脳などが原因のめまい

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

本日よりブログを再開させて頂きます。

今日はめまいの原因別病名のパート2です。

☆脳が原因によるめまいの主な病名

①脳梗塞・脳出血

脳梗塞や脳出血がおこると小脳や脳幹に十分な血液が運ばれず、機能障害となり回転性のめまいが起こります。

生命に関わる深刻な事態を招くことが多くあります。

②聴神経腫瘍

からだの平衡感覚を司る前庭神経に腫瘍ができることでめまいが起こります。

主に浮動性のめまいや平衡障害が起こり、難聴や耳鳴り、頭痛などが生じます。

③椎骨脳底動脈循環不全症

首から脳へとつながる椎骨動脈と脳底動脈の血流が悪くなることで脳に十分な血液が運ばれないことが原因で起こります。

回転性のめまいが多く、視界が悪くなったり、吐き気、腕などのしびれを感じることが多くあります。

難聴な耳鳴りはほとんどないといわれています。

☆その他の原因によるめまいの病名

①起立性低血圧症

横になっていたり、座った姿勢から急に身体を起こした時(立ち上がった時)に血圧が下がることで起こります。

②心因性めまい

ストレスや不安、心配事などにより自律神経が乱れることが原因で起こります。

めまいの他、肩こりや不眠、手足のふるえ、動悸など様々な症状が現れることが特徴です。

③頚性めまい

首を動かした時(回したり、反らしたり、伸ばしたりした時)に起こります。

主に頚椎や首まわりの筋肉、靭帯の異常などで、脳への血流が悪くなることが原因です。

めまいの他、腕や手のしびれ、肩こり、首こりなど様々な症状が起こってきます。

④脳脊髄液減少症

脳と脊髄の間の「くも膜下腔」という空間を満たしている脳脊髄液という液体が頭部への強い刺激などによって減少する(漏れ出す)ことにより起こります。

めまいの他、頭痛、耳鳴り、吐き気、耳鳴り、視力低下、倦怠感など様々な症状が起こってきます。

特に頭痛は「起立性頭痛」という起き上がると頭痛が増強する特徴的な頭痛が起こります。

その他にも高血圧や低血糖症、不整脈やいわゆる自律神経失調症などでもめまいの症状がおこります。

めまいというひとつの症状でも原因がいくつもあり、診断名もたくさんあるのです。

次回はめまいの治療についてお伝え致します。

内耳が原因のめまい

今日でクリスマスも終わり、いよいよ今年も残り1週間となりました。

残り1週間も健康でお過ごしくださいね。

今日は内耳が原因のめまいの病名(診断名)についてお伝えします。

耳が原因によるめまいの代表的な病名は以下の3つです。

①良性発作性頭位めまい症

内耳の前庭という場所にある耳石がはがれ、平衡感覚を保つ三半器官に入り込むことが原因でおこる。

頭を動かしたり、特定の位置にすると回転性めまいがおこりますが、数秒から数十秒でめまいは消失します。

めまいの中で最も多い病気で、約30%~50%を占めるといわれています、。

②メニエール病

内耳を満たしている液体の「内リンパ」が増えすぎた状態になること(内リンパ水腫)が原因でおこる。

激しい回転性めまいと吐き気や耳鳴り、難聴などの症状を伴います。

めまいは数時間から数日続くこともあり、悪化すると重度の難聴や耳鳴りになることがあります。

③前庭神経炎

内耳にある、からだの平衡感覚の情報を脳へ伝える働きをする前庭神経が炎症を起こすことが原因でおこる。

風邪をひいた後に発症することが多いため、ウィルス感染や血液の循環が悪くなってしまうことが原因で炎症がおこってしまうのではないか考えられています。

吐き気をともなう激しい回転性のめまいが数日続きますが難聴は耳鳴りはありません。

発症から1週間程度は歩行も困難になることが多いといわれています。

良性発作性頭位めまい症や前庭神経炎は抗めまい薬の服用や理学療法、平衡訓練で比較的早い時期に回復していくケースが多いです。

一方メニエール病は過度なストレスにより発症・悪化することが多く、完治までにはある程度時間がかかるといわれています。(半年~数年)

やはり、過度なストレスは万病の元なのですね・・・