こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。
精神的な疾患の中で名前に「○○障害」とついている病名が多いなぁと思っています。
気分障害、パニック障害、不安障害、適応障害、強迫性障害、ストレス性障害、身体表現性障害・・・
今週は患者さんからも「病院で○○障害と診断されました」といわれるケースが多ったです。
それぞれに特徴的な症状がありますが、共通した症状も非常に多くあります。
例えば強い不安感や動悸(過呼吸になる場合も)、ふわふわしためまい、寝付きが悪いとか夜中に何度も目を覚ますなどといった睡眠の問題も共通していることが多いと感じています。
そしてこれらの疾患に対する治療にはほとんど同じ薬が処方されています。
以前お伝えした「抗うつ薬」と「抗不安薬」、そして「睡眠導入剤」は非常に多く処方されています。
西洋医学的にもこれらの疾患の根本的な原因は同じと考えられているのだと思います。
東洋医学的にはまずは“気”の異常という捉え方をします。
“気”とは生きていく上で必要なエネルギーのことで、この気の流れが悪くなったり、不足したりすることで心身に様々な不調があらわれると考えます。
気の異常には大きく3つあります。
①気うつ・気滞 - 気がうまく流れず滞った状態
②気逆 - 怒りやストレスなどで気が上昇している状態
③気虚 - 気が不足している状態
鍼灸治療ではこの気の異常を解消しスムースに澱みなく全身を流れる状態にしていく治療を行います。
そのために関係する“臓腑”(肝・心・脾・肺・腎など)のツボを選び、鍼や灸を施していきます。(例えば不安や恐怖という感情は“腎”の影響を受けるといわれています)
そして、最終的に身体全体の“気・血・水”がきちんと流れる状態にすることで心身の不調を解消していきます。
鍼灸治療の特徴は、不安感には抗不安薬、不眠には睡眠導入剤といった対症療法的な治療ではなく、身体全体をみるという根本治療なのです。
あなたは対症療法と根本治療のどちらを選択されますか?
個人的には、例えばパニック障害の場合なら、薬である程度症状を抑えながら、減薬・断薬していく段階で鍼灸治療を始めていくのが最も早く回復していく方法だと感じています。
今 あなたがもし暗闇の中にいるとしてもきっと大丈夫ですよ。
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