「あなたらしい生き生きした毎日を共に目指す治療院」ひかり堂院長の齋藤です。
先週初めて来院された患者さん(Aさん 46歳女性 パート社員)
ふわふわするめまいと突然おこってくる動悸や息苦しさ、漠然とした不安感、肩こり、不眠(寝付けなかったり、夜中に何回も目が覚める)など色々な症状が2ヶ月以上続いているという状態で当院に来院されました。
1ヶ月ほど前に近くの内科を受診し、「ストレスからちょっと自律神経が乱れているのでしょう」といわれ「デパス」を服用されているとのこと。
お話の中で、「自律神経ってよく聞きますけど、なんで乱れるのですか?」と聞かれました。
そうですよね、名前はよく聞きますけど実際どういう神経なのかはしっかりと理解している方は少ないですよね。
ということであらためて今日は「自律神経」について。

自律神経とは、脳の視床下部という部位から指令が出され、自分の意思とは関係なく身体の機能を無意識の状態で活動させる神経のことです。
内臓の働きや血管の収縮、脈拍、体温や汗の調節などは自分の意思に関係なく、意識しなくても当たり前に活動し調節しています。
例えば腕を上げようと思えば腕を上げられますが、胃を動かそうと思っても動かせませんよね?
そして、自律神経には交感神経と副交感神経という2つの神経があります。
☆交感神経 → 活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時に働く
☆副交感神経 → 休息している時、リラックスしている時、眠っている時に働く
このふたつの神経は、まるでシーソーのように交互にバランスをとりながら働いています。
主に昼間は交感神経が働いて、心身が活動しやすい状態にし、夜間は副交感神経が強まり、昼間の活動での溜まった疲労やダメージを回復させていきます。
ふたつの神経が相互にバランスよく働くことによって、私たちの心と身体は健康的に維持されています。
つまり自律神経の乱れとは「交感神経」と「副交感神経」のバランスが乱れるということなのです。
なぜ自律神経は乱れるのか?
自律神経が乱れる最大の要因は「ストレス」です。

ストレスというと精神的なものというイメージがありますが、精神的なものだけではなく、肉体的なものも含めてストレスになります。
大きくは4つあります。
1.精神的ストレス
一般的に考えられているストレスで極度の緊張や苦痛、不安、怒り、恐怖、悲しみなどによるもの。意外ですが、嬉しいや楽しいといった感情も過度になりすぎるとストレスとなります。
2.構造的ストレス
骨盤や背骨・頚椎・頭蓋骨などのゆがみから身体全体が緊張し、脳にストレスを与えるもの。神経の伝達や血液やリンパ液、脳脊髄液の流れにも影響していきます。
3.科学的ストレス
排気ガスや大気汚染などの科学物質、食品添加物、偏った食事による栄養素の過不足、酒やたばこ、最近ではスマホやPC等のブルーライト、電磁波も科学的ストレスとして心身に大きな影響があるといわれています。
4.環境的ストレス
暑い、寒い、冷たい、蒸し暑いなど気温や湿度、台風やゲリラ雷雨など急激な気圧の変動によるもの。
例えばエアコンのよくきいた部屋から暑い中、外出するだけでも相当なストレスとなります。
これらのストレスは精神的にも肉体的にもダメージをかけていき、自律神経を乱しいわゆる”自律神経失調症”となり、心身に様々な症状を引き起こしていきます。
そして、「食事・運動・睡眠」を中心とした日常の生活習慣の乱れによって自律神経はさらにバランスを乱していき、ストレスに対抗する力やストレスをやり過ごす力を弱めてしまうのです。
ストレスを軽減し自律神経を整えるには、まずは生活習慣を整えることが重要ですが、以前書かせて頂いた下記のブログも参考にしてみてください。
⇓ ⇓ ⇓(クリックしてください)
ストレスを解消する”あいうえお”の習慣 | ひかり堂 頭痛・肩こり・自律神経失調症・パニック障害・不妊サポートの鍼灸&整体治療 (hikarido.net)
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