こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。
今日は5大頭痛の原因についてお伝えします。
当院では頭痛を5つの種類に分類しています。
そして5大頭痛にはそれぞれ原因があります。
1.緊張型頭痛
首や肩のこりによって血管が圧迫され収縮し、血流が悪化することで頭痛がおこります。締めつけられるような痛みが特徴です。
2.片頭痛
何らかの理由で血小板からセロトニンという神経伝達物質が放出され、一旦脳の血管が収縮します。その後セロトニンが減少することにより収縮していた血管が急激に拡張し神経を刺激することで痛みがおこります。(三叉神経が刺激されるという説が有力です)ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴です。
3.生理時頭痛
「月経関連片頭痛」とも呼ばれており、女性ホルモンの分泌が関係していると考えられています。女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌は排卵前にピークとなり排卵後と生理前に分泌が急激に低下します。エストロゲンは「セロトニン」の合成を促進する作用があり、分泌が減少するとセロトニンも減少するため「片頭痛」と同様収縮していた血管が急激に拡張して神経が刺激され頭痛がおこると考えられています。
また、生理前~中は子宮を収縮させる「プロスタグランジン」という物質が分泌されますが、過剰に分泌されると痛みや炎症を誘発し下腹部痛や頭痛を引き起こします。
4.低気圧頭痛
明確な原因は不明ですが、以前お伝えした“お天気痛”のメカニズムと考えられています。
低気圧の影響により身体にかかる圧力が下がり全身の血管が拡張し、血圧下降、呼吸数・脈拍数減少という状態になります。これは副交感神経が優位な時の状態です。この状態で内耳のリンパ液の揺れを感じ、誤った情報を送ることで脳が混乱し、交感神経が興奮します。
つまり最初に副交感神経が優位になっている状態から、リンパ液が揺れることで脳が混乱し交感神経が刺激されることで身体に不調がおこってしまい頭痛を感じてしまいます。
5.薬剤性頭痛
頭痛薬の飲み過ぎにより頭痛に敏感に反応してしまうことでおこります。
このように5大頭痛にはそれぞれ原因が様々あります。
そしてその頭痛を治していく場合はそれぞれの原因に的確にアプローチしていくことがなによりも重要です。
例えば 片頭痛の方に温浴やマッサージなどで血流を良くしたら頭痛は治まるでしょうか?
緊張型頭痛の方が肩や首をアイシングしたら良くなるでしょうか?
逆効果になる場合が多いと思います。
頭痛を治療していく上で、まずはご自身が自分の頭痛のタイプを知ることが大切だと思います。
あなたは頭痛は締めつけれるような痛みですか?ズキンズキンですか?
次回は頭痛に対する鍼治療の効果についてお伝えします。