起立性調節障害に対する鍼灸治療

お伝えしてきたとおり、起立性調節障害は自律神経失調症の一種ですから、鍼灸治療の適応疾患となりますし、是非鍼灸治療を受診して頂きたいと考えています。

 自律神経を整えていく方法は鍼灸師によって若干違いがありますので、当院での治療をお伝えします。

 当院では以下の3点に注力していきます。

○頚椎・背骨のゆがみを整え、脳脊髄液の流れを良くする → 整体施術

○体質に応じてツボを選び、“気・血・水”の流れを良くする→ 鍼灸治療

○生活習慣のアドバイスと「必ず良くなる病気」であることを理解して頂く

 すごく抽象的な表現ですが、いわゆる体質を改善していくことで人が本来持っている恒常性が正しく機能していきます。

恒常性とは、様々な環境の変化に対応して体温や血糖値など体内環境を一定の範囲内で維持する機能であり、自律神経や内分泌ホルモンの働きによって保たれています。

 この起立性調節障害(自律神経失調症)は残念ながら「薬」は対症療法で一時しのぎであり、根本的に体質を変えていくことでしか解決しないのです。

 鍼灸治療は少しずつゆっくりと患者さん自身のちからで体質を改善していくことをサポートしていく治療です。

体質を改善していくことは時間がかかりますが、少しずつ確実によくなっていきます。

 あとで振り返ってみると、思春期の時期の半年、1年なんてそんなに長い時間ではないと思います。

 どうかお父さん・お母さんこそが焦らず、ゆったりと見守って頂きたいと思っています。

 そして、起立性調節障害でお悩みなら、お近くの鍼灸院に相談してみてくださいね。

 きっと「鍼灸治療を受けて良かった」と思ってもらえると思いますから・・・

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