“呼吸”を意識してみませんか?

こんにちは、 ひかり堂院長の齋藤です。

突然ですが、強いストレスや緊張を感じている時、あなたはどんな呼吸をしていますか?

きっと浅くて早い呼吸になっていると思います。

浅くて早い呼吸が慢性的に繰り返されると自律神経が乱れ、血流や酸素の巡り・神経の伝達などが滞りやすくなり、心身の疲労、胃腸の不調、メンタルの不調(動悸・気分の落ち込みや不安感・イライラ等)、集中力の低下、睡眠の質の低下などを招きます。

いわゆる自律神経失調症の状態です。

みなさんもご承知のとおり、自律神経は手足を動かすように自分自身で意識的にコントロールできません。

しかし、唯一「呼吸」は意識的にコントロールできます。

それが「深呼吸」です。

呼吸時に働く横隔膜をゆったりと動かし、息を深く吸って長く吐く深呼吸(腹式呼吸)です。

横隔膜付近には自律神経機能を司る神経があり、特にお腹を膨らませてゆったりと行う腹式呼吸は副交感神経の働きを高め、心身をリラックスさせる効果が高いといわれています。

そこでおすすめの深呼吸法があります。

<4-4-7呼吸法>

1.まず息を完全に吐き切る

2.鼻から息を吸いながら4つ数える

3.息を止めて4つ数える

4.7つ数えながら口からゆっくりと息を吐きだす

※1~4を5回~10回くらいを1セットとして行ってください。

この「息を止める」ことと深呼吸と組み合わせると、脳への血流が良くなり脳を活性化させる効果が非常に高いことが証明されています。

<期待できる効果>

☆脳疲労・脳ストレスの軽減

☆心身のリラックス

☆血流の改善

☆免疫力の向上

☆睡眠の質の向上

慣れるまではなかなか難しいですので、最初は数を数えずゆったりと鼻から息を吸って、ゆっくりと息を吐きだすということでも構いません。

1日に数セット、特に寝る前に行ってみて下さい。

多くの人は普段からストレスを感じることが多い環境にいるので、慢性的に脳は疲労しています。

脳が疲労していることで神経の伝達が鈍ったり、身体の各器官への指令がうまく出せなかったりして、様々な不調が起こってきます。

また、感情をコントロールする「セロトニン」、「ノルアドレナリン」、「ドーパミン」といった脳内神経伝達物質の分泌にも影響がでてしまい、それぞれのバランスを崩すことでうつ病など精神的な症状も起こってしまいます。

脳への血流が良くなると脳の疲労回復が促進され、自律神経が整いバランスの良い状態となるのです。

うつ病やパニック障害など精神疾患の治療において、薬物療法と並行して運動や呼吸法なども積極的に取り入れられています。

脳を活性化して疲労していない脳を維持することは、心と身体の両方の健康にとってとても重要なのです。

今日から呼吸を意識してみてくださいね。