”秋バテ”の時期になりました

 

9月ももう終わろうとしていますが、日中は30℃を超える日が続くなどまだまだ暑いですね。

それでもようやく朝晩は涼しさを感じるようになってきました。

ここ数日はメディアで“秋バテ”という言葉をよく聞くようになりました。

もう定着した言葉になりつつありますが、夏バテではなく、秋バテです。

 

秋バテとは、病名や医学的な用語ではなく、夏から秋への季節の変わり目におこる体調不良の総称です。

<秋バテの主な症状>

・頭痛、めまい、肩こり、倦怠感、胃腸の不調、動悸、息苦しさ、不眠等

・イライラ、不安感、気分の落ち込み等メンタルの不調

 

秋バテの最大の要因は自律神経の乱れです。

そして、秋バテは特に心の不調が伴いやすいといわれています。

 

<なぜ自律神経が乱れるのか>

  • 朝晩と日中との寒暖差が大きい
  • 夏の猛暑による疲労の蓄積
  • 日照時間の減少によるセロトニンの分泌不足

 

心にも身体にも様々な症状が同時に起こることは自律神経が乱れた時の典型であり、日照時間の減少によるセロトニン不足は精神的な不調が現れやすくなります。

ご存じのとおり、セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、脳の興奮を鎮静化し、不安や恐怖をコントロールします。

昔から“秋はもの悲しい季節”といわれる所以です。

 

<対処法>

このブログで何度も同じことをお伝えしていますが、何といっても暴飲暴食や夜更かしなどを控え、規則正しい生活習慣を整えることが重要です。

そして、特に以下の点を心掛けて頂きたいと思います。

1.入浴時はゆったりと湯舟につかる

入浴をシャワーで済ませる方もいらっしゃいますが、40℃くらいのお湯に10分~15分程度肩までゆったりとつかりましょう。

2.身体を動かす

ウォーキングやなるべく階段を使う、軽い筋トレやスクワット等意識して身体を動かしましょう。

特に朝日を浴びることでセロトニンの生成が活発になるといわれていますので、朝のウォーキングはお勧めです。

3.ゆっくりと深呼吸をする

ゆっくりと深い呼吸をすることは自律神経を整えるのに効果的です。胸式呼吸でも腹式呼吸でもどちらでも問題ありません。

「4秒で吸って、7秒で吐く」を目安に行いましょう。

普段の生活から自律神経を整えることに少しだけ意識を向けて何か実行していくことで身体は対応していきますので、少しずつつ取り入れてみてくださいね。

 

”早起きは三文の得”があるの?

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

今日も前回に続いてことわざシリーズです。

「早起きは三文の徳(得)」ということわざがあります。

由来は諸説様々ありますが、早起きをしたらいいことがあるという意味の内容が多いです。(早起きをして堤防の土を踏み固めたら三文もらえるとか、早起きをして仕事にいく途中に三文拾ったとか・・・)

そして日本に限らず早起きをするといいことがあるという意味のことわざは海外にも多くあり、やはり早起きは何かいいことがあるのだと思います。

日本ではほんの数十年前まではコンビニやドンキホーテもなく、パソコンやスマホもなく、基本的に夜勤もなく、深夜番組もなく、夜はすることがないので早寝早起きが普通でした。

この「早起きは三文の得」というのを「早寝早起きは三文の得」と解釈して、現在の生活に当てはめてみるとやはりすごくいいことがあります。

1.セロトニンの分泌が高まる

このブログで何度もお伝えしていますが、朝日を浴びると脳内の神経伝達物質「セロトニン」の分泌が高まります。

セロトニンの分泌が高まることで精神的に安定し、自律神経を整えます。

自律神経のバランスが整うことで活動と休息のメリハリのある心と身体になります。

そしてセロトニンは睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌を促進し、規則正しい睡眠リズムを整えることで質の高い睡眠が得られるようになります。

2.成長ホルモンの分泌が高まる

成長ホルモンは代謝を促す働きがありますので、肌の“ターンオーバー”(生まれ変わり)にも大きな影響があります。

成長ホルモンは22時~2時頃に分泌のピークを迎えるそうでこの時間帯に寝ていることで“美肌”が作られます。

また、基礎代謝が上がることで“太りにくく、痩せやすい”身体になります。

成長ホルモンは美肌にもダイエットにも効果があるのです。

3.集中力や“ひらめく力”がアップする

脳の活動が高まるのは起床してから1~2時間後といわれています。

早起きをすることで、朝から脳がしっかりと働き集中して“いい仕事”ができます。

また素晴らしいアイデアや問題の解決策など”ひらめき”も浮かびやすい脳になるといわれています。

私はもうオジサンなので、この時期だと目覚まし時計なしで朝5時くらいに起きています。(勝手に目を覚ましてしまいます)

毎朝20分程度散歩をしますが、早朝は静かで空気もよく気持ちいいです。

それだけでも十分に“得”した気分になります。

ちなみに三文は今の価値で100円程度だそうですが、これだけいいことがあるのなら美と健康にとっては一体どれくらいの価値があるのでしょうね。

明日から早寝早起きの生活を目指してみませんか?

”笑う門には福来る”って本当?

 

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

突然ですが、「笑う門には福来る」ということわざはご存じかと思います。

「門」は家・家庭のことだそうで、

「いつも笑いが絶えない家には自然と幸福がやってくる」

「いつも明るく朗らかでいれば自然に幸せがやってくる」

という意味で解釈しています。

また、辛いことや悲しいこと、苦しいことがあっても笑って朗らかに振舞っていれば幸せが訪れるという意味でも使ったりします。

本当に笑って過ごしていれば幸せが訪れるのでしょうか?

これはどうやら本当のようです!!

現在では“笑う”ことの効果として以下の点が医学的に証明されてきています。

  • 脳の働きが活性化する

  脳の血流量が増加し、記憶力等が向上します。

  • 免疫力が高まる

  免疫細胞といわれるNK細胞が活性化され、ウィルス感染細胞やガン細胞などを攻撃し免疫力がアップします。

  また、免疫システム全体のバランスを整えることで自己免疫疾患(リウマチ・膠原病等)にも好影響があります。

  • 自律神経のバランスが整う

笑うと交感神経が活発となり、その後急激に低下することで交感神経と副交感神経のスイッチが頻繁に切り替わることで自律神経のバランスが整います。

  • 精神的な安定・幸福感アップ

笑うことで“脳内モルフィネ”と呼ばれる「エンドルフィン」や幸せホルモンの「セロトニン」の分泌が高まり、幸福感や多幸感を感じやすくなります。

またα波というリラックス時の脳波となり精神的に安定した状態に導いていきます。

笑うことの効果はわかりますが、辛い時、悲しい時、苦しい時になかなか笑えないですよね?

でも安心して下さい。

心から楽しいと思っていなくても、口角を上げて「笑顔」を作るだけでもエンドルフィンやセロトニンの分泌が高まるのだそうです。

ある哲学者の言葉があります。

幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ。

やはり「笑う門には福が来る」のは本当のようです。

最近よくきく”天気痛”のこと

 

まだ5月ですが台風が沖縄付近に接近しており、日本列島に近ずく可能性もあるとのことですね。

今週は”雨”が続く予報となっています。

こういう天気、いわゆる“低気圧”が近づいてくると

頭痛やめまい、吐き気、肩こり、むくみ、身体がだるい、腰や膝など古傷が痛む等

体調が悪くなる方が非常に多いです。

これは「天気痛」・「気象病」と呼ばれており、日本では推定600万人もの方が悩んでいるとの説があるくらいポピュラーな病気?なのです。(天気痛・気象病は正式な病名ではありません)

最近はテレビやネットなどでも良く目にするワードですね。

敏感な方は天気予報を見なくても「雨が降りそう」と感じるそうで、当院の患者さんでも「台風が沖縄付近に接近してくると頭痛やめまいが起こってくる」といわれる方が何人かいらっしゃいます。

なぜ低気圧が近づいてくると体調が悪くなるのでしょうか?

これには2つの理由があります。

1.低気圧により血流やリンパ液の循環が悪化する

気圧が下がると外から押される圧力が弱くなるため、身体は少し膨張します。このため血管は拡張し血圧は低下、血液やリンパ液の流れが悪くなることで様々な不調がおこります。

登山などで高い場所に行くとポテトチップスの袋が膨らむことをイメージしてもらうとわかりやすいでしょうか?

この時身体はやや副交感神経優位の状態となっています。

2.内耳のリンパ液の揺れに脳が混乱する

通常人間は身体が傾くと内耳のリンパ液が揺れて傾きを感じます。しかし、急激に気圧が変動したりすると、内耳にある気圧の変動を感じるセンサーが反応し、身体は傾いてないのにリンパ液が揺れてしまい「身体が傾いている」という情報を送ります。

つまり

耳からの情報 - 身体が揺れている

目からの情報 - 身体は揺れていない

耳からの情報と目からの情報が食い違っていることで脳が混乱しストレスを感じ、交感神経や痛みを感じる神経などが興奮することで、身体に痛みや不調などがでます。

身体は交感神経が過剰に優位になっている状態と考えられています。

交感神経と副交感神経がともに過剰に優位になっている???

なんか変な状態ですね。

その理由は・・・

人間には本来どんな環境でも体温や血圧、脈拍など身体の状態を一定に保つ働きがあります。

これを「恒常性」と呼びます。

これは私達が全く無意識の状態で自律神経のバランスをコントロールしているのです。

しかし、気圧の変動により自律神経が過剰に働き、自律神経のバランスを乱しやすい体質の方がいらっしゃいます。

<対処法>

☆耳マッサージ

近年天気痛の大きな要因は「内耳のリンパ液」の揺れを感じやすいのではないかということが言われるようになりました。

左右それぞれ10~20回くらい耳を軽く引っ張ったり、回したりすることで内耳の血流がよくなり過剰な「リンパ液」の揺れを抑えることができます。

この耳マッサージを推奨する医師の方も増えてきているそうです。

 

☆「内関(ないかん)」というツボを押す

 

手のひらを上にして、手首のしわから指3本分(ひとさし指・中指・薬指)下がったところの中央(腱と腱の間)にあります。

鍼灸治療では「つわり」「乗物酔い」の特効ツボとして良く使います。

「天気痛外来」では乗物の酔い止めの薬が処方されますが、私にとっては内関はまさには酔い止めの薬を処方するようなイメージです。

当院では内関に円皮鍼という絆創膏タイプの鍼を半日ほど貼りっぱなしにしてもらうことが多いです。

また、天気が悪くなる前に(体調が悪くなりそうな時)「内関を10秒×3回ほど押してください」とお伝えしています。

もしずっと押していたい場合には、「米粒を内関に当てて上から絆創膏を貼ってもらうと円皮鍼のかわりになりますよ」と説明しています。

このツボは心包経という経絡に属しており、不安感を軽減させ気持ちを落ち着かせる働きもあるので、私は魔法の万能ツボ”として患者さんに紹介しています。

実際の効果を当院の患者さんにお聞きすると、この内関というツボ刺激で頭痛やめまいなどの低気圧による不調が以前に比べて「ものすごく楽になる」という方が2割~3割、「少し軽くなる」とお答えになる方が5割くらいいらっしゃいます。

これは凄く高い確率で効果があると実感しています。

”天気痛”による頭痛やめまいなど不調が出やすい方は是非試してみてくださいね。

なぜ自律神経失調症は女性に多いのか?

自律神経失調症は男性よりも女性の方が圧倒的に多いと言われています。
(男女比は1:9という説もあります)

その理由として「女性ホルモンのバランス」の影響が挙げられます。

毎月の排卵・月経や妊娠・出産、更年期といった女性に特有な性周期で分泌される女性ホルモンと自律神経に深い関わりがあるからです。

「自律神経」は大脳の視床下部というところでコントロールされています。

そして、視床下部にすぐ下には様々なホルモンを分泌する「脳下垂体」というところがあり、この脳下垂体は視床下部にコントロールされています。

逆に視床下部はホルモンの影響を受けるため、女性ホルモンの変化のリズムが自律神経の働きにも影響を及ぼします。

女性ホルモンのバランスが不安定になると、それにつられて自律神経のバランスも不安定になり心身に様々な症状があらわれてくるのです。

そして、自律神経の乱れはストレスが最大の要因といわれています。

ストレスを溜めないようにしなければなりませんが、

でも、それが一番難しいのですよね・・・

我々 鍼灸師は「自律神経の調整には鍼灸治療がとても効果がある!!」と自負しております。

自律神経の乱れによるつらい症状でお悩みなら、是非鍼灸治療を受診してみてください。
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【三重県松阪市】はり きゅう 整体 ひかり堂
http://hikarido.net/
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寒暖差疲労

 

GWが空けて涼しいくらい日々から、ここ数日は全国で気温が30℃を超える”真夏日”となるなど温度差が激しいですね。

最近はこの温度差によって心身に不調を感じる「寒暖差疲労」という言葉をよく聞くようになりました。

寒暖差疲労とは、気温差が7℃以上あると起こりやすくなるといわれており、体温などを調節する自律神経が過剰に働いてしまうことが原因と考えられています。

主な症状は

倦怠感・頭痛・めまい・首肩こり・胃腸の不調・アレルギー(鼻炎症状)の他にイライラ・不安・気分の落ち込みなどの精神症状がでる方も多いようです。

 ここ数年はステイホームの習慣や在宅勤務の増加などで運動不足気味の方も多く、自律神経を調節する力自体が低下しているとの意見もあります。

そして、自律神経の調整能力が低下している状態で一気に外出・活動する機会が増えたため(アフターコロナ)身体がついていかない人も多いようです。

<対処法>

1.入浴時はゆったりと湯舟につかる

入浴をシャワーで済ませる方もいらっしゃいますが、40℃くらいのお湯に10分~15分程度肩までゆったりとつかりましょう。

2.身体を動かす

ウォーキングやなるべく階段を使う、軽い筋トレやスクワット等意識して身体を動かしましょう。

3.ゆっくりと深呼吸をする

ゆっくりと深い呼吸をすることは自律神経を整えるのに効果的です。胸式呼吸でも腹式呼吸でもどちらでも問題ありません。

「4秒で吸って、7秒で吐く」を目安に行いましょう。

普段の生活から自律神経を整えることに少しだけ意識を向けて何か実行していくことで身体は対応していきますので、少しずつつ取り入れてみてくださいね。

 

あらためて「自律神経」とは?

今年は寒暖差が大きく、気圧の変動や花粉・黄砂の影響もあり、自律神経の乱れからくる心身の不調でお悩みの方が多いようです。

テレビや雑誌、ネットでも「自律神経」というワードが頻繁に使われるようになりました。

ということであらためて今日は「自律神経」について。

自律神経とは、脳の視床下部という部位から指令が出され、自分の意思とは関係なく身体の機能を無意識の状態で活動させる神経のことです。

内臓の働きや血管の収縮、脈拍、体温や汗の調節などは自分の意思に関係なく、意識しなくても当たり前に活動し調節しています。

例えば腕を上げようと思えば腕を上げられますが、胃を動かそうと思っても動かせませんよね?

そして、自律神経には交感神経副交感神経という2つの神経があります。

☆交感神経 →  活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時に働く

☆副交感神経 → 休息している時、リラックスしている時、眠っている時に働く

 このふたつの神経は、まるでシーソーのように交互にバランスをとりながら働いています。

主に昼間は交感神経が働いて、心身が活動しやすい状態にし、夜間は副交感神経が強まり、昼間の活動での溜まった疲労やダメージを回復させていきます。

ふたつの神経が相互にバランスよく働くことによって、私たちの心と身体は健康的に維持されています。

つまり自律神経の乱れとは「交感神経」と「副交感神経」のバランスが乱れるということなのです。

<なぜ自律神経は乱れるのか?>

自律神経が乱れる最大の要因は「ストレスです。

ストレスというと精神的なものというイメージがありますが、精神的なものだけではなく、肉体的なものも含めてストレスになります。

大きくは4つあります。

1.精神的ストレス 

一般的に考えられているストレスで極度の緊張や苦痛、不安、怒り、恐怖、悲しみなどによるもの。意外ですが、嬉しいや楽しいといった感情も過度になりすぎるとストレスとなります。

2.構造的ストレス

骨盤や背骨・頚椎・頭蓋骨などのゆがみから身体全体が緊張し、脳にストレスを与えるもの。神経の伝達や血液やリンパ液、脳脊髄液の流れにも影響していきます。

3.科学的ストレス

花粉や黄砂、排気ガス、たばこ、最近ではスマホやパソコン等のブルーライト、電磁波も科学的ストレスとして心身に大きな影響があるといわれています。

4.環境的ストレス

暑い、寒い、冷たい、蒸し暑いなど気温や湿度、台風やゲリラ雷雨など急激な気圧の変動によるもの。

例えばエアコンのよくきいた部屋から暑い中、外出するだけでも相当なストレスとなります。

これらのストレスは精神的にも肉体的にもダメージをかけていき、自律神経を乱しいわゆる”自律神経失調症”となり、心身に様々な症状を引き起こしていきます。

そして、「食事・運動・睡眠」を中心とした日常の生活習慣の乱れによって自律神経はさらにバランスを乱していき、ストレスに対抗する力やストレスをやり過ごす力を弱めてしまうのです。

<規則正しい生活習慣が大事です>

・朝の日光を浴びる

朝起きたらまずはカーテンを開けて日光を浴びましょう。

陽ざしを浴びることで体内時計がリセットされ活動の神経である交感神経のスイッチが入ります。

また、朝の日光を浴びることで幸せホルモンとよばれている「セロトニン」の分泌が高まり、自律神経を整える能力が高まります。また、朝のセロトニンの分泌により睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌を促進し、睡眠の質の改善にも効果が期待できます。

・軽い運動を心掛ける

適度な運動は血流を良くしストレス解消にも非常に効果的です。

まずはウォーキングや散歩、ストレッチなど無理のない範囲で身体を動かしましょう。

・お風呂に浸かる

シャワーで済ませる方も多いようですが、夜に少しぬるめのお風呂(40℃くらい)にゆっくりと浸かることで副交感神経が優位になり、心身がリラックスし質の良い睡眠につながります。

・就寝の1時間前にはスマートフォンは控える

就寝直前までスマートフォンを見ているとブルーライトや電磁波で自律神経が乱れ、交感神経が高ぶり睡眠に悪影響がでるといわれています。

・腸内環境を整える

腸は”第二の脳”と呼ばれ、ストレスや緊張などの影響を受けやすい臓器です。腸が不調(下痢や便秘など)の状態では副交感神経の働きが低下してしまいます。「腸活」を習慣にしましょう。

☆朝起きたらコップ1杯の白湯・水を飲む

☆食物繊維や乳酸菌(納豆やヨーグルト)を積極的に摂取する

☆夕食後は就寝まで飲食を控える

上記のように日常生活を見直すことで規則正しい生活習慣につながり、ストレスに強い健康的な心と身づくりに役立ちます。

何かひとつからでも継続して実践してみて下さい。

ストレスを軽減し自律神経を整えるには、まずは生活習慣を整えることが重要ですが、以前書かせて頂いた下記のブログも参考にしてみてください。

⇓ ⇓ ⇓(クリックしてください)

ストレスを解消する”あいうえお”の習慣 | ひかり堂 頭痛・肩こり・自律神経失調症・パニック障害・不妊サポートの鍼灸&整体治療 (hikarido.net)

2023年5月12日 | カテゴリー : 自律神経 | 投稿者 : hikarido

”アラフォーママ”にも多い「五月病」

GWも終わり鮮やかな新緑が眩い季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか?

GWが終わるとそろそろ話題となってくるのが「5月病」

そもそも5月病とはどんな病気なのでしょう?

「5月病」とは主にGW明け頃から陥る倦怠感や虚脱感などを伴う心と身体の不調を示す“俗語”で正式な病名ではありません。

医学的には「適応障害」や「自律神経失調症」、「うつ病」と診断されます。

新入学や新社会人、人事異動などで新しい環境に身を置き、その環境に慣れようと頑張り、様々なストレスが溜まり、疲れが出始める5月にいろいろな症状が現れるので「5月病」と言われるようになりました。

<主な身体の症状>

・疲れる、だるい

・食欲がない

・眠れない

<主な心の症状>

・気分が落ち込む

・やる気がでない、何もしたくない

・不安感や焦燥感に襲われる

かつては「五月病」は新社会人などに多く見られ、環境に慣れてきた夏頃になると症状は自然になくなっていくのが一般的でした。

しかし、最近では、新社会人だけでなく、新入学生や部署異動や転職などで大きく環境が変わった中高年にも増加しています。

そして、意外かもしれませんが、新入園・新入学生のお母さんもこの時期は心身のバランスを崩す方がとても多いのです。

幼稚園への入園や小・中学校や高校・大学への入学・・・

子供の受験や入学の色々な準備などで数ヶ月前から知らず知らずのうちにストレスを受け、心身が緊張し交感神経が高ぶっていたのですね。

先日ご来院頂いた患者さん(不眠、フワフワめまい、気分の落ち込み)も今春に子供さんが受験を経て高校に入学された45歳の女性でした。

5月病の初期症状としては疲れが取れなかったり、食欲が落ちたり、眠れないといった症状がでることが多ようですが、少しづつ心身ともに疲れてきてエネルギーが持続しなくなり、やる気が起こらなかったり、無気力な状態になる“うつ状態”に陥っていく場合も多くあります。

これは交感神経の過緊張から自律神経が乱れ、ストレスの軽減に役立つ脳内の神経伝達物質「セロトニン」の分泌が低下すること要因で、感情のコントロールができなくなったり、憂うつな気分になったりするのです。

<5月病の対処法>

・睡眠の質を高め、しっかり休養をとる

・自分なりのリラックス法を取り入れる

・バランスの良い食生活を心掛ける

・1週間に3日~4日、軽い運動をする

・気の合う友人や家族と話す(相談する)

なかなか口でいうほど簡単なことではありませんが、日々の少しの意識付けで生活習慣は変わりますので、地道に続けてみて下さい。

そして、それでも心身の不調が改善しないのなら、どうぞ鍼灸治療を受けてみてくださいね。

2023年5月10日 | カテゴリー : 自律神経 | 投稿者 : hikarido

春は自律神経が乱れやすい季節です

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

早いもので今年も3月に入り、梅の花も咲きはじめ、いよいよ春の気配を感じるようになってきましたね。

そして最近は寒暖差が大きく、これからは雨の日も多くなってきます。

毎年この時期に同じようなブログを書いていますが、いよいよ自律神経の乱れやすい春がやってきます。

春先になんだか体調がすぐれないとか、集中力に欠けるとか、情緒が不安定になるとか、いつもと違う感覚になることはありませんか?

肩こりや頭痛がひどい

・ふわふわとしためまいが頻繁におこる

・寝付きが悪い、夜に何度か目が覚める

・動悸がよくおこる

・身体が重だるい

・イライラしたり、不安感・憂うつ感を感じることが多い

昔から”木の芽時”(このめとき)という言葉があり、春は自律神経が乱れ心身の不調がおこりやすい時期なのです。

・三寒四温といわれる寒暖差による気温の変化

・菜種梅雨など天候の変化(気圧の変動)

・花粉や黄砂の飛散

・入学や就職、転勤、昇進など生活環境の変化 

自律神経の乱れの最大の要因は“ストレス”です。

肉体的にも精神的にも多くのストレスを受け、自律神経はフル稼動してしまっています。

最近では、3年以上にわたる「コロナ禍」の生活が大きなストレスになっている方も非常に多いように感じます。

人間は本来ストレスに対抗する力を持っています。

しかし、様々なストレスが一気に重なると、そのストレスに対応しきれなってある一線を越えてしまい、心にも身体にも様々な症状が現れてきます。

<この時期に必要なことは?>

健康な心身を保つためには「質の良い食事・運動・睡眠」が大切です。

そのためには、この春先の時期こそ規則正しい生活習慣を心掛けることが最も重要です。

・規則正しい食事をとる

・適度な運動を継続する

・十分な睡眠時間を確保する

これらを意識して生活することで春先のストレスに対抗できる力を維持できるようになります。

私はストレッチでもウォーキングでも、少し身体を動かすだけでも気持ちいいと感じます。

あなたも気持ちいいとか、心が落ち着くことをこの時期から意識して実践してみてください。

春は本来は梅や桃、菜の花、そして桜と“花”を楽しめる最高の時期です。

今年は少し立ち止まって“花”を感じてみませんか?

そして、どうしても体調がすぐれないのなら、どうぞ鍼灸治療を受けてみてくださいね。

2023年3月9日 | カテゴリー : 自律神経 | 投稿者 : hikarido

足先が冷たくて眠れないあなたへ

 

早いものでもう12月も中旬となり、朝晩は寒さも厳しく冬の到来を感じるようになりました。

この時期になると、患者さんから「足先が氷のように冷たくて眠れません・・・」というお話を聞くことが多くなります。

足先が冷たい女性は本当に多いですよね。

足先が氷のように冷たくて眠れないあなたにオススメの入浴法をご紹介します。

それは足の「温冷交互浴」です。

熱めのお湯と冷たい水を交互に浴びる入浴法を温冷交互浴といいます。

お風呂でしっかり温まっても、冷え性の人は体がすぐに冷えてきてしまいますよね。

温まって広がった血管が、湯上り後も広がったままの状態、どんどん熱が体外へ放出されてしまうのが原因といわれています。

逆に冷たい水風呂に入ると血管は収縮し、体熱が逃げるのを防ぎます。

湯と水を交互に浴びる温冷浴は、そのたびに血管が拡張と収縮を繰り返し、ポンプのように血液を先に押し出していきます。

その結果 、全身の血行が高まり、冷えやこりの改善に繋がっていきます。

これを足先にするのです。

<足先の温冷交互浴のやり方>

・まずは40℃~42℃くらいのお湯にゆったりと入ります。

  • 湯舟からでたら、足先に水を掛けるか、水をはった洗面器などに足先(くるぶしくらい)をつける(10秒~20秒秒くらい)
  • 水をかけた後1分くらい足湯のイメージで湯舟に足をつける(寒い場合は全身浴)
  • これを3回~5回くらい繰り返す

最後は水で終わるといいですが、慣れるまでは温水で終わってもOKです。

温冷浴は温まるのに、汗をかきにくく、湯冷めしにくいという効果があるといわれています。

最初は足先に水を掛けたらものすごく冷たいと思いますが、1週間くらいで慣れてきますので是非継続してみて下さい。

足先が氷のように冷たいあなたも温冷交互浴で今年は足先がポカポカになってぐっすり眠れるかもしれませんよ。

 

東洋医学からみる自律神経

「あなたらしい生き生きした毎日を共に目指す治療院」ひかり堂です。

 

今日は東洋医学から見る自律神経の考え方についてお伝えします。

東洋医学の基本的な考え方のひとつに「陰陽論」があります。

これは一言でいうと世の中のすべてのものや事象を“陰”と“陽”の2つに分け、人間の身体や自然、宇宙などについて考えていくという理論です。

例えば

陰 → 女 夜 裏 月  冷 暗 地 雨 ・・・

陽 → 男 昼 表 太陽 熱 明 天 晴 ・・・

こんなイメージです。

 

これを自律神経に置換えると

陰 ― 副交感神経

陽 ― 交感神経        

となります。

そしてこれらの陰陽の関係は善悪とか重要や不要といった考え方はしません。どちらも欠かすことができません。

天気予報で雨の場合に「天気が崩れる」という表現をしますが、「天気が悪くなる」という表現はしませんよね。雨は悪いものではないですから。

この陰と陽のどちらかが極端に強くなりすぎたり弱くなりすぎたりせず、バランスをとりあっている状態を維持することが重要なのです。

 

本来雨は悪いものではないはずなのですが、近年は局地的な豪雨などによって各地で被害が発生しています。

これは“雨と晴”という陰陽のバランスが崩れたことにより自然界のバランスが崩れたということになります。

”過ぎたるは及ばざるがごとし”

何度もいいますが、すべてはバランスが取れていることが重要なのです。

 

そして人間には「ホメオスタシス」(恒常性)という“陰陽のバランスを取る力”が備わっています。

真夏の40℃近い酷暑の日でも真冬の氷点下の日でも体温は36.5℃前後で一定に保たれています。

ものすごく簡単にいうとこれがホメオスタシスです。

 

今 自律神経失調症という名の心身の不調でお悩みの方は、東洋医学的にはこの“陰陽のバランスを取る力”が少し弱くなっているだけなのです。

 

鍼灸はこの“陰陽のバランスを取る力”、つまり自律神経を整える力を目覚めさせていくことに優れた治療法だと思っています。

もうどこに行ってらいいのかわからなくて困っているなら、是非鍼灸治療を受けてみて下さいね。

 

スマホ首が自律神経を乱す?

 

「あなたらしい生き生きした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

今日から12月。

早いものでことしも残り1ヶ月となりました。

2020年は日本のみならず世界にとって大変な1年になりましたが、必ずこの新型コロナウィルスに打ち勝っていけると信じています。

 

さて、11月も頭痛・肩首こり・めまい・不眠・メンタルの不調等様々な症状の患者さんが来院されました。

中でも「頭痛・肩こり・めまい」という同様の症状で高校生が2名来院されたのは印象的でした。

私が高校生の頃は、まわりには肩こりや頭痛で悩んでいる人はいなかったのになぁ・・・

 

この高校生に限らず、ご来院頂く患者さんに共通しているのは「スマホ首(ストレートネック)」であることです。

ということで今日は最近よく耳にする「スマホ首」について。

人間の首は本来はS字カーブになっていて、頭の重みをうまく吸収・分散する構造になっています。

それが、長時間のスマホ使用やパソコン業務によって、寝ている時間以外はほとんどうつむいているような生活になっている方が多くいらっしゃいます。

 

そんな生活を続けているうちに首のS字カーブがだんだんとまっすぐな状態になっていきます。

 

これを「スマホ首・トレートネック」と呼んでいます。

 

この状態になると、頭の重みをまともに頚椎が受け止めることになり、首回りの筋肉や神経に大きな負担が掛かります。(頭は身体の約10%弱ほどの重みがあります)

 

首や肩に負担がかかる

筋肉が疲労する

首・肩などの血流が悪くなる

首・肩の筋肉が固くなる(コリ)

さらに血流が悪くなる

痛みや痺れを感じるようになる

 

しかし、実はそれだけではありません。

 

首の血管や神経が圧迫されることで

・筋緊張型頭痛・片頭痛

・めまい

・耳鳴り・難聴

・不眠、動悸、息苦しさ

・イライラ、不安感、抑うつ感などメンタル症状

などいわゆる自律神経の不調によるつらい症状につながっていきます。

 

つまり、スマホ首は自律神経失調症の原因にもなるのです。

 

最近では「頚性神経筋症候群」という病名?があるほど、首が注目されています。

 

あなたの不調はスマホ首が原因かもしれません・・・

あなたは首のケアをされていますか?

 

次回はスマホ首のケアについてお伝えします。

 

 

鍼灸は減薬・断薬に有効なんです

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

先日健康診断で受診した内科の先生との会話の中で、

「クスリはリスクでもある」

という内容のお話を聞きました。

特に鎮痛剤(痛み止め)や抗不安薬(不安やイライラを鎮める薬)は非常に即効性があり、効果が高いものが多い。

しかし、その反面 服用が長期間になってくると

①依存性が強まる

・薬を飲むと症状が和らぐので、どんどん薬の量が増えていく

・薬を飲まないと不安で仕方ないという状態になってくる

・症状が出そうになると予防的に飲んでしまう

②長期間服用することで薬の効きが低下していく

③副作用がでる・他の病気・症状を引き起こしやすい

④なかなか薬の量が減らせない、やめれない

⑤薬をやめると離脱症状がでる

 

「薬は効果がある半面リスクも多い」ということなのです。

 

 

当院には長年ロキ○ニンなどの頭痛薬やデ○スに代表される抗不安薬、睡眠導入剤、抗うつ薬を服用されている患者さんが多数いらっしゃいます。

短い方は数ヶ月程度ですが、長い方になると10年以上服用を続けています。

 

それでも鍼灸治療を継続することで症状が軽減し薬の量や服薬回数が減っていき、

大半の方は減薬・断薬に成功しています!!

 

<なぜ鍼灸を続けると薬をやめられるのか?>

鍼灸治療には様々な効果がありますが、私は以下の3つが非常に大きいと考えています。

1.鎮痛効果

脳内で作られるβエンドルフィンという鎮痛作用のある物質の分泌量が高まる

2.精神面の安定を図る効果

幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」や「セロトニン」の分泌が高まり、不安感やイライラ感を軽減し、精神的な安定を図る

3.自律神経のバランスを整える効果

交感神経の過剰な興奮を抑え、副交感神経の働きを強めることで自律神経のバランスを整える

 

これらの働きは本来人間に元々備わっている能力であり、健康な状態であればこの能力は十分に発揮されます。

この力を自然治癒力と呼んだりします。

 

何か心身に不調がある場合はこの自然治癒力が十分に発揮できない状態にあるということですから、症状を軽減するためにはまずは薬の力に頼ることは非常に大切だと思います。

そして、症状が軽減してきた後、低下している自然治癒力を早く元の状態に戻していくことで自然に薬も必要なくなるという流れが望ましいと思っています。

 

鍼灸はこの自然治癒力を自分自身の力で高めていくこと目的とした安心・安全な治療なので、着実に減薬・断薬につながっていくのだろうと実感しています。

 

長年頭痛薬や抗不安薬を服用し続けている方で、「もう薬を減らしたい・やめたい」と本気でお考えなら、鍼灸をお勧めします。

 

 

 

ストレスを解消する”あいうえお”の習慣

 

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

 

全国的に“ステイホーム”が呼びかけられ、外出を控え休日も家で過ごす方がほとんどかと思います。

テレビやネットでもこの外出自粛の影響でストレスがたまり、「コロナストレス」とか「コロナうつ」といった言葉が目につくようになりました。

1日中家にいると確かにストレスたまりますよね・・・

 

今日は過去にブログでも紹介したストレス解消法を5つにまとめた“あいうえお”の習慣についてお伝えします。

 

「あ」 - 朝日を浴びよう

「い」 - 癒しの時間を作ろう

「う」 - 運動(ウォーキング)しよう

「え」 - 笑顔を作ろう

「お」 - お風呂に入ろう

 

「あ」 - 朝日を浴びよう

・朝日を浴びることでイライラや不安感などを抑える脳内の「セロトニン」の分泌が活発になり、穏やかな気持ちになっていく効果が期待できます。

「い」 - 癒しの時間をつくろう

・自分にとって“癒される”時間を持つこともストレス解消には重要です。

例えば

・ペットと戯れる

・愛しい人と触れ合う

・音楽を聴く

・映画(DVD等)を見る

・ヨガや瞑想をする

・お香やアロマを楽しむ

等何でも構いません。

自分自身がリラックスできること、楽しいと感じることでストレス解消につながります。

ただ、決して長時間にならず、ほどほどにしましょう。(1時間以内)

「う」 - 運動しよう

・運動はストレス解消に非常に効果が高いといわれています。

最近はスポーツ選手などが自宅でできる運動やストレッチをネット動画などでアップしていますので是非参考にしてみてください。

また、ゆったりとした深い呼吸を意識した「深呼吸」も心身のリラックスに効果的です。

ちなみに私は朝6時から朝日を浴びながら20分ウォーキングして、6時30分からNHKのラジオを聴きながら「ラジオ体操」をしています。

早朝はほとんど人がいないので、”3密”の心配もないので安心です。

「え」 - 笑顔を作ろう

・笑顔(笑うこと)は「自律神経のバランスを整える」、「免疫力を高める」、「幸福感が高まる」等々は様々な効果があることが証明されています。

タレント?のアニマル浜口さんが「ワッハッハ・ワッハッハ」と意識的に大笑いをすることを勧めていますが、ストレス解消には非常に有効だと思います。

先日もネットで「30秒間大笑いしよう」という動画を見たので、自分でもやってみましたがとても気分が爽快になりました。

作り笑いでもいいので、是非意識的に笑ってみましょう。

「お」 - お風呂に入ろう

・ゆったりとお風呂に浸ることで心身ともリラックスします。

今はなかなか温泉などには行けませんが、自宅で入浴剤を入れて温泉気分を味わってみてはいかがでしょうか?

 

過度なストレスは自律神経が乱れる最大の要因といわれています。

自律神経が乱れることで心にも身体にも様々な不調がおこってきます。

ストレスを溜めこまない、ストレスをうまく発散していく術を持っていることは、病気になりにくい心身を保つことに繋がります。

テレビで、あるドクターが「コロナウィルスに感染ししたとしても、自然に治癒していくケースが大多数だ」と話していました。

だから、

○感染予防の徹底(うがい・手洗い・3密を避ける)

○規則正しい生活(食事・運動・睡眠)

○心身のリラックス

極端に不安にならず、これらを実践することで免疫力をを高めることが最も重要だそうです。

私自身も今まで経験したことのない本当に大変な事態だと感じていますが、「ステイホーム」の時間を逆に楽しむくらいの気持ちで“顔晴りましょう”!!

“梅雨だる”って何?

いよいよ東海地方も梅雨入りとなりました。

この梅雨の時期は特に心身に様々な不調があらわれやすくなりますが、この時期特有の不調を「梅雨だる」というそうです。

<梅雨だるの主な症状>

~からだの症状~

・身体が重く、だるい
・肩こりがひどい
・頭痛やめまいがおこる
・朝起きにくくなる
・むくみやすい 等

~心の症状~

・やる気がでない
・憂うつな気持ちになる
・集中力が続かない
・イライラしたり、不安感に襲われる 等

<なぜ、梅雨だるはおこるのでしょうか?>

梅雨だるの要因のひとつは低気圧による自律神経の乱れ。
梅雨は雨が多く、低気圧の日が続きます。

低気圧の時は身体はリラックスモードの副交感神経優位の状態が続きます。
「副交感神経優位ならいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は活動モードの交感神経への切り替えが行いにくくなります。

低気圧に加え、朝晩や日毎の寒暖差が心身のストレスとなり様々な症状があらわれやすくなります。

ふたつ目の要因は、「湿邪(しつじゃ)」。

心身に不調がおこるような湿気や湿度のことを東洋医学では「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。

湿度の高い状態では身体は汗など水分を外に排出しにくくなり、体内に余分な水分や老廃物が溜まりやすくなります。

<梅雨だる対策>

なんといっても規則正しい生活習慣が重要です。
「食事・運動・質の良い睡眠」が健康にはかかせません。

・朝 冷水で顔を洗う(シャキッとして交感神経を刺激を入れる)
・朝運動する。(ウォーキングやラジオ体操等)
・カーディガンなどはおるものを1枚持って、気温差に備える
・38℃~40℃くらいのお湯でゆったりと入浴する
・就寝1時間前から極力スマホは控える etc

☆ツボを押す

・豊隆(ほうりゅう)

外くるぶしと膝の下とのちょうど中間にあります。

からだの水分代謝を高め、”水”の流れを良くします。

また、胃経のツボで、胃の働きを高め食欲不振にも

       効果が期待できます。

・内関(ないかん)

手首のしわから指3本分下、腱と腱の間にあります。

低気圧の影響による頭痛やめまい、吐き気等に効果があります。

              また、精神的な安定を図る効果も非常に高いツボです。

梅雨だるを放置しておくと夏バテになりやすくなります。

生活習慣が乱れている方はこの機会に見直していってくださいね。

2019年6月7日 | カテゴリー : 自律神経 | 投稿者 : hikarido

あなたのめまいは”椎骨脳底動脈循環不全症”???

 

「あなたらしい生き生きした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

 

今日はめまいについて。

今月はめまいを訴える患者さんが多く来院されています。

 

○グルグル回る回転性めまい

○フワフワする浮動性めまい

○グラグラ揺れる動揺性めまい

○クラッとする立ちくらみ

など様々なタイプがあります。

 

そして、めまいが起こった時の原因もひとつではありません。

当院ではめまいの原因は以下のように考えています。

1.平衡感覚を司る内耳(三半器官)の異常

2.脳の病気

3.自律神経の乱れ

4.頚椎(首の骨)のゆがみ等による血流悪化

 

めまいを訴える患者さんには、耳鼻科、脳神経外科や神経内科で平衡機能検査やMRI検査などを受けたかどうかをお聞きします。

しかし、耳鼻科や脳神経外科などでしっかり検査を受けて異常がないのに頻繁にめまいがおこってくる患者さんはとても多いです。

 

そして、最近多いのは“頚椎”(首の骨)のゆがみや変形が原因の「頚椎症性椎骨脳底動脈循環不全症」というめまいです。

これは首から脳につながっている動脈が頚椎のゆがみなどで圧迫され血液循環が一時的に悪くなり、脳幹部が虚血状態となることでめまいを引き起こします。

最近は長時間のスマホやパソコン使用によるマホ首」・「ストレートネック」といわれるタイプの方が急増しており、めまいへの影響は大きくなっていると感じています。

 

このような患者さんに対しては当院では

・骨盤・背骨・頚椎を整える整体

・首肩のこりを和らげ、血流を改善する鍼灸治療

・自律神経を整える鍼灸治療

を行っていきます。

整体施術で身体のゆがみを整えることで血流や脳脊髄液など体液循環を改善し、鍼灸治療ではストレスなどで悪くなっている「気・血・水」の流れを良くして自律神経を整えていきます。

内耳の機能に大きな問題がない場合のめまいはほとんどの方が短期間で良くなっていきます。

病院で検査を受けて内耳や脳に問題のない場合は、当院の整体&鍼灸治療を選択肢に入れてくださいね。

 

めまいの時はこのツボを押してみてください。。

<翳風(えいふう)>

場所 耳たぶのすぐ後ろにあるくぼんだところ。

このツボはめまいや耳鳴りの原因のひとつである内耳の機能を高める働きがあります。

人差し指や中指で少し痛みを感じる程度の強さで10回くらい押してみてください。

急に手汗がでてくるんです・・・

当院には頭痛やふわふわめまい、耳鳴り、不眠、急な動悸・不安感、喉のつまり、胃の不調などいくつものつらい症状が同時に起こっている患者さんが多く来院されます。

病院で検査を受けても時に異常はなく、いわゆる”自律神経失調症”という診断をされます。

その中で「最近ひどい手汗をかくようになった」という症状もとても多い症状のひとつです。

車を運転していて信号待ちや渋滞になってきた時、人混みの中に入った時、電車に乗った時などに今まではなかった手汗をかくようになってきたというケースです。

 

「手に汗握る○○」という言葉があるように緊張や興奮した時は手に汗をかきやすくなります。

これは、汗を分泌する汗腺は自律神経の交感神経によってコントロールされており、緊張などによって交感神経が高ぶると汗をかきやすくなるからです。

そして、この交感神経が高ぶった状態が続くことで、精神的な緊張や興奮がそれほど強くなくても手に汗をかいてしまうという症状が起こってくるのです。

 

東洋医学では汗は“気”の働きによってコントロールされていると考えており、気の働きが弱っている「気虚」という状態では汗をかきやすくなります。

そして精神面をコントロールする“心”という臓器と密接に関係しています。

ですので、鍼灸治療では気の巡りを良くし、精神を落ち着かせる働きのあるツボを中心に刺激を入れ、自律神経を整えていきます。

 

もし緊張や不安で手汗をかいてきた時はこのツボを押してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

<労宮(ろうきゅう)>

場所 手のひらの真ん中で、手を握った時手のひらに触れる中指と薬指の間。

このツボは精神を整えて疲労やストレスを軽減する働きがあり、緊張や不安が要因の手汗に効果があります。

 

今まではなかった手汗はいわゆる“自律神経失調症”の代表的な症状のひとつです。

手汗の改善にも鍼灸は非常に効果があります。

当院でも手汗の症状はほんとんどの方が改善していきます。

昨日来院されたAさん(女性・43歳)も喉のつまりや頭痛・肩こり・吐き気、動悸そして手汗という症状がありました。

4回目の来院でしたが、喉のつまりと吐き気、そして手汗の症状はほとんどなくなったとのことでした。

 

やはり鍼灸治療は「気・血・水の巡り」をよくして自律神経を整え、自分が持っている治る力(自然治癒力)を高めていく治療であるとあらためて感じました。

だから、様々な症状が同時におこってくる”自律神経失調症”に非常に効果があるのです。

自律神経の乱れによる不調でお悩みなら鍼灸治療をどうぞ。

 

2018年11月12日 | カテゴリー : 自律神経 | 投稿者 : hikarido

「脳脊髄液」をご存知ですか?

「あなたらしい生き生きした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

 

突然ですが、あなたは「脳脊髄液」(のうせきずいえき)をご存知でしょうか?

今日はあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、「脳脊髄液」についてお伝えします。

 

私が初めて「脳脊髄液」という言葉を知ったのはもう20数年前になります。

会社の同僚が交通事故にあってしまい、それ以来1年近く頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、倦怠感などに悩まされ、色々な検査をしてようやく「脳脊髄液減少症」と診断されたことでした。

交通事故の衝撃によって脳脊髄液が少しずつ漏れ出ていたことが要因だったそうです。

 

「脳脊髄液」とは脳から脊髄を包む膜の間を満たしている無色透明の体液のことで、

☆脳と脊髄を保護する

☆脳と脊髄を循環し老廃物を排泄する

という働きがあります。

 

 

<脳脊髄液の流れが悪くなると>

・脳が圧迫され「頭痛」がおこりやすくなり、悪化すると「水頭症」を引き起こす

・自律神経が乱れやすくなる(動悸、めまい、耳鳴り、不眠、倦怠感や精神的な不調)

・自然治癒力や免疫力が下がる

 

⇒ 脳脊髄液が滞ることなく正常に循環することが、健康な心身にとって非常に重要なのです!!

 

心身に様々な不調があるのに病院で検査を受けても「異常ありません」といわれ、途方に暮れている方がとても多いですが、あなたの不調は「脳脊髄液」の循環を改善すれば良くなるかもしれません。

 

ちょっとPRさせて頂きますが、当院では1回の治療の中で「鍼灸」と「整体」を組み合わせた施術を行っていきます。

そして、整体施術は

1.骨盤や背骨、頚椎(首の骨)のゆがみを整えること

2.脳脊髄液の循環を良くすること

を目的にしています。

そして、この「脳脊髄液」の循環を改善する整体施術と、鍼灸治療の組み合わせは非常に相性が良く、自律神経を整えるうえですごく相乗効果があると実感しています。

もしあなたが心身の不調があるのに検査しても「どこも異常はありません」といわれたのなら、一度ひかり堂にお越しくださいませ。

あなたと同じような状態でお悩みだった多くの方々が以前のような笑顔を取り戻しておられますので(^v^)

 

 

2018年5月8日 | カテゴリー : 自律神経 | 投稿者 : hikarido

女性に多い”春のふわふわめまい”

「あなたらしい生き生きした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

 

今日は「女性に多い春のふわふわめまい」についてお伝えします。

先週から「ふわふわしためまい」を訴える女性患者さんが急激に増えました。

毎年ですが、春は「ふわふわしためまい」が最もおこりやすい季節だと実感しています。

なぜ春はふわふわめまいがおこりやすいのでしょうか?

以前のブログでも同様のことを書きましたが、春のふわふわめまいの最大の原因は「自律神経の乱れ」です。

3月~4月にかけては

・気候の変化が激しい(気圧の変動)

・寒暖差が大きい

・卒業・入学・就職・転勤等生活環境が変わる

⇒ からだにも精神的にもストレスがかかり、交感神経と副交感神経の切り替えが追い付かず自律神経が乱れやすくなり、めまいなど様々な不調が起こってくるのです。

自律神経が乱れると

☆目や内耳などの平衡感覚器が正常でも、平衡感覚を司る前庭神経の働きが鈍くなる

☆血管の収縮・拡張のバランスが乱れ血流が悪くなり、耳や脳の血流も停滞する

☆ホルモンバランスも乱れやすくなり、血圧調整機能が低下し、一時的な脳の虚血がおこる

これらの要因が重なり、「ふわふわしためまい」がおこってくるのです。

また、「ふわふわめまい」だけでなく、普段あまり感じない「頭痛」や「肩こり」、「動悸」なども春はおこりやすくなります。

 

そして、自律神経の乱れによる「ふわふわめまい」は鍼灸治療の得意分野です。

慢性的ではなく、春先に起こったばかりの「ふわふわめまい」なら、大半の方は2~3回の鍼灸治療でめまいは消失していきます。

先日来院された患者さんも「1週間程前からふわふわしためまいが頻繁に起こる」とことでしたが、この方の場合は1回の施術でめまいは消失し、その後もおこっていないと連絡を頂きました。

春のふわふわめまいでお悩みなら是非鍼灸治療を受けてくださいね。

 

東洋医学からみた更年期障害

“ゆらぎ期の女性”の心とからだの不調を癒す専門院 ひかり堂院長の齋藤です。

 

今日は東洋医学から見た更年期障害についてお伝えします。

テレビのCM等でご存知の方も多いと思いますが、東洋医学では女性の身体の変化の節目を7の倍数で考えていきます。(男性は8の倍数)

 

中国最古の医学書と呼ばれている「黄帝内経」という書物には女性の身体の変化についてこんな意味のことが書かれています。

7歳 :歯が生え変わり、髪が長くなる

14歳:月経がはじまり、子供を産めるようになる

21歳:体が成熟し、背丈も伸びきる

28歳:髪の長さが極まり、筋骨がしっかりし身体が盛んになる

35歳:顔の色艶にかげりが出て、髪も抜け始まる

42歳:肌のつやが悪くなり、髪に白いものが混じり始める

49歳:身体が衰え、閉経を迎え子供はできなくなる(任脉虚、太衝脉衰少、天癸竭、地道不通。故形壊而無子也。)

 

49歳のところに「天癸」という言葉がでてきます。

天癸とは、成長や発育、月経、生殖機能を維持・促進させていくエネルギーであり、“腎気”(腎精)によって作られます。

女性は49歳頃にその天癸が尽きることで閉経を迎えるという意味です。

 

つい100年前でも平均寿命は50歳にも達していませんでしたので、60歳、70歳まで生きる女性の絶対数は少なかったと思います。

そんな時代には更年期や更年期障害という概念すらありませんでしたが、その年齢の時期のおこった様々な心身の不調に対して漢方薬や鍼灸が使われてきました。

 

更年期障害は、西洋医学的にはエストロゲンの分泌低下が主な原因ですが、東洋医学的には「腎」機能の低下(腎気の衰え)が要因であると考えていきます。

東洋医学では、更年期障害はこの「腎の機能低下」をいかに穏やかにしていくかということが根底にあります。

 

従って、当院でも更年期障害といわれる様々な症状の治療においては個別の症状は追わず、「腎」へのアプローチをメインにした治療を組み立てていきます。

 

そして、鍼灸治療には漢方と同様に多くのメリットがあります。

1.誰にでも使える(使ってはいけない人(禁忌))がない

2.使用時期(年齢・月経の有無)に制限がない

3.HRT(ホルモン補充療法)や漢方、サプリメントと併用できる

4.漢方との併用で相乗効果が期待できる

5.原因がはっきりしない様々な症状(不定愁訴)に強い

6.副作用がない

 

鍼灸治療で、更年期を迎えた女性のエストロゲンの分泌が増えることはないと思います。また副作用はありませんが、HRTほどの即効性はないと思います。

しかし、卵巣機能の急激な衰えによる心身の不調に対して、心とからだを穏やかに対応させていく効果は非常に優れていると思います。

 

5年後のあなたの健康のために、どうぞ安心して鍼灸治療を受けてみてくださいね。