の骨の内側の際のへこんだところ。

動悸や息苦しさ、不安感を和らげる効果があります。

③ 太衝(たいしょう)

足の親指と人差し指の間を甲側に撫でていき指が止まるところ。

ストレス解消のツボとして有名です。

④ 足三里(あしさんり)

膝の外側で指4本分下。

足三里は”気”の巡りを良くするツボとして有名ですが、胃の働きを強くする働きにも優れています。

そして、近年はハッピーホルモンの「オキシトシン」の分泌を高める効果が高いことが知られてきました。

番組内で、欧米ではパニック障害や不安症、うつ病など精神疾患の患者さんに薬物療法と鍼灸治療を併用していくことで改善率が高まるということが紹介されていました。

いずれのツボもセルフケアとしてご自身で簡単にできますので心の不調でお困りなら是非試してみてくださいね。

めまいに鍼灸治療が有効な理由

こんにちは、ひかり堂です。

9月以降めまい・吐き気を訴える患者さんが一気に増えました。

例年以上に多いと感じています。

あまり知られていないのが残念ですが、実はめまいに対して鍼灸治療はとても有効です

それはめまいの原因に対し的確にアプローチできるからなのです。

当院の鍼灸治療では主に以下の3点を行っていきます。

①内耳の血流を改善する

②首・肩の筋緊張を緩める

③自律神経のバランスを整える

ナチュマリーバランス®

耳の周辺にはいくつかのツボがあります。

そのツボに直接鍼をしていくことで内耳自体の血流を改善していきます。

また、首や肩へ鍼をしていくことで筋肉の緊張を緩め、脳へ繋がる動脈の流れを改善していきます。

これらはマッサージなどでも対応できるかもしれませんが、鍼は深層筋(深いところにある筋肉)に直接アプローチすることができるのです。

そして、めまい治療の重要なポイントである「自律神経の調整」は鍼灸が最も得意としています。

この時期に多い寒暖差や台風等による気圧の変動や過度なストレスによる自律神経の乱れがめまいの大きな要因になっています。

自律神経の調整には患者さんのからだの状態によりツボを選んでいきますが、主に背中やお腹、手足にあるツボに鍼や灸をしていきます。

手足などのツボに鍼や灸の刺激を入れることで“経絡”という通路を通り問題のある臓腑の働きを改善し、「気・血・水」を頭から末端まで全身に巡らせることであなたが本来持っている”治る力”(自然治癒力)が高まり、あなた自身の力で回復していきます。

つまり、鍼灸治療はめまいの原因である局所(内耳)と首・肩のこり、そして自律神経にアプローチができることで、高い改善効果をだせるということです。

めまいでお悩みの方は是非一度鍼灸治療を受けてみてください。

あなたの悩みを解決してくれるのは、意外にも近くの○○鍼灸院かもしれませんよ。

鍼灸は減薬・断薬に有効なんです

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

先日健康診断で受診した内科の先生との会話の中で、

「クスリはリスクでもある」

という内容のお話を聞きました。

特に鎮痛剤(痛み止め)や抗不安薬(不安やイライラを鎮める薬)は非常に即効性があり、効果が高いものが多い。

しかし、その反面 服用が長期間になってくると

①依存性が強まる

・薬を飲むと症状が和らぐので、どんどん薬の量が増えていく

・薬を飲まないと不安で仕方ないという状態になってくる

・症状が出そうになると予防的に飲んでしまう

②長期間服用することで薬の効きが低下していく

③副作用がでる・他の病気・症状を引き起こしやすい

④なかなか薬の量が減らせない、やめれない

⑤薬をやめると離脱症状がでる

「薬は効果がある半面リスクも多い」ということなのです。

当院には長年ロキ○ニンなどの頭痛薬やデ○スに代表される抗不安薬、睡眠導入剤、抗うつ薬を服用されている患者さんが多数いらっしゃいます。

短い方は数ヶ月程度ですが、長い方になると10年以上服用を続けています。

それでも鍼灸治療を継続することで症状が軽減し薬の量や服薬回数が減っていき、

大半の方は減薬・断薬に成功しています!!

<なぜ鍼灸を続けると薬をやめられるのか?>

鍼灸治療には様々な効果がありますが、私は以下の3つが非常に大きいと考えています。

1.鎮痛効果

脳内で作られるβエンドルフィンという鎮痛作用のある物質の分泌量が高まる

2.精神面の安定を図る効果

幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」や「セロトニン」の分泌が高まり、不安感やイライラ感を軽減し、精神的な安定を図る

3.自律神経のバランスを整える効果

交感神経の過剰な興奮を抑え、副交感神経の働きを強めることで自律神経のバランスを整える

これらの働きは本来人間に元々備わっている能力であり、健康な状態であればこの能力は十分に発揮されます。

この力を自然治癒力と呼んだりします。

何か心身に不調がある場合はこの自然治癒力が十分に発揮できない状態にあるということですから、症状を軽減するためにはまずは薬の力に頼ることは非常に大切だと思います。

そして、症状が軽減してきた後、低下している自然治癒力を早く元の状態に戻していくことで自然に薬も必要なくなるという流れが望ましいと思っています。

鍼灸はこの自然治癒力を自分自身の力で高めていくこと目的とした安心・安全な治療なので、着実に減薬・断薬につながっていくのだろうと実感しています。

長年頭痛薬や抗不安薬を服用し続けている方で、「もう薬を減らしたい・やめたい」と本気でお考えなら、鍼灸をお勧めします。