こんにちは、ひかり堂の齋藤です。
先日健康診断で受診した内科の先生との会話の中で、
「クスリはリスクでもある」
という内容のお話を聞きました。
特に鎮痛剤(痛み止め)や抗不安薬(不安やイライラを鎮める薬)は非常に即効性があり、効果が高いものが多い。
しかし、その反面 服用が長期間になってくると
①依存性が強まる
・薬を飲むと症状が和らぐので、どんどん薬の量が増えていく
・薬を飲まないと不安で仕方ないという状態になってくる
・症状が出そうになると予防的に飲んでしまう
②長期間服用することで薬の効きが低下していく
③副作用がでる・他の病気・症状を引き起こしやすい
④なかなか薬の量が減らせない、やめれない
⑤薬をやめると離脱症状がでる
「薬は効果がある半面リスクも多い」ということなのです。
当院には長年ロキ○ニンなどの頭痛薬やデ○スに代表される抗不安薬、睡眠導入剤、抗うつ薬を服用されている患者さんが多数いらっしゃいます。
短い方は数ヶ月程度ですが、長い方になると10年以上服用を続けています。
それでも鍼灸治療を継続することで症状が軽減し薬の量や服薬回数が減っていき、
大半の方は減薬・断薬に成功しています!!
<なぜ鍼灸を続けると薬をやめられるのか?>
鍼灸治療には様々な効果がありますが、私は以下の3つが非常に大きいと考えています。
1.鎮痛効果
脳内で作られるβエンドルフィンという鎮痛作用のある物質の分泌量が高まる
2.精神面の安定を図る効果
幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」や「セロトニン」の分泌が高まり、不安感やイライラ感を軽減し、精神的な安定を図る
3.自律神経のバランスを整える効果
交感神経の過剰な興奮を抑え、副交感神経の働きを強めることで自律神経のバランスを整える
これらの働きは本来人間に元々備わっている能力であり、健康な状態であればこの能力は十分に発揮されます。
この力を自然治癒力と呼んだりします。
何か心身に不調がある場合はこの自然治癒力が十分に発揮できない状態にあるということですから、症状を軽減するためにはまずは薬の力に頼ることは非常に大切だと思います。
そして、症状が軽減してきた後、低下している自然治癒力を早く元の状態に戻していくことで自然に薬も必要なくなるという流れが望ましいと思っています。
鍼灸はこの自然治癒力を自分自身の力で高めていくことを目的とした安心・安全な治療なので、着実に減薬・断薬につながっていくのだろうと実感しています。
長年頭痛薬や抗不安薬を服用し続けている方で、「もう薬を減らしたい・やめたい」と本気でお考えなら、鍼灸をお勧めします。
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