こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。
今日は「冬季うつ病」の治療についてお伝えします。
前回のブログで冬季うつ病の大きな原因は感情や精神を安定させる脳内神経伝達物質の「セロトニン」の分泌は不足することで症状がでやすくなるとお伝えしました。
ですから、治療は「セロトニン」の分泌を増やす、脳内の「セロトニン」の濃度を高めることが目的となります。
1.高照度光療法
2,500~10,000ルクスの高照度の光を照射する。
照度と抗うつ効果には相関関係があるといわれており、比較的早く効果が認められる場合も多いですが、中断すると再発する可能性が高いため冬季の期間中は継続したほうがよいといわれています。
2.薬物療法
SSRIというタイプの抗うつ薬が処方されます。
SSRIは「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」のことで、脳内のセロトニン濃度を高め、気分の落ち込みや不安感などを軽減していきます。
3.朝日を浴びながら運動をする
太陽光、特に朝日を浴びることでセロトニンの合成が活発になります。
また、ウォーキングやジョギングなどのリズム運動もセロトニンの合成を促進するといわれています。
朝日を浴びながら、15分~30分程度ウォーキングやジョギングができれば気分も爽快になり最高ですね。
4.積極的に「トリプトファン」を含んだ食品を摂取する
セロトニンを作り出すためには、その材料になる必須アミノ酸の「トリプトファン」が必要となります。
しかし、トリプトファンは体内ではつくられないため、食品から摂取しなければなりません。
<トリプトファンを多く含む食品>
・大豆製品(豆腐・納豆・味噌など)
・乳製品(チーズ・ヨーグルト・牛乳など)
・米など穀類
・ごま、ピーナッツ、バナナ
いうまでもなく、何かを大量に摂取することは健康にとってマイナスになります。バランスのよい食事を心掛けてください。
もし、あなたが「冬うつ」の症状に心当たりがあるのでしたら、朝日を浴びながらウォーキングをして、バランスのよい食事を心掛けてくださいね。
もちろん鍼灸を受けて頂くこともお忘れないようお願いします。
コメントを投稿するにはログインしてください。