関節リウマチとは?
関節リウマチとは、自分自身の身体の免疫の働きに異常が生じることにより関節が炎症をおこしてしまう自己免疫疾患です。
関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されて関節としての機能が損なわれ手足などの関節の激しい痛みや関節の変形、癒合など機能障害が現れることが多くみられます。
日本では人口の1%弱程度が罹患し、30代~50代に多く女性の方が男性の約3~4倍多いといわれています。
関節リウマチの症状
1. 朝のこわばり
朝起きてすぐに手が開きにくい、身体を動かしにくい等
2.関節の痛みや腫れ
多くの関節に痛みが生じたり、熱をもって腫れたりする。
3.微熱・倦怠感・食欲不振
37℃台の微熱や倦怠感、食欲不振が続く
主な症状は関節のこわばりや関節の痛み・腫れです。
痛みは手首や手指の関節に起こることが多いですが、ほとんどの場合1つの関節にとどまらず全身のどの関節にも生じる可能性があります。
関節の炎症が長期間続くと関節の軟骨や骨が少しづつ破壊され、関節の変形や脱臼、こわばり、拘縮(曲げ伸ばしが困難になる)を引き起こし介助が必要な状態になることがあるなど日常生活に大きな支障をきたします。
関節リウマチの原因
関節リウマチで起こる関節の腫れや痛みは、免疫の働きに異常が生じたために起こると考えられています。
本来免疫は外部から体内に侵入してきた細菌やウイルスを攻撃し排除する働きを担っていますが、免疫異常により誤って自分自身の細胞や組織を攻撃してしまいます。
それにより炎症が起こり、関節の腫れや痛みが生じ、その炎症が長期間続くと関節の周囲を取り囲んでいる滑膜が腫れ、さらに炎症が悪化し軟骨や骨を破壊していくと考えられています。
関節リウマチの検査・診断
関節リウマチは確実に診断できる診断基準がありません。
よって、少なくとも1つ以上の関節で腫れを伴う炎症(滑膜炎)がみられ、その原因として関節リウマチ以外の病気が認められない場合に血液検査や画像検査、罹患関節数や症状が続いている期間、日常生活の不自由さなどを総合的に組み合わせて点数をつけ医師が診断します。
関節リウマチの治療
現在関節リウマチが完治する治療法はありません。
関節リウマチの治療の目的は腫れや痛みなどの症状をコントロールし、日常生活の質を良い状態に保つことです。(寛解と呼びます)
- 関節の痛みや腫れをとること(臨床的寛解)
- 骨・関節破壊の進行を抑えること(構造的寛解)
- 生活の質(QOL)を改善すること(機能的寛解)
近年では治療法が進歩し早期から適切な治療を行うことで寛解の状態を長く維持できるようになってきています。
患者さんの状態に合わせて薬物療法、手術、リハビリテーションなどが行われます。
☆薬物療法
関節の腫れや痛みを抑え、関節破壊の進行を抑制することを目的とします。
消炎鎮痛剤、抗リウマチ薬、ステロイド、生物学的製剤、JAK阻害薬等
☆リハビリテーション
・関節の動く範囲を広げ、血流を良くし痛みや筋肉のこわばりをとる運動療法
・患部を温め痛みやこわばりを和らげる温熱療法
・関節の保護や動作の補助をする頸椎カラー足底版などの装具の使用
☆手術
人工関節置換術、滑膜切除術、関節固定術等
当院の関節リウマチへのアプローチ
当院での施術は症状の悪化を防ぎ、患者様の日常生活の質を維持していくことを目的としています。
そのために整体と鍼灸を融合した独自の施術を行っていきます。
☆整体施術
・骨盤や背骨、頸椎など骨格のゆがみをできる限り整える
・神経の伝達を促進させる
・筋肉の緊張を緩める
☆鍼灸治療
・自律神経のバランスを整える
・身体全体の緊張を緩める
・ストレスを緩和し、精神的に安定させる
当院の治療で関節リウマチが完治することは難しいと思います。
しかし、症状の進行を遅らせたり、症状が緩和したりすることは十分に可能だと思います。
是非一緒に不安や不自由のない日常生活を目指していきましょう!!
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