”秋バテ”の時期になりました

 

9月ももう終わろうとしていますが、日中は30℃を超える日が続くなどまだまだ暑いですね。

それでもようやく朝晩は涼しさを感じるようになってきました。

ここ数日はメディアで“秋バテ”という言葉をよく聞くようになりました。

もう定着した言葉になりつつありますが、夏バテではなく、秋バテです。

 

秋バテとは、病名や医学的な用語ではなく、夏から秋への季節の変わり目におこる体調不良の総称です。

<秋バテの主な症状>

・頭痛、めまい、肩こり、倦怠感、胃腸の不調、動悸、息苦しさ、不眠等

・イライラ、不安感、気分の落ち込み等メンタルの不調

 

秋バテの最大の要因は自律神経の乱れです。

そして、秋バテは特に心の不調が伴いやすいといわれています。

 

<なぜ自律神経が乱れるのか>

  • 朝晩と日中との寒暖差が大きい
  • 夏の猛暑による疲労の蓄積
  • 日照時間の減少によるセロトニンの分泌不足

 

心にも身体にも様々な症状が同時に起こることは自律神経が乱れた時の典型であり、日照時間の減少によるセロトニン不足は精神的な不調が現れやすくなります。

ご存じのとおり、セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、脳の興奮を鎮静化し、不安や恐怖をコントロールします。

昔から“秋はもの悲しい季節”といわれる所以です。

 

<対処法>

このブログで何度も同じことをお伝えしていますが、何といっても暴飲暴食や夜更かしなどを控え、規則正しい生活習慣を整えることが重要です。

そして、特に以下の点を心掛けて頂きたいと思います。

1.入浴時はゆったりと湯舟につかる

入浴をシャワーで済ませる方もいらっしゃいますが、40℃くらいのお湯に10分~15分程度肩までゆったりとつかりましょう。

2.身体を動かす

ウォーキングやなるべく階段を使う、軽い筋トレやスクワット等意識して身体を動かしましょう。

特に朝日を浴びることでセロトニンの生成が活発になるといわれていますので、朝のウォーキングはお勧めです。

3.ゆっくりと深呼吸をする

ゆっくりと深い呼吸をすることは自律神経を整えるのに効果的です。胸式呼吸でも腹式呼吸でもどちらでも問題ありません。

「4秒で吸って、7秒で吐く」を目安に行いましょう。

普段の生活から自律神経を整えることに少しだけ意識を向けて何か実行していくことで身体は対応していきますので、少しずつつ取り入れてみてくださいね。

 

”早起きは三文の得”があるの?

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

今日も前回に続いてことわざシリーズです。

「早起きは三文の徳(得)」ということわざがあります。

由来は諸説様々ありますが、早起きをしたらいいことがあるという意味の内容が多いです。(早起きをして堤防の土を踏み固めたら三文もらえるとか、早起きをして仕事にいく途中に三文拾ったとか・・・)

そして日本に限らず早起きをするといいことがあるという意味のことわざは海外にも多くあり、やはり早起きは何かいいことがあるのだと思います。

日本ではほんの数十年前まではコンビニやドンキホーテもなく、パソコンやスマホもなく、基本的に夜勤もなく、深夜番組もなく、夜はすることがないので早寝早起きが普通でした。

この「早起きは三文の得」というのを「早寝早起きは三文の得」と解釈して、現在の生活に当てはめてみるとやはりすごくいいことがあります。

1.セロトニンの分泌が高まる

このブログで何度もお伝えしていますが、朝日を浴びると脳内の神経伝達物質「セロトニン」の分泌が高まります。

セロトニンの分泌が高まることで精神的に安定し、自律神経を整えます。

自律神経のバランスが整うことで活動と休息のメリハリのある心と身体になります。

そしてセロトニンは睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌を促進し、規則正しい睡眠リズムを整えることで質の高い睡眠が得られるようになります。

2.成長ホルモンの分泌が高まる

成長ホルモンは代謝を促す働きがありますので、肌の“ターンオーバー”(生まれ変わり)にも大きな影響があります。

成長ホルモンは22時~2時頃に分泌のピークを迎えるそうでこの時間帯に寝ていることで“美肌”が作られます。

また、基礎代謝が上がることで“太りにくく、痩せやすい”身体になります。

成長ホルモンは美肌にもダイエットにも効果があるのです。

3.集中力や“ひらめく力”がアップする

脳の活動が高まるのは起床してから1~2時間後といわれています。

早起きをすることで、朝から脳がしっかりと働き集中して“いい仕事”ができます。

また素晴らしいアイデアや問題の解決策など”ひらめき”も浮かびやすい脳になるといわれています。

私はもうオジサンなので、この時期だと目覚まし時計なしで朝5時くらいに起きています。(勝手に目を覚ましてしまいます)

毎朝20分程度散歩をしますが、早朝は静かで空気もよく気持ちいいです。

それだけでも十分に“得”した気分になります。

ちなみに三文は今の価値で100円程度だそうですが、これだけいいことがあるのなら美と健康にとっては一体どれくらいの価値があるのでしょうね。

明日から早寝早起きの生活を目指してみませんか?

”笑う門には福来る”って本当?

 

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

突然ですが、「笑う門には福来る」ということわざはご存じかと思います。

「門」は家・家庭のことだそうで、

「いつも笑いが絶えない家には自然と幸福がやってくる」

「いつも明るく朗らかでいれば自然に幸せがやってくる」

という意味で解釈しています。

また、辛いことや悲しいこと、苦しいことがあっても笑って朗らかに振舞っていれば幸せが訪れるという意味でも使ったりします。

本当に笑って過ごしていれば幸せが訪れるのでしょうか?

これはどうやら本当のようです!!

現在では“笑う”ことの効果として以下の点が医学的に証明されてきています。

  • 脳の働きが活性化する

  脳の血流量が増加し、記憶力等が向上します。

  • 免疫力が高まる

  免疫細胞といわれるNK細胞が活性化され、ウィルス感染細胞やガン細胞などを攻撃し免疫力がアップします。

  また、免疫システム全体のバランスを整えることで自己免疫疾患(リウマチ・膠原病等)にも好影響があります。

  • 自律神経のバランスが整う

笑うと交感神経が活発となり、その後急激に低下することで交感神経と副交感神経のスイッチが頻繁に切り替わることで自律神経のバランスが整います。

  • 精神的な安定・幸福感アップ

笑うことで“脳内モルフィネ”と呼ばれる「エンドルフィン」や幸せホルモンの「セロトニン」の分泌が高まり、幸福感や多幸感を感じやすくなります。

またα波というリラックス時の脳波となり精神的に安定した状態に導いていきます。

笑うことの効果はわかりますが、辛い時、悲しい時、苦しい時になかなか笑えないですよね?

でも安心して下さい。

心から楽しいと思っていなくても、口角を上げて「笑顔」を作るだけでもエンドルフィンやセロトニンの分泌が高まるのだそうです。

ある哲学者の言葉があります。

幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ。

やはり「笑う門には福が来る」のは本当のようです。

“呼吸”を意識してみませんか?

こんにちは、 ひかり堂院長の齋藤です。

突然ですが、強いストレスや緊張を感じている時、あなたはどんな呼吸をしていますか?

きっと浅くて早い呼吸になっていると思います。

浅くて早い呼吸が慢性的に繰り返されると自律神経が乱れ、血流や酸素の巡り・神経の伝達などが滞りやすくなり、心身の疲労、胃腸の不調、メンタルの不調(動悸・気分の落ち込みや不安感・イライラ等)、集中力の低下、睡眠の質の低下などを招きます。

いわゆる自律神経失調症の状態です。

みなさんもご承知のとおり、自律神経は手足を動かすように自分自身で意識的にコントロールできません。

しかし、唯一「呼吸」は意識的にコントロールできます。

それが「深呼吸」です。

呼吸時に働く横隔膜をゆったりと動かし、息を深く吸って長く吐く深呼吸(腹式呼吸)です。

横隔膜付近には自律神経機能を司る神経があり、特にお腹を膨らませてゆったりと行う腹式呼吸は副交感神経の働きを高め、心身をリラックスさせる効果が高いといわれています。

そこでおすすめの深呼吸法があります。

<4-4-7呼吸法>

1.まず息を完全に吐き切る

2.鼻から息を吸いながら4つ数える

3.息を止めて4つ数える

4.7つ数えながら口からゆっくりと息を吐きだす

※1~4を5回~10回くらいを1セットとして行ってください。

この「息を止める」ことと深呼吸と組み合わせると、脳への血流が良くなり脳を活性化させる効果が非常に高いことが証明されています。

<期待できる効果>

☆脳疲労・脳ストレスの軽減

☆心身のリラックス

☆血流の改善

☆免疫力の向上

☆睡眠の質の向上

慣れるまではなかなか難しいですので、最初は数を数えずゆったりと鼻から息を吸って、ゆっくりと息を吐きだすということでも構いません。

1日に数セット、特に寝る前に行ってみて下さい。

多くの人は普段からストレスを感じることが多い環境にいるので、慢性的に脳は疲労しています。

脳が疲労していることで神経の伝達が鈍ったり、身体の各器官への指令がうまく出せなかったりして、様々な不調が起こってきます。

また、感情をコントロールする「セロトニン」、「ノルアドレナリン」、「ドーパミン」といった脳内神経伝達物質の分泌にも影響がでてしまい、それぞれのバランスを崩すことでうつ病など精神的な症状も起こってしまいます。

脳への血流が良くなると脳の疲労回復が促進され、自律神経が整いバランスの良い状態となるのです。

うつ病やパニック障害など精神疾患の治療において、薬物療法と並行して運動や呼吸法なども積極的に取り入れられています。

脳を活性化して疲労していない脳を維持することは、心と身体の両方の健康にとってとても重要なのです。

今日から呼吸を意識してみてくださいね。

   

最近よくきく”天気痛”のこと

 

まだ5月ですが台風が沖縄付近に接近しており、日本列島に近ずく可能性もあるとのことですね。

今週は”雨”が続く予報となっています。

こういう天気、いわゆる“低気圧”が近づいてくると

頭痛やめまい、吐き気、肩こり、むくみ、身体がだるい、腰や膝など古傷が痛む等

体調が悪くなる方が非常に多いです。

これは「天気痛」・「気象病」と呼ばれており、日本では推定600万人もの方が悩んでいるとの説があるくらいポピュラーな病気?なのです。(天気痛・気象病は正式な病名ではありません)

最近はテレビやネットなどでも良く目にするワードですね。

敏感な方は天気予報を見なくても「雨が降りそう」と感じるそうで、当院の患者さんでも「台風が沖縄付近に接近してくると頭痛やめまいが起こってくる」といわれる方が何人かいらっしゃいます。

なぜ低気圧が近づいてくると体調が悪くなるのでしょうか?

これには2つの理由があります。

1.低気圧により血流やリンパ液の循環が悪化する

気圧が下がると外から押される圧力が弱くなるため、身体は少し膨張します。このため血管は拡張し血圧は低下、血液やリンパ液の流れが悪くなることで様々な不調がおこります。

登山などで高い場所に行くとポテトチップスの袋が膨らむことをイメージしてもらうとわかりやすいでしょうか?

この時身体はやや副交感神経優位の状態となっています。

2.内耳のリンパ液の揺れに脳が混乱する

通常人間は身体が傾くと内耳のリンパ液が揺れて傾きを感じます。しかし、急激に気圧が変動したりすると、内耳にある気圧の変動を感じるセンサーが反応し、身体は傾いてないのにリンパ液が揺れてしまい「身体が傾いている」という情報を送ります。

つまり

耳からの情報 - 身体が揺れている

目からの情報 - 身体は揺れていない

耳からの情報と目からの情報が食い違っていることで脳が混乱しストレスを感じ、交感神経や痛みを感じる神経などが興奮することで、身体に痛みや不調などがでます。

身体は交感神経が過剰に優位になっている状態と考えられています。

交感神経と副交感神経がともに過剰に優位になっている???

なんか変な状態ですね。

その理由は・・・

人間には本来どんな環境でも体温や血圧、脈拍など身体の状態を一定に保つ働きがあります。

これを「恒常性」と呼びます。

これは私達が全く無意識の状態で自律神経のバランスをコントロールしているのです。

しかし、気圧の変動により自律神経が過剰に働き、自律神経のバランスを乱しやすい体質の方がいらっしゃいます。

<対処法>

☆耳マッサージ

近年天気痛の大きな要因は「内耳のリンパ液」の揺れを感じやすいのではないかということが言われるようになりました。

左右それぞれ10~20回くらい耳を軽く引っ張ったり、回したりすることで内耳の血流がよくなり過剰な「リンパ液」の揺れを抑えることができます。

この耳マッサージを推奨する医師の方も増えてきているそうです。

 

☆「内関(ないかん)」というツボを押す

 

手のひらを上にして、手首のしわから指3本分(ひとさし指・中指・薬指)下がったところの中央(腱と腱の間)にあります。

鍼灸治療では「つわり」「乗物酔い」の特効ツボとして良く使います。

「天気痛外来」では乗物の酔い止めの薬が処方されますが、私にとっては内関はまさには酔い止めの薬を処方するようなイメージです。

当院では内関に円皮鍼という絆創膏タイプの鍼を半日ほど貼りっぱなしにしてもらうことが多いです。

また、天気が悪くなる前に(体調が悪くなりそうな時)「内関を10秒×3回ほど押してください」とお伝えしています。

もしずっと押していたい場合には、「米粒を内関に当てて上から絆創膏を貼ってもらうと円皮鍼のかわりになりますよ」と説明しています。

このツボは心包経という経絡に属しており、不安感を軽減させ気持ちを落ち着かせる働きもあるので、私は魔法の万能ツボ”として患者さんに紹介しています。

実際の効果を当院の患者さんにお聞きすると、この内関というツボ刺激で頭痛やめまいなどの低気圧による不調が以前に比べて「ものすごく楽になる」という方が2割~3割、「少し軽くなる」とお答えになる方が5割くらいいらっしゃいます。

これは凄く高い確率で効果があると実感しています。

”天気痛”による頭痛やめまいなど不調が出やすい方は是非試してみてくださいね。

寒暖差疲労

 

GWが空けて涼しいくらい日々から、ここ数日は全国で気温が30℃を超える”真夏日”となるなど温度差が激しいですね。

最近はこの温度差によって心身に不調を感じる「寒暖差疲労」という言葉をよく聞くようになりました。

寒暖差疲労とは、気温差が7℃以上あると起こりやすくなるといわれており、体温などを調節する自律神経が過剰に働いてしまうことが原因と考えられています。

主な症状は

倦怠感・頭痛・めまい・首肩こり・胃腸の不調・アレルギー(鼻炎症状)の他にイライラ・不安・気分の落ち込みなどの精神症状がでる方も多いようです。

 ここ数年はステイホームの習慣や在宅勤務の増加などで運動不足気味の方も多く、自律神経を調節する力自体が低下しているとの意見もあります。

そして、自律神経の調整能力が低下している状態で一気に外出・活動する機会が増えたため(アフターコロナ)身体がついていかない人も多いようです。

<対処法>

1.入浴時はゆったりと湯舟につかる

入浴をシャワーで済ませる方もいらっしゃいますが、40℃くらいのお湯に10分~15分程度肩までゆったりとつかりましょう。

2.身体を動かす

ウォーキングやなるべく階段を使う、軽い筋トレやスクワット等意識して身体を動かしましょう。

3.ゆっくりと深呼吸をする

ゆっくりと深い呼吸をすることは自律神経を整えるのに効果的です。胸式呼吸でも腹式呼吸でもどちらでも問題ありません。

「4秒で吸って、7秒で吐く」を目安に行いましょう。

普段の生活から自律神経を整えることに少しだけ意識を向けて何か実行していくことで身体は対応していきますので、少しずつつ取り入れてみてくださいね。

 

”暑熱順化”って何?

昨日は九州や関東地方では”夏日”になったところも多かったようでテレビで「”暑熱順化”をやっていきましょう」という内容の話をしていました。

”暑熱順化”って何なんでしょうか?

身体が暑さに慣れていくことを暑熱順化といいますが、暑さにまだ身体が慣れていないこの時期は急に気温が上がると熱中症の危険性が高まるのだそうです。

熱中症は体温の調節機能がうまく働かなくなり、身体の中に熱がこもって体温が上昇してしまうことで起こります。

高温で湿度が高い環境で起こりやすく、室内でも危険性は高くなります。

また、急な気温の上昇は自律神経を乱し、頭痛やめまい、肩こり等様々な症状を引き起こす要因となります。

しかし、早めに暑さに慣れておくことで熱中症になりにくい身体になっていきます。

環境省によると、「やや暑い環境」「ややきつい」と感じる程度の運動を毎日30分程度続けると、約2週間で暑熱順化ができるとしています。

そして、暑熱順化した身体は

〇発汗量が増える

・汗による気化熱を放出し体温上昇を防ぐ

〇皮膚血管が拡張し血液循環が良くなる

・皮膚表面から空気中に熱を逃がし体温上昇を防ぐ(熱放散)

<暑熱順化の方法>

  • 15分~30分程度のウォーキング

  • シャワーで済ませず、しっかりと入浴する

日常生活の中で運動や入浴をすることで、汗をかき身体を暑さに慣れさせていくことが重要です。

冷房の効いたオフィスでのデスクワークが多い方は汗をかくことが少ないので特に重要だと思います。

近年はゴールデンウイーク頃には気温が30℃前後になる日もめずらしくなくなりました。

この時期から意識して暑熱順化をしていくことで、梅雨明け直後の猛暑に対応できる身体になります。

今から暑さに負けない身体を作っていきましょう。

 

足先が冷たくて眠れないあなたへ

 

早いものでもう12月も中旬となり、朝晩は寒さも厳しく冬の到来を感じるようになりました。

この時期になると、患者さんから「足先が氷のように冷たくて眠れません・・・」というお話を聞くことが多くなります。

足先が冷たい女性は本当に多いですよね。

足先が氷のように冷たくて眠れないあなたにオススメの入浴法をご紹介します。

それは足の「温冷交互浴」です。

熱めのお湯と冷たい水を交互に浴びる入浴法を温冷交互浴といいます。

お風呂でしっかり温まっても、冷え性の人は体がすぐに冷えてきてしまいますよね。

温まって広がった血管が、湯上り後も広がったままの状態、どんどん熱が体外へ放出されてしまうのが原因といわれています。

逆に冷たい水風呂に入ると血管は収縮し、体熱が逃げるのを防ぎます。

湯と水を交互に浴びる温冷浴は、そのたびに血管が拡張と収縮を繰り返し、ポンプのように血液を先に押し出していきます。

その結果 、全身の血行が高まり、冷えやこりの改善に繋がっていきます。

これを足先にするのです。

<足先の温冷交互浴のやり方>

・まずは40℃~42℃くらいのお湯にゆったりと入ります。

  • 湯舟からでたら、足先に水を掛けるか、水をはった洗面器などに足先(くるぶしくらい)をつける(10秒~20秒秒くらい)
  • 水をかけた後1分くらい足湯のイメージで湯舟に足をつける(寒い場合は全身浴)
  • これを3回~5回くらい繰り返す

最後は水で終わるといいですが、慣れるまでは温水で終わってもOKです。

温冷浴は温まるのに、汗をかきにくく、湯冷めしにくいという効果があるといわれています。

最初は足先に水を掛けたらものすごく冷たいと思いますが、1週間くらいで慣れてきますので是非継続してみて下さい。

足先が氷のように冷たいあなたも温冷交互浴で今年は足先がポカポカになってぐっすり眠れるかもしれませんよ。

 

α波(アルファー波)で心も身体もリラックス

新型コロナの感染が収まりませんね。

何ともいえない不安感や閉塞感を感じている方が多いのではないでしょうか?

私も感じています・・・

こんな時こそ少しでも心身がリラックスできることを実践していくことが大切ですよね。

 

ということで突然ですが、α波(アルファー波)ってご存じですか?

α波は脳波のひとつで、心身共にリラックスしている状態の時の脳波です。

そして心にも身体にもとても良い影響を与えるといわれています。

 

脳波は主に5つに分類されています。

・γ波(ガンマ波)

 非常に緊張・興奮・イライラしている状態の時

・β波(ベータ波) 

心身に緊張感がある状態の時

α波(アルファー波)

心身ともにリラックスしている状態、集中した瞑想時

θ波(シータ波)

まどろみや寝入りばな

Δ波(デルタ波)

深い睡眠時

 

<α波の効果>

・脳と身体を休めてリラックスする

・ストレスを軽減する

・脳の活性化を促進する(集中力・記憶力・想像力のアップ)

・免疫力を高め病気を予防する

 

リラックスしている状態の時にα波を発していますので、重要なことはα波が多く出る状態に誘導しその状態を維持することで心身ともに良い影響を得られるということです。

<α波を引き出す方法>

・ヒーリング音楽や自然界の音を聞く

ヒーリング音楽や川のせせらぎや波音、鳥の鳴き声など自然の音には「1/fゆらぎ」という周波数が含まれており、その「1/fゆらぎ」が含まれる音には脳をα波に誘導する働きがあります。

・視覚的に自然と触れ合う

季節の花や森、青空を眺めたり、月灯りや太陽の光を浴びるなど自然を感じることでα波を発しやすくなります。

・香りを感じる

アロマテラピーなど良い香りを嗅ぐことでリラックスします。

・ヨガや瞑想

α波は目をつぶったときに出やすいといわれています。

呼吸を整えて軽く目をつぶることでもα波が出やすくなります。

コロナ禍での不自由な生活が続き、ストレスを感じ心身の不調を訴える方がとても増えています。

少しでも心身がリラックスできるようα波生活を実践していきましょう!!

心に効くツボ

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

昨日 NHKで「東洋医学 ホントのチカラ」という番組が放送されました。

鍼灸や漢方、太極拳など東洋医学に関する特集でした。

その中でパニック症(障害)や不安症など精神疾患の不安感や動悸・過呼吸に対して有効なツボを「心に効くツボ」として紹介されていました。

今日はそれを含めて当院でよく使うツボを紹介します。

それぞれのツボを少し痛気持ちいいと感じる強さで5秒くらい押してみてください。(1セット5回~10回)

① 内関(内関)

手首のしわから指3本分下で腱と腱の間。

息苦しさや不安感を感じた時に押してください。

この内関はお天気痛(雨天時の不調)や吐き気にも効果があります。

② 神門(しんもん)

小指側の手首のすぐ下の骨の内側の際のへこんだところ。

動悸や息苦しさ、不安感を和らげる効果があります。

③ 太衝(たいしょう)

足の親指と人差し指の間を甲側に撫でていき指が止まるところ。

ストレス解消のツボとして有名です。

④ 足三里(あしさんり)

膝の外側で指4本分下。

足三里は”気”の巡りを良くするツボとして有名ですが、胃の働きを強くする働きにも優れています。

そして、近年はハッピーホルモンの「オキシトシン」の分泌を高める効果が高いことが知られてきました。

 

番組内で、欧米ではパニック障害や不安症、うつ病など精神疾患の患者さんに薬物療法と鍼灸治療を併用していくことで改善率が高まるということが紹介されていました。

いずれのツボもセルフケアとしてご自身で簡単にできますので心の不調でお困りなら是非試してみてくださいね。

漠然とした”不安感”を吹き飛ばそう!!

「あなたらしい生き生きした毎日を共に目指す治療院」 ひかり堂院長の齋藤です。

新型コロナウィルス感染拡大に伴い緊急事態宣言が発出されていますが、なかなか感染者が減少していきませんね。

連日テレビやネットで新型コロナのニュースが流れ、暗い気持ちというか不安感というか何とも言えないイヤな気持ちになっている方が多いのではないでしょうか?

 

急に不安感に襲われて動悸がしてきて、更に不安になる・・・

昨年からそんな症状に襲われる患者さんがもの凄く増えています。

しかし、不安感という数値では表すことができない症状はなかなか理解してもらえないことが多く本当につらい症状だと思います。

 

私の個人的な分類ですが、不安感を以下の3つに分類しています。

①現実不安

例えば家族の病気のことや子供さんの受験のことなど現実的な出来事に対して不安になることです。これは全く正常な不安だと患者さんに説明しています。

②予期不安

過呼吸発作やめまいなどつらい症状がまた起こるのではないかという予期的な不安で、不安感が強いために、ある特定の場所に行けない、電車に乗るのが怖いなど生活に支障が出てきます。

当院の患者さんの不安感の中でこの予期不安を感じる方が最も多いですが、予期不安は少しづつ成功体験を積み重ねていくことで軽減させることができます。

このことを患者さんにお伝えすると非常に安心してもらえます。

実際に当院でも多くの方に今まで行けなかった場所に行けるようになったり、電車に乗れるようになったという嬉しい報告を頂いています。

③漠然不安

特に心配事や過去にパニック発作などの経験はないが、急に漠然と不安感に襲われ動悸もおこってくるような症状です。

この明確な対象のない“漠然とした不安感”が最もやっかいな不安だと感じています。

現在のコロナ禍で何とも言えないイヤな気持ちはまさにこの漠然不安だと考えています。

そしてこの漠然とした不安感は一般的に「全般性不安障害」という病名で呼ばれたりしています。

漠然とした不安から自律神経が乱れ、めまいや頭痛、胃腸の不調や不眠、うつ症状等様々な症状が現れる方は少なくありません。

 

全般性不安障害の治療法はパニック障害やうつ病と同じように抗不安薬など薬物療法と認知行動療法などの心理療法や呼吸法、運動などの併用が効果的であるといわれています。

鍼灸師の私からは自宅や職場でいつでもできるツボ押しをお勧めしています。

1.神門(しんもん)

 2.内関(ないかん)

3.労宮(ろうきゅう)

 

4.合谷(ごうこく)

 

1回に5秒から10秒くらい押し、1セット10回くらいを目安に押してみてください。

その時に呼吸は「吸う」と「吐く」の割合を1:2(3秒吸ったら6秒で吐く)を意識してください。

 

地球ができてから何万年、何十万年経過しているのか知りませんが、今まで夜が明けなかったことはないそうです。

そう、必ず夜は明け、朝が来ます。

きっとこのコロナの混乱も収束します。

上を向いて、前を向いていきましょう!!

 

 

 

スマホ首のセルフケア

 

「あなたらしい生き生きした毎日」を共に目指す治療院 ひかり堂院長の齋藤です。

 

前回はスマホ首が肩首こりだけでなく、自律神経を乱す要因になることをお伝えしました。

今回はスマホ首のケアについてお伝えします。

 

まず、スマホ首(ストレートネック)になってしまうと、そう簡単には本来の前弯(カーブのついた)首には戻りません。

しかし、毎日のセルフケアによって今以上に悪化させず、そして少しづつ本来のカーブを取り戻していくことができます。

 

<自宅でできるセルフケア>

①タオル枕

(※写真はバスタオルではありません)

 

バスタオルをクルクルと棒状に丸め、首に下にいれて3分~5分ほど寝る。

タオルの高さで首にカーブをつけていきます。

(※このタオル枕で眠らないようにしてください。逆に首を痛める場合があります)

 

②首のストレッチ(上向き・横向き(左右)・横に倒す

長時間うつむいた状態で固定されている筋肉をストレッチすることで、首の動きを取り戻していきます。

からだの軸を動かさないようにして、上向き・横向き(左右)・側屈(左右に倒す)それぞれ10秒づつくらいキープしてください。

 

③スマホは目線の高さで操作する

スマホを操作する時は、うつむかずに、背筋を伸ばして目線の高さで見るように心掛けましょう。

タレントの熊田曜子さんはこれを実践しているらしいですよ。

 

何度もお伝えしておりますが、スマホ首は単なる肩こりや首こりだけでなく、自律神経症状やメンタル疾患の要因になるほどの重大な状態です。

 

放置せずに、毎日少しだけケアすることが、1年後、3年後、5年後のあなたの健康につながっていきます。

 

1日5分だけスマホ首のケアに時間をとってあげてくださいね。

 

ストレスを解消する”あいうえお”の習慣

 

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

 

全国的に“ステイホーム”が呼びかけられ、外出を控え休日も家で過ごす方がほとんどかと思います。

テレビやネットでもこの外出自粛の影響でストレスがたまり、「コロナストレス」とか「コロナうつ」といった言葉が目につくようになりました。

1日中家にいると確かにストレスたまりますよね・・・

 

今日は過去にブログでも紹介したストレス解消法を5つにまとめた“あいうえお”の習慣についてお伝えします。

 

「あ」 - 朝日を浴びよう

「い」 - 癒しの時間を作ろう

「う」 - 運動(ウォーキング)しよう

「え」 - 笑顔を作ろう

「お」 - お風呂に入ろう

 

「あ」 - 朝日を浴びよう

・朝日を浴びることでイライラや不安感などを抑える脳内の「セロトニン」の分泌が活発になり、穏やかな気持ちになっていく効果が期待できます。

「い」 - 癒しの時間をつくろう

・自分にとって“癒される”時間を持つこともストレス解消には重要です。

例えば

・ペットと戯れる

・愛しい人と触れ合う

・音楽を聴く

・映画(DVD等)を見る

・ヨガや瞑想をする

・お香やアロマを楽しむ

等何でも構いません。

自分自身がリラックスできること、楽しいと感じることでストレス解消につながります。

ただ、決して長時間にならず、ほどほどにしましょう。(1時間以内)

「う」 - 運動しよう

・運動はストレス解消に非常に効果が高いといわれています。

最近はスポーツ選手などが自宅でできる運動やストレッチをネット動画などでアップしていますので是非参考にしてみてください。

また、ゆったりとした深い呼吸を意識した「深呼吸」も心身のリラックスに効果的です。

ちなみに私は朝6時から朝日を浴びながら20分ウォーキングして、6時30分からNHKのラジオを聴きながら「ラジオ体操」をしています。

早朝はほとんど人がいないので、”3密”の心配もないので安心です。

「え」 - 笑顔を作ろう

・笑顔(笑うこと)は「自律神経のバランスを整える」、「免疫力を高める」、「幸福感が高まる」等々は様々な効果があることが証明されています。

タレント?のアニマル浜口さんが「ワッハッハ・ワッハッハ」と意識的に大笑いをすることを勧めていますが、ストレス解消には非常に有効だと思います。

先日もネットで「30秒間大笑いしよう」という動画を見たので、自分でもやってみましたがとても気分が爽快になりました。

作り笑いでもいいので、是非意識的に笑ってみましょう。

「お」 - お風呂に入ろう

・ゆったりとお風呂に浸ることで心身ともリラックスします。

今はなかなか温泉などには行けませんが、自宅で入浴剤を入れて温泉気分を味わってみてはいかがでしょうか?

 

過度なストレスは自律神経が乱れる最大の要因といわれています。

自律神経が乱れることで心にも身体にも様々な不調がおこってきます。

ストレスを溜めこまない、ストレスをうまく発散していく術を持っていることは、病気になりにくい心身を保つことに繋がります。

テレビで、あるドクターが「コロナウィルスに感染ししたとしても、自然に治癒していくケースが大多数だ」と話していました。

だから、

○感染予防の徹底(うがい・手洗い・3密を避ける)

○規則正しい生活(食事・運動・睡眠)

○心身のリラックス

極端に不安にならず、これらを実践することで免疫力をを高めることが最も重要だそうです。

私自身も今まで経験したことのない本当に大変な事態だと感じていますが、「ステイホーム」の時間を逆に楽しむくらいの気持ちで“顔晴りましょう”!!

お灸で”免疫力”をたかめよう!!

 

こんにちは、ひかり堂の齋藤です。

新型コロナウィルスの感染が世界的に広まりパンデミック宣言まで出てしまいました。

手洗い・消毒・マスクなど予防はとても大切ですが、

普段から免疫力を高め感染しない身体でいることも重要ですよね。

今日は鍼灸師という立場から免疫力を高めるお灸についてお伝えします。

 

お灸については江戸時代には松尾芭蕉が「足三里」というツボに毎日お灸をすえながら旅をしていたという話は有名です。

最近では「モクサアフリカ」という団体がアフリカ地域での結核の予防・治療にお灸を普及し成果をあげていることが知られています。

(モクサアフリカホームページ)

https://www.moxafrica-japan.com/

 

お灸には免疫力を高める効果があるといわれています。

皮膚上にお灸をすることで温熱刺激や小火傷による炎症を起こすことで白血球等が増加し免疫力が高まるというものです。

今日はおすすめのツボをご紹介しますので、是非日常の生活の中でお灸を取り入れてみてくださいね。

 

<足三里>

膝のお皿の下の部分から指4本下で足の少し外側。

「気」の巡りを良くする働きに優れ、胃腸の働きを高めます。

また、“幸せホルモン”と呼ばれる「オキシトシン」の分泌を高め、精神的な安定をもたらします。

 

 

<湧泉>

足の裏で、指を曲げた時にできるくぼみ当り。

生殖器、泌尿器系の症状改善に優れ, 文字どおり、泉が湧き出るツボで身体の活力 (生命力)を高め、“冷え”にも効果的です。

また、不眠に対してもよく使われるツボです。

 

お灸はドラッグストアで買えます。また当院でも販売していますので(100個入り・2000円)お問い合わせください。

”いいこと日記”のすすめ

 

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

 

突然ですが、あなたは日記をつけていますか?

先日 当院の患者さん(Kさん・32歳女性)から教えて頂いた

”いいこと日記”についてお伝えします。

 

Kさんは「繊維筋痛症」というつらい症状で1年以上も”激しい痛み”に苦しんでいらっしゃいました。

特効薬やきちんと確立された治療法はなく、痛みの症状なのに抗うつ薬や抗不安薬を服用している状態でした。

当院に初めて来院された時は精神的にも相当落ちており、「私はもう治らない」、「もう生きているのがつらい」などとお話をされたことを鮮明に覚えています。

お話は常にネガティブな言葉やマイナス思考になっていました。

Kさんのような状態であれば誰しもそうなってしまうと思います。

それほど心身ともにどん底だったと思います。

 

そんなKさんはしっかりと通院して頂いたこともあり劇的に痛みから解放され、抗うつ薬、抗不安薬も完全に断薬でき、1年経過した現在は旅行や趣味を楽しめるようになりました。

そして、お話の内容や言葉使いがすごく前向きというかポジティブになってきました。

今は1ヶ月に1回程度メンテナンスとして通院されていますが、先日1ヶ月ぶりにKさんが来院された時にお聞きしたお話をシェアさせて頂きます。

元々ネガティブ思考だったKさんは常々「もう少しポジティブな考え方になりたい」と思っていたそうす。

3ヶ月ほど前にコンビニで「いいこと日記をつけるとポジティブ思考になれる」という内容の本を購入されたそうです。

「いいこと日記」とは文字どおりその日にあった”いいこと”だけを3つ日記に書いていくという日記だそうです。

どんな内容でもよくて、何も思い浮かばなかったら「今日は味噌汁がおいしかった」と書いたそうです。

そして1ヶ月が終わり、日記を読み返すと1ヶ月間いいことばかりあったと嬉しい気持ちになるのだそうです

3ヶ月たった今は日記をつけるのが楽しいそうです。

 

Kさんいわく、効果は絶大で以下のようになってきたと話してくれました。

1.よいことにフォーカスする脳になり、悪いことやイヤなことがあってもいつの間にか思い出せないくらい忘れてしまう。

2.「私には毎日いいことばかりおこり、本当に幸せだ」と素直を思える

 

素晴らしいですよね。

日常の出来事で、よかったこと・嬉しかったことにフォーカスできるようになるとポジティブな思考になって自然に笑顔になれますね。

うつ症状やパニック障害の予期不安でお悩みの方にもお勧めします。

 

私もいいこと日記をつけてみようと思います。

もしあなたがネガティブ思考でしたら、是非一緒に「いいこと日記」をつけていきましょう。

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【三重県松阪市】はり きゅう 整体 ひかり堂
http://hikarido.net/
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冷え性を改善するお灸 とっておきの5つツボ!

 

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

 

何回かにわけて“冷え性”についてお伝えしてきましたが、今日は自分でできるお灸のお勧めの5つのツボをご紹介致します。

 

<① 関元>

おへそから指4本分下ったところ。

いわゆる「丹田(たんでん)」という“気”のあつまる場所。下腹部を温め女性特有の症状に効果があります。

 

<② 足三里>

ひざのお皿の下から指4本分下った小指のあたるところ。気の流れを強め、主に胃腸の働きをよくします。

 

 

<③ 三陰交>

内くるぶしのてっぺんから指4本分上。

“血の巡り”を改善し、生理痛や生理不順など婦人科疾患に非常に有効です。

 

 

<④ 太谿>

内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。

足先の冷えやむくみなどに有効です。特に更年期世代の女性の“冷えのぼせ”に効果的です。

 

 

<⑤ 湧泉>

足の指を曲げてグーをした時にへこんでいるところ。

字のごとく「元気が泉のように湧きでる」ツボです。身体全体を元気にする万能ツボといわれています。

 

灸はただ単に温めるだけではありません。

ツボに温熱刺激が入ることで自律神経に働きかけ、血流やリンパの流れが良くなり内臓の働きを強め免疫力を高める効果があります。

継続してやっていくことで根本的な体質改善が期待できます。

「せんねん灸」など市販の商品でお手軽にできますので、是非試してみてくださいね。

 

 

やっぱり ”冷えは万病の元” なんです

こんにちは、 ひかり堂院長の齋藤です。

今日は「冷えは万病の元」についてです。

前回は冷えの原因は

・身体の熱を作り出す力が弱いこと

・手足の末端の毛細血管まで血液が行き渡らないこと

とお伝えしました。

つまり低体温(36℃以下)と血行不良ということです。

低体温と血行不良は女性にとってどんな影響があるのでしょうか?

1.免疫力が弱まる

体温が1℃下ると免疫力は30%~40%低下するといわれています。

免疫力が低下すると細菌やウィルスへの抵抗力が弱まり、風邪や感染症にかかりやすくなります。またがん細胞への攻撃力も低下してしまうのです。

2.卵巣や子宮などの機能低下・機能障害を招く

身体が冷えて、血流が悪くなると子宮や卵巣の働きも悪くなり、女性ホルモンバランスが乱れやすくなります。そのため生理痛や生理不順、婦人病や不妊体質になりやすくなります。

3.新陳代謝が悪くなる

血流が悪いと老廃物や余分な水分などの排出が悪くなります。そこに加齢による新陳代謝の悪化も加わりむくみやすく、太りやすい体質になっていきます。

4.肌トラブルが多くなる

冷えによって新陳代謝がわるくなることで、肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)の機能が低下します。

顔のむくみやしわ、くすみ、にきびや吹き出物といった肌トラブルを引き起こしやすくなり、老けやすくなります。

5.首肩こり・腰痛・関節痛等をおこしやすい

冷えによる血行不良は首・肩などのコリを慢性化させ、痛みが感じやすくなります。

6.自律神経が乱れやすくなる

“冷え”によって自律神経(交感神経と副交感神経)の切り替えがスムーズに行われなくなります。そして自律神経の乱れによってさらに“冷えやすい体質”になっていきます。

“冷え”による身体への悪影響は計り知れません。

やはり女性にとって“冷えは万病の元”なのです。

“冷え性”になる2つの原因

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

ここ数日 朝晩の冷え込みが厳しいですね。

当院の患者さんも”冷え性”の方が多いです。

 

ということで今日は”冷え”の原因についてお伝えします。

冷えの原因は大きく2つあります。

 

1.身体の中の熱を作り出す力が弱い

2.手足の末端の毛細血管まで血液が行き渡らない

 

人間には外部環境が変化しても体内環境を一定に保つ力(ホメオスタシス)があり、体温や血圧や血流量も常にほぼ一定に保たれています。

つまり身体が熱を作り出し、その熱が手足の末端まで行き届けば冷えることはないのです!

ではなぜ“冷え性”になるのでしょうか?

 

<熱を作り出せない理由>

・熱を作り出す元になる筋肉量が少ない 

・運動不足

・身体を冷やす食生活をしている

・ダイエット目的の誤った食事制限

・薬などの影響

 

<手足の末端の毛細血管まで血液が行き渡らない理由>

○自律神経や女性ホルモンバランスが乱れている

 → 交感神経の働き過ぎにより常に血管が収縮している

○下着などにより身体を締め付けている

 → 血管を圧迫し血流が悪くなる

○食べ過ぎによって食物を消化するために胃腸に血液が集まりすぎる 

→ 手足の末端まで血液がいかない

 

そして“冷え性”は特に女性に多いというイメージがありますが、男性は30%ほど、女性はなんと約70%~80%の方が“冷え性”だと自覚しているそうです。

やはりイメージどおり”冷え性”の女性は多いのです。

 

<なぜ女性に冷え性が多いのでしょうか?>

女性は男性に比べ

☆骨格的に筋肉量が少ない

☆生理がある

⇒ 自律神経や女性ホルモンのバランスを崩しやすいため元来男性よりも冷えやすいのです。

 

“冷え”、特に”女性の冷え”は様々なリスクを引き起こします。

次回は”冷えは万病の元”についてお伝えします。

”気のせい”??

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

昨日初めて来院された患者さん(Aさん 51歳 女性)のお話です。

 

Aさんは肩首こりと頭痛の他、急な動悸やめまい、不眠、そして時々不安感に襲われるなど様々な症状がありました

もともと若い頃から首こりと頭痛はあったそうですが、ここ1年くらいはめまいや動悸もおこるようになりました。

1日ほとんど横になっている日あり、仕事も家事も休むことが多くなり、精神的にもとても苦しい状態とのことでした。

いくつかの病院を受診しても特に異常はないといわれ、最後にいった病院で

「まぁ更年期だしね。特に異常はないので気のせいでしょう。あまり気にしすぎないで」

といわれたそうで、「何でも更年期のせいにする!!」と非常に怒っていらっしゃいました。

その場はお聴きしただけでしたが、施術後のからだの状態についてAさんに説明する時に

「病院の先生が言われた“気のせい”というのはAさんの不調の大きな要因のひとつですよ」

とお話しました。

Aさんは「気のせい・・・ はぁ???」というリアクション。

 

東洋医学の考えに基づいた鍼灸治療

 

 

東洋医学では働きの悪くなっている

「五臓六腑(一般的に内臓)」と「気・血・水の巡り」

の状態を把握し、その状態を改善するための最適なツボを選定して鍼やお灸していくことを重要視しています。

この「気・血・水の巡り」が滞ったり、不足したりすると心身に様々な不調がおこってきます。

当院では患者さんの状態を把握するために以下のことをやっています。

・問診 患者さんの生活全般についてお聞きする

・腹診 お腹をさわり、硬さや痛みなどを検査する

・脈診 左右両方の脈を取り、脈の早さ・強さ・深さを確認する

・舌診 舌の色や形などから身体の状態を判断する

Aさんの場合は生活習慣や舌、脈の状態からストレスを抱え、交感神経が高ぶり気の巡りが滞った状態になっていると判断しました。

Aさんには

「気の巡りの滞りが一番の問題だと思います。病院の先生の言った“気のせい”ですよ」

とお話したら、Aさんの「気のせいなんですかぁ・・・???」というリアクションになったわけです。

骨盤や背骨のゆがみもあり、「身体を整え、鍼灸で気の流れをよくし、自律神経を整えていけば必ず不調から回復していきますよ」とお伝えしたら何か安心されたご様子でした。

Aさん そうです、“気の滞りのせい”ですよ

だから必ずよくなります、安心してくださいね(^v^)

”7秒ハグ”のすすめ

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

最近 「7秒ハグ」というベルメゾンのホットコットという商品のテレビCMを見ました。

心が暖かくなるすごくいい内容だなぁと感心しています。

母娘や夫婦など家族やパートナーとハグをするシーンが流れるだけなのですが、すごく癒されるのは私だけでしょうか?

 

ということで、今日は「7秒ハグのすすめ」です。

 

 

<7秒ハグするといいことあるの?>

愛しい人とハグをするといいことがたくさんあります。

・幸せな気持ちになる

・身体の緊張が緩む

・心が落ち着く

・前向きな気持ちになる

 

<なぜ?>

以前ブログでも同様な内容をお伝えしていますが、愛しい人とハグをすると

☆幸せホルモン「オキシトシン」や気持ちを穏やかにする「セロトニン」の分泌が高まる

☆交感神経の興奮を抑え、副交感神経が優位になる

ことが医学的に証明されています。

 

強いストレスを抱え自律神経のバランスを崩し、精神的にも肉体的にも様々な不調に悩んでいる方には治療という面からもとても効果が高いのです。

当院でも、パニック障害や自律神経失調症、更年期の不調でお悩みの患者さんには、「ハグすること・触れ合うこと」をお勧めしています。

 

しかし、患者さんの中には

・愛しいと思う人がいない・・・

・ご主人やパートナーを愛しいと思えない・・・

という方が意外に多く、逆にご主人やパートナーがストレスの原因だったりすることがあります。

 

でも安心してください。

 

そんな時はぬいぐるみやペットを抱きしめましょう。

ぬいぐるみやペットを愛しいと思っていれば同様の効果があるそうです。

 

7秒がいいのかどうかわかりませんが、今日から愛しい人とハグしてみてくださいね。

ちなみに「足三里」といツボに鍼を打つとその刺激は脳の視床下部というところに届き、幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されます。

 

鍼灸でも十分に癒されますよ(^v^)