こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。
前回から「うつ病」についてお伝えしていますが、今日はうつ病の概要についてお伝えしていきます。
うつ病は心と身体の両面に様々なつらい症状があらわれてくることが特徴です。
<心の症状>
・抑うつ気分(ゆううつ、悲しい、希望がない、落ち込む等)
・興味・喜びの喪失(今まで好きだった事や楽しかった事が楽しめない等)
・意欲の低下・おっくう感(家事が面倒、お風呂に入りたくない、朝顔を洗うのが面倒等)
・強い不安感・焦燥感・イライラ感・絶望感
・過剰で不適切な罪悪感(ちょっとしたことを全て自分のせいと考える等)
・希死念慮(こんなつらさから逃れて遠くへ行きたい・消えてしまいたい)
<身体の症状>
・睡眠障害
・疲労感・倦怠感
・食欲の低下
・動悸・息苦しさ・口が渇く
・頭や肩、首、腰のコリ、痛みや重み
現在日本ではうつ病と診断された患者さんは約100万人超で、生涯有症率(一生のうちにうつ病になる人の数)は13%~17%に上るといわれています。
一生のうちで実に6~7人に1人はうつ病になる可能性があるなんてちょっと驚きべき数字ではないでしょうか?
また、男女比は女性が男性の2.7倍多いというデータがあります。
日本では1990年代以降からうつ病患者が急激に増加していますが、これは診断基準の見直しや1990年代後半に新しい抗うつ薬が発売になったなどという理由もあり数字どおりに解釈するのはどうかと思います。
しかし、そのことを差し引いてもやはりうつ病の患者さんは増加していると感じています。
いずれにしても、非常に身近な病気であり、いつ誰がうつ病になってもおかしくない状況であることは間違いないでしょう。
次回うつ病の原因についてお伝えします。
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