新型コロナウイルス感染症の後遺症 | ひかり堂　頭痛・めまい・自律神経・妊活サポートの鍼灸＆整体治療　

新型コロナウィルス感染症はインフルエンザと同様の「５類」に分類され、ようやく「アフターコロナ」の段階に入りました。

しかし、そんな中で「コロナ後遺症」が新たな問題（課題）としてクローズアップされてきました。

新型コロナ後遺症には、倦怠感や嗅覚・味覚障害をはじめ、咳や脱毛、頭痛などが報告され、多くの方が後遺症に悩まされています。症状は人によってさまざまだと考えられ、まだ明らかになっていないことも多いのが現状です。

1.新型コロナウイルスの後遺症とは？

新型コロナウイルスの後遺症とは、新型コロナウイルス感染症から回復後、感染性がないにも関わらず持続する症状や、経過中に新たに生じて続く様々な症状のことを言います。
WHO（世界保健機関）では、新型コロナウイルスの後遺症を「新型コロナウイルスに罹患した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないもの」と定義しています。

2.コロナ後遺症の主な症状

１．倦怠感・動悸・息切れ
立ち上がったり、少し動いただけで強い倦怠感（だるさ）や動悸、息苦しさを感じ、仕事や学校にいけない、家事ができないなど日常生活に大きな支障がでている

２．喉の痛み・咳が続く
感染後１ヶ月経過後も喉の痛みや違和感、咳が続いている

３．集中力や記憶力、判断力の低下（ブレインフォグ）
何か全体的に頭に「もや」がかかったように感じ人の話や書いてあることが理解できない、理解しようとすると非常に疲れる、普段では間違えないようなことを失敗する、覚えられない、思い出せない等の症状が続いている。

４．不安感・気分の落ち込み
コロナ後遺症の症状が原因で強い不安を感じ、気分の落ち込みや不眠の症状が出ている。
中には気分の落ち込みの症状が強く「うつ病」と診断される方もいらっしゃいます。

５．頭痛
もともとあった頭痛が悪化する場合や、新たに頭痛が出る方もいます。

６．脱毛
新型コロナウィルス感染後急激に脱毛が増えた。
洗髪時やドライヤー時に気づき、中にはウィッグ（カツラ）が必要となるケースも多いようです。

７．嗅覚・味覚異常
感染時ににおいや味が感じなくなり、その後２ヶ月以上経過しても嗅覚・味覚が戻らない。
（現在主流となっているオミクロン株になってからは少ないようです）

ここで紹介した症状は一例で、腕の痺れや痛み、胸やけ、下痢が続く等様々な症状が後遺症として報告されています。

3.コロナ後遺症の原因

残念ながらコロナ後遺症の根本的な原因は明らかになっておりません。
・新型コロナウイルスが肺を器質化、繊維化することが咳などの呼吸器症状を引き起こしていること
・脱毛や記憶障害、不眠は感染による肉体的・精神的ストレスによって起きている可能性があること
・肺だけでなく心臓や脳へのウイルス感染が原因となっている可能性があること
上記のように色々な研究が進められていますが、未だに新型コロナウイルスの後遺症が出現する理由は明らかになっていません。

4.コロナ後遺症の治療

☆Ｂスポット療法（上咽頭擦過法）
現在コロナ後遺症の治療として注目されている治療法です。
コロナ後遺症では上咽頭（鼻の奥の部分やのどちんこの上の方の部分）に炎症を起こしていることが多く、この炎症を治す治療として以前から「Bスポット療法」という治療がありました。
咽頭にある咽頭扁桃（アデノイド）を消毒し、刺激を与えることで身体全体の免疫バランスを改善するケースがあることが知られており、様々なアレルギー疾患やリウマチ、膠原病などの治療として使われてきました。
コロナ後遺症の効果的な治療法がない今この「Bスポット療法」が少しずつ応用されてきています。

☆方法
鼻の奥の上咽頭の部分に10%硝酸銀溶液を含ませた綿棒をのどちんこの奥からこすりつけ、すぐに
生理食塩水の綿棒で中和させる。