東洋医学からみた”冷え性”

こんにちは、ひかり堂院長の齋藤です。

今日は東洋医学から見た”冷え性”についてお伝えします。

東洋医学からみる“冷え性” は今おこっている様々な症状の大きな要因のひとつとして重要視しています。

肩こり・首こり・頭痛

・生理痛・生理不順・不妊体質

・むくみ・不眠・便秘・下痢・・・etc

まさに「冷えは万病のもと」という考え方です。

そして東洋医学の目的は

身体の“気”・“血”・“水”の巡りを整えていくこと

で体質を改善していくことですから、“冷え性”の原因である

・身体の熱を作り出す力を高めていくこと

・血流を良くして手足の末端まで行き渡らせること

は東洋医学の最も得意とする分野なのです。

東洋医学では“冷え”の要因を「気・血・水」の不足や滞りと捉え、大きく5つのタイプにわけています。

①気虚(陽虚)

気(エネルギー)の不足により「陽」(温める力)が弱く熱を作り出せない

②気滞(きたい)

気が滞り流れが悪くなっている 

冷えのぼせなど(上半身は熱く、下半身が冷えるタイプ)に多い

③血虚(けっきょ)

血の不足により熱を作り出せない・末端まで血流がいかない

④瘀血(おけつ)

血がドロドロとして滞り、流れが悪く血を運べない

⑤寒湿(かんしつ)

水分(リンパ液など血液以外の水分)の量が多く流れが悪いため、水分が溜まっているところが冷える

鍼灸治療は字のごとく“鍼”と“灸”を使って“ツボ”を刺激していくことでこれらの要因を解消していきます。

特にお灸はツボに温熱刺激を加えて身体に熱をいれることができますので、”冷え体質”の方には当院でも積極的に行っています。

しかし、残念ながら1~2回鍼灸治療を受けて頂いても劇的に体質が改善することはありません。

あなた自身の力でゆっくりと少しずつ体質を変えていくのです。

鍼灸治療は一時しのぎの対症療法ではなく、根治療法であるということをどうぞご理解ください。

それでも「冷え性に鍼灸は効果がありますか?」と聞かれれば「すごく効果があります!!」と即答します。

特に女性特有の生理に関係する症状にはとても有効で、副作用のない安心・安全な治療法だと実感しています。

冷え性のあなた、東洋医学の力で体質を変えて「冷え性」を改善していきませんか?