起立性調節障害の原因

今日は少し寒さも和らいでいるようですね。

晴天で気持ちがいいです。

さて、今日は起立性調節障害の原因についてお伝えします。

起立性調節障害の主な原因は、自律神経の乱れによって血液をうまく流せず、血圧が低下したままの状態になってしまうことだと考えられています。

これは指定の「新起立試験」と呼ばれる検査によって判別します。

10分程寝たまま安静にし、その後立ち上がって1分・3分・5分・7分・10分後に血圧や心拍数を計測していく検査です。

 

大きくは4つのタイプに分類されますが、最も多いのは「起立直後低血圧」という起立した直後に血圧が著しく低下する、又は血圧が回復しないタイプといわれています。。

通常 寝た状態や座った状態から立ち上がると、血液は重力によって下半身に移動するため、脳や心臓に戻る血液が足りなくなり血圧が低下し始めます。

すると交感神経が働き下半身の血管を収縮させ、心拍数を上げ血圧を上げようとします。

 

この働きを「代償機構」と呼びますが、起立性調節障害ではこの「代償機構」がうまく働かず血圧が低下したままの状態となり、めまいやふらつき、立ちくらみなどの症状がおこってくるのです。

つまり、交感神経と副交感神経の切り替えがうまく働かない状態になっているということです。

 

そして、起立性調節障害による交感神経と副交感神経の切り替えのズレは昼と夜の切り替えもうまくできないことが多く、様々な影響がでてしまいます。

健康な状態であれば、朝から夕方は交感神経が活動し、身体や脳は動きやすい状態になり、夜になると副交感神経が優位となり心身が休息しやすい状態をつくります。

しかし、起立性調節障害ではこの自律神経の切り替えがうまくできない状態なので朝は交感神経の働きが鈍く、また逆に夜になっても交感神経が優位な状態が続いてしまいます。

そのために寝付きが悪く、睡眠の時間帯がズレてしまい、朝は起きづらく、午前中は頭痛や倦怠感などがひどい等という悪循環となります。

 

自律神経が乱れ、うまく機能しない・・・

本人が一番つらい状態ですが、これは気力ではどうしようもないことなのです。

どうか子供さんを“怠け者”と思わず、気持ちを理解してあげて頂きたいと思います。

 

次回は起立性調節障害の治療についてお伝えしていきます。

起立性調節障害

今日から2月になりましたね。

あっという間に1ヶ月が過ぎてしまいました。

歳のせいか本当に月日が流れるのが早く感じるようになりました、、、

 

さて、今日は起立性調節障害という病気について。

 

昨日 常連の患者さんから「中学2年生の娘が起立性調節障害と診断された」というお話をお聞きました。

昨年の秋ごろから、朝起きるのがつらくなり、学校も休みがちになってしまい、病院に行って検査をしたところ「起立性調節障害」といわれたそうです。

主な症状は

・朝おきられない

・めまい・たちくらみ

・動悸、息切れ

・倦怠感、頭痛

・睡眠障害

・不安障害・・・ など心身に様々な症状が現れてきます。

 

起立性調節障害とは、自律神経失調症の一種で、思春期の子供に多く、日本では中学生の約10%に見られ、特に女子に多いといわれています。

午前中は体調が悪く、午後になるとだんだんと体調がよくなるため、回りからは“怠け病”と思われてしまい、本人にとってはとてもつらい病気です。

思春期の多くの人が患ってしまうのにあまり認知されていない病気のひとつだと思います。

次回から起立性調節障害の原因や治療法についてお伝えしていきます。